無策のピルロよ

CLからユベントスが消えた、下手したら来シーズンも見られないかもしれない。

悲願のCL制覇とユベントスのアイデンティティのアップデートのために招聘したピルロはCL優勝どころかリーグでCL権すら危ういポジションにいる。これはポルト戦で露呈したピルロの無策っぷりが影響してるだろう。

1stレグからポルトの戦い方は一貫していた。1stレグの前後半の始めにハイプレスをかけてゴールを決めたとき以外は基本的に4-4-2で配置しつつ相手のWBに合わせてサイドが最終ラインまで戻る形(5-3-2や6-2-2)をとりスペースを消すことを優先していた。ユベントスはそれを90分間攻略できなかった。

2ndレグでも同様な守備陣形をとるポルトに対して、ユベントスは1stレグと同じ攻撃の陣形である。中央は攻略できず、唯一の攻撃はクアドラードのクロスで120分変わりがなかった。

更に言えば2ndレグはマレガの不用意な行為で退場となり数的優位な状況ができたにも関わらず、荒れた試合をコントロールしていたのはペペを中心としたポルト。ピルロは熱くなるユベントスを落ち着かせられなかった(それが延長のFKに繋がる)。前半で退いたボヌッチが後半ピッチにいれば、キエッリーニが、ブッフォンが、それでもチームはピルロがコントロールしなくてはいけない。

210分間相手を攻略する術を出せず、ヒートアップするチームを落ち着かせられなかったピルロに先はあるのだろうか?

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