食いしん坊バンザイ
1歳7か月の孫は、一言でいうと食欲の塊です。
自分の子育て中は、どうやったらもっと食べてくれるのだろうかといつも頭を悩ませていたものです。
それに比べると、わたしのつくったものも必ずペロリと平らげてくれるし、有難い話なのですが、食欲があまりに凄まじく、ちょっと引いてしまうぐらいなのです。
親の方針で、早い段階からこぼしても散らかしても自力で食べるようにさせています。
そのせいかスプーンやフォークの扱いはなかなか上手。
それでもやはりテーブルやシリコーン製エプロンのポケットにこぼしてしまいますが、手づかみで素早く口に入れてしまいます。
うっかり床にこぼそうものなら、
ご飯一粒でも未練げにずっと見つめています。
ご馳走さまをして遊んでいても
食卓に戻ってきてこぼしたものを拾って食べようとすることもあります。
前世は充分に食べることができなかった可哀想な子どもだったのではなかろうか......
それほど食べることに貪欲なのです。
今月から娘が仕事に復帰するので、保育園入園が決まりました。
お試し保育で預けてみたら、昼食の配膳が始まるや否や、いち早くやって来て、机の上によじ上ってしまったらしいのです。
こんなエピソードを聞いても、まったく驚きはなく、ああやっぱりやってしまったか、という思いでした。
目下一番心配していることは、お友達の給食を奪わないかということ。
心を鬼にしてダメというか、他のことで気を紛らわせるようにするか。
保育園でいろいろなルールをおぼえて
だんだんと物事の道理を学んでいくのでしょう。
人間の成長は
人類の進化に似ています。
野性の本能が次第に影を潜めて
一人前の人間に近づいていくのでしょう。