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高い志は主語が「わたしたち」で語られる

チームで合宿を行いました。今年度の振返りと来期に向けた方向づけが目的です。今回は海の見えるところに行きました。やはり、いつもと違う環境に来ると良いリフレクションができますね。

経営者が持つべき志ってなんだ

チームで話し合ったことの中に、「経営者の志ってなんだ?」というものがありました。わたし達の方向性として「志の高い経営者といっしょに進んでいきたい」というものがあります。普段だと「そうだよね」で終わるのですが、この機会に深掘りしようと思ったのです。

志は、辞書的な定義で言うと「①心に定めた目的や目標」「②相手を思う気持ち」となるようです。①についてみんなで話していたのは、目的や目標であれば、なんでも志ということにはならない、ということでした。やはり、②のように、相手を思う気持ちや誰かの役に立つ、社会のためになる、ということが「志」だ、となりました。

志が「高い」とはどういうことなのか

さらに話しあっていくと、志が「高い」ってなんだという流れになっていきました。

「目先の損得じゃないよな」
「でも、どこかで『もうこれで良いや』ってなるかもね」
「最初、金のためかもしれないけど、それだとそこそこで終わるよな」
「ひたすら金儲けたいっていうのは志?」
「誰かのため、とか、社会のためとかはあるよな」
「とはいえ、みんなのことを思ってます、だけじゃダメだよね」
「アウトプットがいるわなあ」
「新しいものをつくっているとか、社会の前進に貢献するとか…」

概ねこんなところが出てきました。

「食えない」→「食えるようになる」→「社員も安心」→「俺も安泰」
ここまででも、十分良い会社です。なぜなら、お客様にとって価値のあるものを届けないと食えるようにならないからです。「これは売れるぞ」と思うのは、「お客様は欲しいはず」と思うからです。その意味で本質的にビジネスは誰かの役に立つためにやることです。金儲けのための手段とだけ捉えているのでは、「志が低い」と言わざるを得ません。

発言を振返る中で、その先があるな、と気づきました。「みんなのことを“思ってます”というだけじゃダメ」という発言があります。具体的なアウトプット、つまり商品・サービスを生み出していて、それが社会の前進に貢献している状態を目指すのが「志が高い経営者」というわけです。

志の高い経営者から「同志」と認められるコンサルタントでありたい

コンサルタントとして求められることは、Howの支援も多いです。一方、それだけでは限界があると感じます。いくらHowを持っていても、それを使い、磨き続ける高い志がなければ役に立たないからです。

よくたとえで出てくる、レンガ職人の話があります。

「私は、今、レンガを積んでいます。」
「私は、今、壁を作っています。」
「私は、今、協会を作っています。」
「みんなが幸せに過ごせる大聖堂を作っています。」

ただの作業から、少しずつ目的や目標が生まれていきます。これも辞書的な定義で言えば「志」でしょう。そして、最後は、主語が「私」から「みんな」になります。つまり、最高に高い志は、自分だけのものではない状態です。その高みを目指そうという仲間も生まれます。それが「同志」です。

チーム合宿では、世のため人のためになる「同志」としてお客様から認められるような存在になりたい、という言葉が出てきました。世の中を良くする同志として、お客様から、仲間から学び、「みんな」の役に立つ存在でありつづけることが、合宿で再確認したわたし達のミッションです。

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