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不動産のカリスマには気をつけろ! 流行りの情報に惑わされないこと【尾藤克之のオススメ】

17冊目『「バズる文章」のつくり方』(WAVE出版)を上梓しました。

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コロナ禍の影響で物件が目減りしているという話を聞きますが、不動産関連の営業電話は減りません。

「○○でオイシイ物件があります!」
「流動性が高くて利回りの良い物件があります!」
しかし、確実に儲かる物件など存在しません。相手の営業トークについては充分に注意し、自らが目利きにならなければいけません。

不動産投資の羅針盤 豊かな不動産ライフを手に入れる一番わかりやすい教科書(TerraCoya大家の会著)ソシム

■不動産投資の本を何冊読みましたか?
「本を読んでも、結局何からはじめたらいいのか、何をしたらいいのかわからない」という人がいます。不動産投資に関する本やセミナーは数多く存在し、あるセミナーでは「区分マンションが一番」と言われ、ある書籍では「築古戸建じゃないと危険」と書かれています。これでは、勉強すればするほど何をしたらいいのか迷ってしまいます。

また、巷の多くの本に書かれているのは摘要の話ばかりで、具体的なノウハウには触れられていないものがほとんどです。また、その人の所有している物件の話がまったく出てこなくて、イメージが湧かないこともあります。さらに、本に書かれていることは著者が執筆をした時点での成功体験であって、いまでは一般的ではないものが少なくありません。

たとえば、「東京オリンピックブームに乗り、湾岸地域の高層マンションは絶対に買い」「住みたい街ランキングにインした武蔵小杉のタワマンは買い」。今、このようなことを言う専門家はいないはずです。流行りの情報は排除しなければいけません。

本書の特長は、教科書やトリセツのように、ノウハウが提示されていることです。役立つ基礎知識を習得できて、「即効性」「再現性」のあるノウハウを身につけることができます。流行りの手法などは排除し、いつの時代でも役に立つ知識を提供している点も評価できます。どんな物件を買うべきなのか、その目標設定の方法についても解説しています。

不動産投資はとても夢のある投資です。なかには知識不足で苦労してしまう人もいますが、正しい知識を習得して、失敗しないノウハウを身につけることが大切なのです。

■「目利き」にならなければいけません
不動産のカリスマと呼ばれる人たちがいます。本を何冊も出しカリスマと言われています。しかし、彼らのなかには悪質な人が少なくありません。彼らは、最初に「不動産投資家募集」をうたい、登録させます。登録時点でかなりの費用を搾取されるので、購入者は引けなくなります。

「私どもは新築のアパートを建てたい人を応援しています。我々が土地を見つけてくるので、その土地を購入して、紹介した業者を使いアパートを建設してもらいます。あとは、うまく利回りができるように運営するだけです。超簡単ですよね?」

こんな具合にアプローチしてきます。カリスマが提示する、お決まりの3点セットが存在します。それは次のようなものです。

1.節税対策(相続税)などに有利であること。
2.安定的収入が見込めること。
3.空いている時間にできる不労収入であること。

さらに、将来的に建物を売却したり、新たに建て直したりするなど、さまざまな選択肢があるといったメリットを提示するので、リスクがないかのように見えてしまいます。ところが、これらは入居者が入る前提の計画です。計画どおりに進まないと、高利の負債だけが残ります。

確実に儲かる物件があった場合、それが一般に出回ることは理論的に考えられません。第三者が美味しい情報に有りつけるほど甘くはないのです。本当にオイシイ物件があるなら、筆者なら他人には紹介せずに自分で購入するでしょう。だから、目利きにならなければいけないのです。(尾藤克之)

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Jcastニュースに掲載された記事をnote用に編集しています。

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