CBC賞2020(GⅢ)~全頭診断!今年は波乱!アウィルアウェイは消し!~
まずは、noteで皆様に提供したこれまでの推奨馬成績を確認する。
買い推奨馬を1レース4頭挙げていたりすることを考慮すると、悪くないと思う。
ただ、消し推奨馬が馬券に絡んだ際に後悔が大きく、何故消して、何故馬券内に来たのかを独自に追究する(1つ前の記事で追究)。今後も継続的に皆様の勝利に貢献したい。
※netkeiba.comより拝借
↓↓↓kbaオタクが活用する基本ファクター↓↓↓
個の能力/条件適性(距離・馬場コンディション)/騎手の回収率/馬場傾向/展開/レースラップ傾向/オッズ偏差/厩舎本気度
さて、今年のCBC賞は平穏な結果では終わらない。なぜなら、今年秋からの京都競馬場大改修に備え、今年は阪神開催として組まれる故、過去のCBC賞の結果が参考にならないからだ。
過去のCBC賞を並べて、枠順がどう、人気がどう、ハンデがどうとされるサイトはまず信用ならない。ただの流れ作業を行っているだけで今回は価値なし。比較すべきは、阪神芝1200mの過去の傾向、さらには想定される重馬場での傾向である。早速確認していこう。まずは波乱か、平穏か。
過去10年、阪神・中京の芝1200m重馬場条件の3連複平均配当をそれぞれ調査した。
○中京競馬場 芝1200m(重):13,263円
○阪神競馬場 芝1200m(重):28,769円
さらに16頭立て以上に限れば、、、
○中京競馬場 芝1200m(重):23,446円
○阪神競馬場 芝1200m(重):56,570円
と、波乱の決着が多いことがわかる。今週もしっかり雨予報で、穴予想をすることで期待値を上げることを推奨する。さらに、CBC賞はハンデ戦、牡牝混合戦と荒れ要素多数。阪神芝1200mの馬場傾向をしっかり掴んでビッグな勝利を掴みたい。
阪神芝1200mの知っとかなければいけない特徴は次の2点だ。
①とにかく前有利!!!
②前に行ける内枠!偶数枠!大外枠!有利!!!
②は①に結び付く話で、とにかく逃げ先行馬は馬券に加えたほうがいい。波乱の立役者となるのは前の馬。雨で後方待機馬の切れ味が削がれるのであれば尚更だ。なぜここまでプッシュするかというと、「阪神はゴール前に急坂があり先行馬は止まる」という誤ったイメージがあるからだ。この結果、先行馬の回収値はさらに押し上げられる。ゴール前に急坂があることは事実であるが、”先行馬が止まる”という傾向は中長距離・外回りに当てはまりやすい話。1200mでは、内回りもあり後方待機馬がエンジンかからないうちに、先行馬が勢いのまま急坂を登りきる。よって(1200m戦全てに共通する話だが)スタート・二の脚は確認したいところ。どのような隊列となるかは当然チェックすべき。
これらを踏まえたうえで、全頭診断を行う。
馬場状態は、雨、重馬場。展開はグランドロワ、ロケット、ナインテイルズの逃げ争いでハイペース、持続型有利とする。(差し有利というわけではない)
~以降、全頭診断~
【消し】アウィルアウェイ(2人気想定)
昨年のCBC賞(不良)8着時の浜中騎手コメント「道悪はだめですね。それに尽きます」にもあるように、重馬場が苦手な馬。当時51kgだったことや、後方待機馬であることを踏まえても、消し濃厚。
【買い】アンヴァル
母アルーリングボイス自身含め、早熟血統であり、近3走成績から”終わった馬”と思う人もいるはず。しかし、注目は昨年の夏・小回り実績。福島バーデンバーデンC、小倉北九州記念(GⅢ)でしっかり馬券圏内を確保。メンバー的に恵まれたという見方もあるが、それで言うと今回のメンバーも恵まれている。前走阪急杯(GⅢ)は1400mで参考外。1200mで巻き返し必至。こういう馬場で頼りになるロードカナロア産駒、絶好枠、想定人気を加味して、馬券には加えておきたい1頭。
【消し】エイシンデネブ
追込み脚質、ハンデ据置きで期待薄。ただし、3走前京阪杯(GⅢ)では直線進路を探しながらという不利、2走前淀短距離は-10kgでやらず、前走安土城Sは20週の休み明けに加え、坂の下りでの躓きがあったりと敗因がはっきりしている点は好感が持てる。そこそこの好走は期待できるか。重馬場適性もはっきり出ているわけではなく、ロードカナロア、サドラーの血で穴人気しそうなここは買い時ではない。
