『あなたの好きなものを1000字で書いてください』
スカイツリーが好きです。
東京近郊にお住まいの方であればなんとなく形状を想像できているであろう、あの東京スカイツリーのことです。
わたしはいま、日常にスカイツリーのある暮らしをしています。
仕事に行くとき帰ってくるとき、コンビニ行くとき帰ってくるとき、オフ会に行くとき帰ってくるとき、毎日毎日見上げています。
いつ見上げても綺麗だなって思います。
そんなわたしがスカイツリーを実際に目の当たりにしたのは、部屋探しの内見をしているときでした。半年前です。まだ出会ってたったの半年。
写真やテレビでは見たことあるけど本当にこんなに高いっていうか、でか!近くで見るとめちゃデカいなすっげ~や!となり、興奮状態のわたしは内見開始1件目のこの部屋を契約したのでした。
あれから半年、暮らしてみて初めて気が付いたスカイツリーの素敵なところが2つあります。
1つは、目印になること。
天気のいい日に外を歩くのが好きなわたしは、勤務先や映画館や郵便局や携帯ショップなど、可能な限り歩いていきます。目的地までは結構詳細に地図を見ておく必要がありますが、帰りは何も考えなくて大丈夫なのです。スカイツリーを目指して歩けばいいのですから。
2つ目は、スカイツリーの背景はほぼ確実に空、ということ。
晴れた日の空を撮るのが好きなわたしは、携帯電話にカメラという機能が搭載された当初から、良いなと感じる写真を残すために空を見上げていました。しかし、このスカイツリーの麓に引っ越すことを決めた頃のわたしは、気持ちに余裕がなく、毎日とぼとぼと下を向いて暮らしていたのです。
だから、初めてスカイツリーを見上げた日、真っ青な空と真っ白な雲が一緒になって視界に入ってきたのが嬉しくて、思わず写真を撮っていました。
スカイツリーを見上げると、空が現れる。これを完全に刷り込まれたわたしは、毎日毎日見上げています。飽きもせず、綺麗だなと思っています。
最近気づいたことがあります。
上を向くことは、わたしの気持ちを前向きにしてくれるということ。
綺麗だなと思うことは、気持ちがちょっとだけ優しくなるということ。
ポジティブな人や、感情や、雰囲気が好きです。
優しい言葉や、心遣いや、肌触りが好きです。
ちょっと荒んだ心に効く、ポジティブで優しい自分と出会えるきっかけをくれたスカイツリー。
スカイツリーが、わたしは好きです。