豊かな人生を送りたいなら自分へのご褒美をやめよ!【尾藤克之のオススメ】
17冊目『「バズる文章」のつくり方』(WAVE出版)を上梓しました。
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あなたは「お金に関する本」を何冊読みましたか?
何冊も読んだという人はちょっと不思議に思いませんか? その手の本を読んで、世界が可能性で溢れていることを知り、あなたも実現できますよと、ワクワクさせられてきたと思います。そしてそれが全部実現できていれば今、あなたは幸せなお金持ちのはずです。
お金持ち関連本、自己啓発の本、何を読んでも世界は希望に満ちているというのに、どうして、わたしには明るい未来が見えてこないのでしょう。
「お金と資産の羅針盤 豊かな人生を手に入れる一番わかりやすい教科書」(ジョン・シュウギョウ著)ソシム
富裕層は使わない「自分へのご褒美」
《よくある男女の会話》
男:かわいいね、新しいコート、いつ買ったの?
女:本当に?先月残業が多かったからがんばった自分へのご褒美なんです
男:前からほしかったのかな安くはなさそうだし、ちゃんと貯めていたの?
女:あまりにも素敵だったので、自分へのご褒美と思って
男:つまり衝動買いしたってことだね?
女:違いますよ、自分へのご褒美です!
男:認知的不調和を解消するためにがんばっているね!
女:ニンチテキ...なに?もう、いやなヤツ!なんですか、それ
男:貧乏神だよ、しかももっと強い大魔王!振り落とさないとまずいよ!!
著者のジョン・シュウギョウさんは、こう言います。
「昨今は違和感を感じなくなった『自分へのご褒美』。いつからなのか正確には覚えていませんが、最初に流行り出したとき、個人的には衝撃的でした。『責任回避の心理がここまで深まったのか』と。すでに日常的に使われる言葉で、あなたも使ったことがあるかもしれません」
「もしあなたの周りに、自ら努力して富裕層になった人がいたら、その人たちの言葉をよく聞いてみてください。『自分へのご褒美』という言葉を絶対に使わないと思います。私自身もそうですが、今まで会ってきた富裕層という人たちは例外なく、この言葉を使いません」
筆者の周りにも事業で成功して、財を成した人がいます。「自分へのご褒美」という言葉を使う人はいません。むしろ、嫌悪感をいだく人の方が多いはずです。では、その人たちは「自分へのご褒美」の代わりにどんな言葉を使うのでしょうか。意外とシンプルです。
「私がほしかったので、私が買った!」
その違いは「責任回避をしたいか」「すべての行動に自ら責任を取るか」、これだけの違いでしかないと、ジョンさんは解説します。
成功したいなら責任を回避してはいけない!
責任回避は心理学でいう「認知的不調和」という理論で説明できます。
認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する事実を突きつけられたときに感じる不快感のことを表します。不快感を抱えているので、人間はそれを解消するために自身の態度行動を変更しようとします。これが「認知的不調和の解消」という行動です。
ジョンさんは、
「人は誰しも自分が一番かわいいもの。そこで手っ取り早いのが『これは衝動買いではない』と否定に走ることなのです。『自制心のない自分』を『残業を頑張った自分』に置き換えるのです。この買い物は『自分へのご褒美』にすることで、衝動買いの事実を否定できるわけです」
と言います。
「何もしなければ少なくとも失うリスクはない。本当にそうなのでしょうか? 確かに何かをはじめればそれを失うリスクというものは存在します。将来に対する明るい材料が見えない現実。だからこそ何もしない。それで、本当に何にも失わないことになるのでしょうか。仕事(キャリア)面でも、何もしないということは、絶対的に頼っている会社というパイプが途絶えてしまうリスクに無防備に露出されているということを意味するからです」
ジョンさんは、そう言うのです。
本書には今回紹介した「自分へのご褒美」のようなわかりやすい事例が紹介されています。事例を踏まえて、毎日実践できるアクションプランを作り上げてみてはいかがでしょうか。(尾藤克之)
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Jcastニュースに掲載された記事をnote用に編集しています。
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