【抑え】グランドロワ
重馬場得意で逃げに執着。2走前安土城Sでは外の後方の有力馬達が大きな不利を受け、恵まれた形だが、4走前大阪ハンブルクカップ(=阪神芝1200m重馬場)を逃げ切ったといい、雨では抑えた方がいい1頭。55kgは少し恵まれない印象で、連闘で状態が気になるが、枠絶好で9番人気想定なら旨味あり。
【抑え】クリノガウディー
高松宮記念GⅠでは斜行で1位入選も4着降着。展開に恵まれたとはいえ、強い競馬だった。重馬場を好走したのも好感。7走前からここまで馬券内を外した5走は全て不利などで敗因がはっきりしていて、GⅠでも実力的に足りると考えていたため、15人気の高松宮記念でも▲としていた馬。(降着のせいで馬券的には残念だったが。)実力的に最上位で、調教も良く、渋った馬場もこなし、先行脚質で抑えは必要。ただしトップハンデ58kg荒れそうな今回は飛んでもいい位置に加え、期待値をあげるべき。
【消し】ジョイフル
この馬を強いと言う方は、4走前タンザイナイトS(OPハンデ・阪神芝1200m)の豪快な差し切り勝ちを評価しているのだろうが、このときの0.1差2着1人気ナックビーナスは牝56kg、一方当馬は牡54kgとかなり恵まれていた。また、直線でソラを使うナックビーナスは他馬と併せることで粘りを発揮するが、当馬は外から一気差しで作戦勝ち。その後は重賞戦線で苦戦し、外差し展開で恵まれた3走前シルクロードSでも7着と実力不足感。阪急杯ではクリノガウディと同斤量で1.0差。2kg差がついても0.6差の実力差を見込む。後方脚質、エンジンのかかりが遅い点でも内回りに魅力なく、ここでは狙いにくい。
【消し】ショウナンアンセム
5歳時の一昨年春にピークを迎え、そこから下降線だ思っていた馬が、昨年春の高松宮記念で3着好走には驚かされた。重馬場得意で先行脚質で舞台はあう。重馬場得意な理由は、先週のキセキ同様、折り合いがつきやすくなるという点。ただし、53週の休み明けで、実力的には十分足りるが、まずは様子見したい。馬体重やパドックを要チェック。
【消し】ダイシンバルカン
先行脚質のハンデ牡52kgという点で、好印象。高島助手のコメント「夏場に体調を上げるタイプで、力の要る馬場は得意」にもあるように、この舞台・条件は合う。しかし、この馬、京都・小倉・新潟・福島を中心に使われている。理由は「急坂が苦手」ということ。バタリと止まる。前走韋駄天Sは千直で3番枠(内・奇数)と恵まれなかったが、好枠からうまく先行できたとしても、直線で終わるイメージで消し濃厚。
【買い】タイセイアベニール
昨秋から近4走[3.0.1.0]と今が充実期。基本的に充実度の高い馬は厩舎や騎手も力が入り、仕上げも充実。西村調教師も「ここで勝たないと、GIには出られないからね」と気合十分。前走は本レース出走の12着グランドロワ・11着ナインテイルズが逃げ争いで流れた分、展開が向いたという見方もできるが、それでもエイティーンガールを凌いでしっかり勝ち切った点は好感が持てる。好調な松山騎手が継続する点も好材料で、スタートも上手で自在脚質、実はダートOPで2着もありパワーも兼ね備える点も魅力的。重馬場適性は不明だが、グランドロワ・ナインテイルズが同様に出走するこのレースでこの相手なら、差してくる。
【消し】ディメンシオン
ディープ産駒だが、瞬発力の切れ味と持続力の良さを併せ持つタイプで、同馬や兄弟をみても重馬場を苦手とする傾向はない点は好材料。つまり、「ディープ産駒=重馬場ダメ」という固定概念からオッズに旨味が出る可能性は示唆できる。重賞でも常に好走できる馬で、3走前のターコイズSで1.1差11着は、終始外外を回らされた分で度外視していいとマーフィもコメントしている。前走阪神牝馬S(GⅡ)では3着に好走と実力上位。重馬場でも走る先行脚質で53kgは魅力、偶数枠も良い。ただし、不安材料という面で、VMを右前肢跛行で取り消した点。今回影響はないとのことだが、実際どうか。松田騎手の進言で挑戦する初の1200mという点と併せて不安か。さらに、藤原英厩舎お得意の叩き台(=凡走)レースという可能性もある。ここをステップに中京記念へ向かうとの噂があり、信頼はおけない。次走狙うが今回は消しておく。
【消し】ナインテイルズ
