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「志を同じくする者は、どんな人なのだろう」と問うことでわたしの志の輪郭が現れた

なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!

この一節を聞くたびに、いつもグッと来てしまいます。これはアンパンマンの主題歌です。彼の使命は、みんなを笑顔にすること。バイキンマンをやっつけることではない。本当のヒーローの姿をやなせたかしさんは書いています。

アンパンマンが誕生する記念すべき第1話を仙台のアンパンマンミュージアムで見たことがあります。ジャムおじさんのつくるパンに命の星が宿り、彼が生まれます。彼は最初、この世に生まれた目的などなかったのです。崖から落ちそうになったジャムおじさんを救ったことで自分の使命に気づきます。自分に芽生えたあったかい心が、自分にとって大切にしたいことだと気づいたのです。そして自分ができることをはじめたのです。自分の顔をみんなにあげるのですね。自分のできることで誰かのお役に立つ、そのことが自分の心をゆたかにしていくのだと、彼は実践を通じてわたしたちに教えてくれます。

noteを始めようと思ったのは、わたし達がコンサルタントとして、何を考えているか、何ができるのかを知っていただく良い手段だと考えたからです。会社の仲間と話して、(少なくとも)週1回は発信しようと決めて始めました。毎週、少しでもお役に立つ内容を届けたいと考えながら紡いでいます。

そう、「紡いでいる」感覚です。何を紡いでいるかと言えば、偉大な先人たちから学んだことやお客様から学んだこと、仲間から学んだこと、そこから自分が感じたこと、考えたこと、今この時に投げかけたいことを紡いでいます。毎週、紡いでいくことで「何のためにこの仕事をしているのか」といった生きる目的の輪郭が少しずつ見えてきました。有難うございます。

ふと、誰に向けて書いてるんだろうと思いました。正直、「スキ」がついていかないと、ニブイわたしでも気になります。一方で、「良かった」というリアクションをくださる方もいます。素直にその人のために紡ぐことができて良かったと思います。当然、わたしのことをよく知っている方々が多いです。仕事のつながりであったり、学生時代のつながりであったり、趣味のつながりであったり。「あ、そうだよね、この人なら分かってくれるよね。書いてよかった」と思うのです。同志だなと思っているんです。(急に同志と言われて困ったらすみません)

その志を同じくする者は、どんな人なのだろう。これは、わたしの志は何なんだろうという問いでもあります。目先のことじゃない、手っ取り早くない、人として大切なことってあるよね、っていうことを考えたい人だと思ってます。きっと、アンパンマーチにグッとくる人であることは間違いないでしょう。

もう少し「経営コンサルタントとして」という視点で考えてみました。

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ひとつは、「志」を一緒に育てたいのだと思います。わたし達のお客様は、中堅中小企業の社長さんです。お客様の会社への思いを聴いて、そのビジョンを実現したい、そのために知恵をしぼりたい、そんな気持ちが常にあります。具体的なアウトプットしては、経営理念経営計画です。また、その実践を進めるための仕組み仕掛けづくりや働きかけがあります。例えば、会議体の整理だったり、その中で扱う課題の見える化だったり、会議自体のファシリテーションだったりします。そうした「志」を軸にして会社組織を育てていくことに面白さを感じ、試行錯誤しながらもお客様と前に進んでいることにやりがいを感じます。

もうひとつは、世の中に向けたアウトプットとしての商品・サービスです。実は、こっちは、あまり明確に軸としての意識を持っていませんでした。キャリアの最初は、映像やデジタル系の教材を開発してましたので、クリエイティブな活動に興味があります。コンサルタントとしては、商品・サービスを生むための創発する場づくりが強みの領域だと捉えています。つまるところが組織づくり、人づくりの軸だと思っていました。ところが、「お客様は商品・サービスを買う」という原理原則に出会います。モノ消費ではなく、コト消費と言われますし、お客様はドリルが欲しいのではなくて、穴をあけたいんだということはもちろん理解しているつもりです。それでもやっぱりドリルを届けないとお役に立てないわけです。そこで、魅力的な商品・サービスを作る、磨くということも、独立した軸として置いてみました。これは、偉大な先人の一人であるドラッカー先生が、「企業の目的は顧客の創造」である、その基本的な機能は「マーケティング」と「イノベーション」であると言っていることをもとに、お客様や仲間と対話する中で見えてきたことです。商品・サービスを磨くことで、組織も磨かれていく、そのための知恵をお客様と見出して行きたいと思っています。

そう考えると、わたしの同志は、世のため人のためにお役に立ち、商品・サービスを磨くことで社会も自らもゆたかになっていくことを働きがいにしている人です。そういう同志からコンサルタントとして選ばれたい。だからまた、自分を紡いでいきたいと思います。

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