なかなか諦められない
人間とは弱い存在で
なかなか現実を受け入れることができない。
元の仕事をやらせてくれれば
間違いなく結果を出せる。
良質な仕事を速く確実に達成できる。
番組のコンセプト作りとか、
チームのモチベーションの上げ方とか、
誰よりも私は得意なのである。
ところが、
現在の業界においては
そもそも良質の仕事という概念が欠落している。
1人の視聴者として番組を見れば
ぜんぜん面白くないことなんて数秒で分かる。
やる気あんのかよ。
率直に感じる。
だからさ、
自分がやれば必ず面白くできる!
強く訴えたところで誰にも響かない。
そんな訳ないよね。
まだ、
心のどこかで
大好きなテレビの世界を信じている。
そして、
何度も何度もアタックして弾き返される。
心が折れる。
さらに
テレビ業界が無理なら
自分のキャリアを活かせる仕事でも構わない。
関連性のある仕事なら、
きっと見つかるに違いない。
しかし、
その思いも通じなかった。
誰も勝負をしなくなった。
諦めることが何より辛い。