推しを言語化する 〜推し活香水のため〜
推し活香水なるものがネット上でバズり、改めて自分の推しについて考える機会があった。
推しのどこか尊いのか
推しのなにが最高なのか
推しをどうして好きなのか
そもそもなぜ私はこの推しを推しているのか
普段推しに対してどんなにクソデカ感情を持っていようとも、それを言語化し、他人に分かるように伝えなければ香水を選んでもらうことはできない。
あらゆるレポを拝見しても、頼んだきっかけや届いた感想をあげている方は多くとも、実際にどういうプレゼンテーションをしたのかを詳細に綴っている方は少なかった。
実際、それを公開するのは恥ずかしいだろう。私も見せるのはできれば遠慮したい。だってめっちゃ恥ずかしいもん。
けれども、普段推しを表現する機会が少ない人にとっては、他の人のプレゼンを見て、それを参考にしたいのではないだろうか?
そう考えて、今回この記事を書くことにした。
なお、この記事がすべて正しいということはなく、あくまでも参考のひとつとして考えて頂ければ幸いである。
1.推しのどんな香水が欲しいのかを考える
推し活香水を頼むにあたり、1番の軸になる部分。まずここをしっかりと考えておくことがとても重要だ。
①推しそのもの
②推しが付けている香水
大きくわけて、上記2つの方向性がある。似ているかもしれないが、考える人によっては全く違うものになる。
推しを香水として具現化したものが欲しいのであれば①となるし、推しが好みそうな香水や推しから香ってきそうな匂いが良いのであれば②となる。
もちろん、①=②の人もいるだろう。
②であっても、普段つけている香水なのか、特定のシチュエーションの香水なのか(例:初デートで付けてきてくれた香水)で、また違ってくるかもしれない。
だからまずは、自分は推しのどんな香水が欲しいのか?をしっかりと考えることが重要だ。
2.推しの好きなところを単語で羅列する
紙に書き出しても、スマートフォンやパソコンに打ち出しても構わない。
自分が思う推しの好きな部分を羅列していく。
このとき、羅列するのは簡単な単語で構わない。
「かっこいい」「かわいい」「美しい」「真面目」など、とにかくたくさん書き出すことが大事。
3. 5W1Hを使う
ひと通り書き出し終わったら、自分はどうしてそう思っているのか?を5W1Hでその単語たちを分解していく。
5W1Hとは、
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(だれが)
・What(なにを)
・Why(なぜ)
・How(どのように)
の、英語の授業などで習うアレである。
Whoは「推しが」になるため、それ以外のWとHに当てはめていく。もちろんすべてを使わなくても構わない。
以下、例文。
私は推しをかっこいいと思う。
推しは敵との戦いの中で、仲間に忠義を尽くすために命をかけて捨て身で戦ったからだ。
・Where… 敵との戦いの中で
・Who…推しは
・What…戦った
・Why…仲間に忠義を尽くすために
・How…命をかけて捨て身で
と、なる。
このように、なぜ推しはかっこいいのか、推しのどの部分をかっこいいと思っているのか、を5W1Hで分解する。
もちろん、推しの一挙手一投足がかっこいいのは自明の理だろう。
今更言葉にするまでもないくらい当たり前のことだ。
けれども、それでも、あなたは推しのどこかの言動に強く惹かれたはずだ。だから好きになった。だから愛している。
それはなぜなのか。なぜこの推しだったのか。この推しでなければいけない理由は一体なんなのか。
ひとつの単語から、なぜ?どうして?と自分の心に問う作業をひたすら繰り返す。
・命をかけて捨て身で戦ったところが好きなのはなぜ?
・どうして仲間に忠義を尽くすために戦ったところに惹かれたのか?
細かく細かく、自分の心を分解していく。
幼少期、親に捨てられた経験から推しは誰も信じられなくなっていた。その推しが心を許せる仲間に出会えて、命をかけられるまでになった成長がかっこいいと思った。無口で言葉数の少ない推しだけど、発する言葉のひと言ひと言には信頼と忠義が感じられて好きになった。
と、なる。
時間はかかっても、この作業の繰り返しで推しの解析度をあげていく。
一見難しいかもしれないが、案ずるより産むが易し。結局はやる気の問題だ。
4.取捨選択、まとめをする
人によっては行わなくていい作業。
3で書き出した中で、自分が推しの最も重視する部分を抽出する。
レポを読んでいると、何千字書いた、何万字になってしまった、と書いてる方もいる。
けれども、推しへの愛=字数ではない。
大事なのは、自分の推しの大好きな部分を他人に正確に伝えることだ。
3で書き出したものすべてが大事で、全部伝えたいと思ったらのなら、それをまとめるも良し。
特にこの部分を伝えたいと思うのであれば、その部分を中心にして他の部分を取捨選択するも良し。
書かなかったからといって、それが大事じゃないなんてことはないのだ。
5.最低一晩寝かせる
めちゃくちゃ重要。最重要と言っても過言ではない。
なぜなら、勢いに任せて書いた文章ほど読みにくいものはないからだ。
推しを言語化し終わり、あとは送信するだけの状態になったらとにかく最低一晩は寝かせること。
次の日以降に再度その文章を読み直すことで、冷静な状態で誤字脱字や文法の間違いを見つけることができる。
せっかく熱のこもった文章を書き上げても、文法の間違いで推しの素晴らしさが細部まで伝わらなかったなんて悲しいので、これはぜひやってみてほしい。
さて、いかがだっただろうか。
推しを言語化することはとても難しいが、それによって推しの魅力を再発見・再認識することができる良いチャンスだと思う。
また、推しの解析度を上げることで今後の推し活をさらに捗らせることもできる。推しへの愛もきっと深まることだろう。
この記事が、なにかを推してやまない方々の一助となれば幸いです。