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最近読んだ本 #1
今年に入ってから読んだ本をまとめます。今年は、月3冊ぐらいのペースで読みたいです。
i /西加奈子
「サラバ!」を読んだ時も同じことを思ったのですが。自分の醜い部分を見透かされつつも、それも含めたすべてを肯定してくれるような優しさに溢れた作品だと思います。今のこの社会において、とても重要な作品ではないでしょうか。
「在日特権」の虚構/野間易通
本屋に行くと必ずヘイト本が並んでいて、辟易する今日この頃…。この本では、そうした韓国を敵視する人々が主張する在日特権というものがいかにデタラメであるかを、膨大な資料とともに裏付けています。人種差別だけでなく、部落差別、性差別など、あらゆる差別が世の中からなくなりますように。心から願います。
魯肉飯のさえずり/温 又柔
なんとなく結婚したけど、現実とは違って…なんて、どこにでもありそうな話ながら、親子の絆にホロリとさせられる。また、在日外国人のアイデンティティとか、日本占領時代のこととか、色々と考えさせられることもあった。なお、読み終えていちばんの感想は、魯肉飯が食べたくなったということ。
黒猫館の殺人/綾辻行人
綾辻行人のミステリー小説が好きだ。中でも、この館シリーズは最高だ。子どもだの女子高生だの猫だのといったキャッチーな探偵が登場しないところや、浮世離れした不気味な洋館が舞台であるところなど、魅力はたくさん。そして、これでもかと張り巡らされた伏線が畳み掛けるように回収されていくさまは、快感すら覚えてしまう。