笑える悪口を

私は悪口は嫌いだ。でも、笑える悪口は好きだ。とても好きだ。

笑えないような悪口は最低だ。特に聴く側は。その上共感できず、発言者も嫌な顔して、だと救いようがない。

笑えない悪口は誰かの文句を聴くだけなので、耐えられない。発言者だけが気持ち良くなって話し、周りは口だけの同調なんて想像すると怖い。雰囲気も最悪だ。私はそうならないようにあまり悪口を言わないようにしている。

ただ、ごく少数親しい人の前では言う。でも聴く側も楽しめることを絶対に意識する。そして面白い悪口になるよう意識する。これらの意識は非常に大事だ。嫌な顔して言うこともしない。

この面白い悪口には、私は2パターンあると思う。一つは破綻しているようでなんとなくわかるようなことを言うこと。これは果たして悪口というのかギリギリのラインだ。

そしてもう一つ、とても核心をつくような悪口だ。これは聴いていてむしろ気持ちいい。爽快だ。

悪口を言う際、その対象がその場にいるかいないかということは非常に大きい。しかし、そんなことは関係なく最高に面白い悪口を言う漫才師に最近注目している。鬼越トマホークだ。

喧嘩芸はもちろん、特番のオールナイトニッポン0という対象がその場にいないいないラジオ番組も最高に面白かった。大勢の人が笑える悪口はなかなか難しい。

笑える悪口は最高だ。笑っているときに自分は最低な人間だなと思いつつ、心から笑える。ただ、一歩間違えると大事故だ。自分は少人数でしか自信がないので、少人数の前でなるべく面白い悪口を言えるよう精進していきたい。