冷たい雨に打たれて

話は唐突に行ったり来たりする。

夏のゲリラ豪雨、
秋の台風による暴風雨、
どちらも辛いものではあるが
冬の雨は身体に堪える。

激しさは微塵もなく
ただ淡々と降るだけだが
悪魔のように
少しずつ体温を奪っていく。

10 分や 20 分なら我慢ができるが
1時間を超えると心の方が凍りついてくる。

2時間を超えると
「こんな仕事、辞めてやる」と言いたくなる。

でも
今の私は警備業から逃れることは出来ない。

ほかに行き場がないから…。

誰からも必要とされていない。

そんな身分に成り下がったのだ。

切ない。

一体これは何のペナルティなのか、
神様というヤツを捉まえて
問い質してやりたい。

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