新監督スパーズ~オーリエの役割~
欧州スーパーリーグの渦中にありながら、監督を解任したスパーズは暫定監督メイソンの初陣を飾った。
モウリーニョ解任は日本でもトレンド入りを果たし、スーパーリーグの余波、相手のサウサンプトンで南野の出場有無など日本でも注目されるゲームだった。結果はスパーズが2-1で逆転での勝利を収め、得点したベイルがMOMとなった。
一方、その影に隠れて活躍したのがRSBのオーリエだ。
オーリエは今まで右のサイドに開いて、高い身体能力を活かし、スピードに乗った攻撃参加が持ち味の選手だった。それ故に守備でのミスが指摘されモウリーニョ政権時には信頼を得られず、若手のタンガンガへポジションを譲ることが多かった。
しかしこの日はベイルが右サイドに張るため、オーリエに任されたタスクは攻撃参加ではなく、ビルドアップで3CBの右には入り、スピードを活かしカウンターへのリスク管理をすることだ(後半は少々柔軟に押し込んでいたが)。例えるのであればシティのウォーカーの役割だろう。
オーリエはこの役割を見事にこなした。守備のデータでいえばタックル成功数7、空中戦勝利数5は両チームトップの成績で、攻撃ではボールタッチ数111、パス数85でこちらも両チームトップの数字だ。ヒートマップで見ても逆サイドのレギロンに比べると低く内側のエリアでボールをさわっていることがわかるデータが出ている。これらのデータからこの試合の勝利にオーリエの役割の遂行が重要な要素だったとわかる。
残り数試合のプレミアリーグでメイソン暫定監督がCL圏内のトップ4に入るためにはオーリエの活躍が鍵を握るかもしれない。
参照データ
Whoscoredより
https://www.whoscored.com/Matches/1485472/Live/England-Premier-League-2020-2021-Tottenham-Southampton
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