小崎騎手のコメント「雨得意」、長谷川調教師「道悪歓迎」からわかるように、父ローエングリン×母父メジロライアンらしく時計のかかる馬場は得意、道悪OK。前に行く脚質も好材料。実は阪神芝1200m[1.0.2.0]と好相性で、前走から5kg減はかなりの魅力。野中騎手・酒井騎手から中井騎手へ乗り替わりも騎手回収率の視点から良い。ただし、やはりグランドロワがいる点と、最内枠で好スタートから全力で追わないと逃げられない点、つまり、逃げ争いで割引きが必要。できればグランドロワと逆の枠順が良かった。外から被されるとしんどい。例えばグランドロワが出遅れるなどして、すんなり先行すればの条件付きで、穴をあけてもおかしくない馬だが、実力的にも、今回は見送り。次走以降にハンデと展開に恵まれそうなら。
【消し】ノーワン
3走前京都牝馬S(GⅢ)1.0差15着の坂井騎手のコメント「返し馬からのめっていて、レースでも馬場を気にしていました」とあるように、良馬場で力を発揮する馬で道悪は明らかなマイナス。芝1200mは昨年のスプリンターズSで1度走ったのみ(0.7差8着,上り3F5位は悪くなく、2度目のここで一変されるのは怖いが...)。浜中騎手への乗り替わりと、馬場を気にする故に15番枠は悪くないが、後方脚質で狙いにくい。
【消し】ミッキースピリット(5人気想定)
1200mに切り替えて以来近5走[3.0.0.2]、目下3連勝中の勢いで人気しそうな同馬だが、ディープ産駒らしく道悪はダメ。さらに、奇数枠か偶数枠かでスタートが大きく変わる馬。例えば、1,3,4,6走前が偶数枠で3コーナー通過順が4,3,2,2番と全て先行しているのに対し、2,5走前が奇数枠で8,10番とやや立ち遅れ気味となっている。今回も奇数13番枠で好スタートは望めず、54kgは魅力も重馬場で切れ味鈍ることから、消して期待値をあげるのが正解。
【買い】ラブカンプー
非力な馬で51kgがとても魅力的。過去にアンカツさんが「斤量にシビアな馬」(54kg以上を背負いだしてから2桁着順連発)と評し、51kgで復活の可能性ある。ただし、非力が故に重馬場は厳しく、現に3走前高松宮記念(GⅠ)1.9差16着で酒井騎手が「こういう馬場(重)は厳しい」とコメントしている。また、揉まれ弱い点もあるので、スタート良くすんなり先行できればという条件付きで、抑えておいてもいい1頭。
【買い】レッドアンシェル
前年のCBC賞の覇者。当時も不良馬場で、4コーナー8番手から最速の上りで差し切った。稍重、重、不良馬場の成績は[2.1.1.2]と悪くなく、1200mも合う。また、気性的に輸送が苦手で地元開催が歓迎。前目につけれる点も魅力的で前走も好スタートをきってハナに行ける手応えから控えた。ここ2走2桁着順だが、前走は内で詰まって、前々走は31週の休み明けでフォーリーのやらず。人気を落とす今回は狙い目としたい。更に狙いたい理由がもうひとつ。実は、レッドアンシェルに関するこんな記事を見つけた。『同馬は多頭数が苦手。14頭以下のレースで[5.2.4.1]複勝率91.7%に対し、15頭以上のレースは[0.0.0.5]と一度も馬券に絡んでいない。』この記事は確かに嘘はついていないが、明らかなミスリードがある。まず15頭=多頭数、14頭=少頭数としている点。はっきり言って14頭は少頭数ではなく、馬群を苦手とする馬が囲まれる可能性は高い。また、15頭立て以上の5レースには、先ほどのフォーリーやらずや、NHKマイルC(GⅠ)4着、3歳時の富士S(GⅢ)4着が含まれており、何も多頭数だけが敗因じゃない。こういった記事を鵜呑みにするファンがいて人気を落とすなら、むしろ買い。前年比1kg増の57kgと2番枠は気になるが、馬券には入れたい1頭。
【消し】ロケット
道悪得意の逃げ先行脚質の軽ハンデ馬だが、初の1200mで周囲のスピード馬が揃ったここでスンナリ先行できるか不明な中で、6人気想定では買いにくい。軽ハンデ馬で強いと言われる酒井騎手への乗り替わりをどう見るかだが、口向きに課題がある馬で、主戦の幸騎手からの乗り替わりはマイナスと考える。消し濃厚。
以上、全頭診断を行った。
ハンデ戦が故に、多く消すことはできない。馬券は買い馬から抑え馬に広く流す予定。少しでも皆さまの勝利に貢献できれば幸いです。