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リュック考

 東京に戻ってきて半年。自動車通勤から電車通勤に変わって痛感したのが、電車の中でのリュックのハンドリング。自身も、スーツのジャケットを着ない時期(≒夏)はリュック、それ以外はバッグを手に持つ通勤行動(ストラップで肩にかけない。身体が歪むし、ジャケットの肩が擦れる。バッグ手持ちでも歪むっちゃあ歪むのだが。)。

混雑時にリュックを前にするのは正しいのか

 電車の案内で、混雑時にリュックを背負うのはダメという案内が出ていたが、じゃあ前にするのが正しいかというと疑問。現にこんな記事も出ている。

 多くの場合、人間の断面積(CTスキャンばりに輪切りにした場合)が一番大きいのは胸回りと尻回り。その胸回りにリュックを前に抱えるのは、いくら薄手のリュックであっても断面積を増やすことになり、電車の混雑がますように思う。
 さらに、多くの人は、リュックで確保したスペースを利用してスマホを見ている。そうすると、両手がリュックを抱えるようになるので、さらに断面積が増える。正直イラッとする。
 コロナ禍で電車通勤がテレワークに変わり、コロナ禍明けで通勤が戻ってきたが、コロナ禍前より電車が混んでいるような気がするのは、一人あたりの占有投影面積が増えたからではないか。
 念のため、自身の場合は、電車に乗ったら網棚にリュックを乗せる。万一乗せられない場合でも、手に提げる。

座席に座るときのリュックの位置

 運良く座席(ベンチシート)に座れたとき。荷物は膝に置くというなんと話の教育を受けてきたつもりだが(実際自身はそうする)、リュックを持つ多くの人は、リュックを前に抱えたまま、(なんなら肩のストラップをしたまま)座る。これもイラッとする。
 立ったときと同様、リュックを抱えてスマホを見るので、両手がリュックの両サイドから出る。そうすると、今度は占有する座席の幅が当然広がる。最近の電車は、座る位置が少し窪んでいるので、その位置をずれることはないのだが、特に恰幅のいい人が隣に座り、リュックを抱えてスマホを見られると、窮屈でならない。

私見

 もちろん、引用した記事でも前・後それぞれ賛否両論あることは承知している。私自身もアラ還男性なので、痴漢に間違われるようなことは避けたいが、最後は「思いやり」に着地する。そういう配慮が失われ、自分が自分がとアピール合戦・陣地戦になっている中、私自身はリュック(バッグでもそうだが)を足下に下ろすか、網棚に乗せたい。

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