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スアールチャレンジカップ参戦記(2024年7月回)

前回は私とクイズについて書いてみたので、今回は先月末に初めて参加したスアールチャレンジカップの参戦記を記したい。クイズの内容というより私の心情を書こうと思うので、参加に迷っている方の参考になれば幸甚だ。スアールマンスリーカップは極力参加しようと思っているので、参加したら都度書き記していこうと思う。

2024年7月27日、スアール秋葉原1部の通常回が終わり、大会の開催を待っていた。元々参加する気はなかったが、ぴよぴよデーや通常回に数回参加して押し勝って答えられる機会も多く、何よりスアールはスタッフもクイズ参加者も質が良い(私以外)。なので勝ちたいというよりは大会がどれくらいのレベルなのかと怖いもの見たさという気持ちの方が強かった。1部に参加した1/3くらいがそのままスライドで参加していた(と思う)。それから参加者がどんどん集まり、最終的に今回の参加者は12人だった。

問読みのにこさんからルール説明があった。最初に1○勝ち抜けの組分けクイズを行い、12人を4人ずつA~Cクラスに分ける。それから8問限定2○1休をクラス別に行い、それぞれのクラスの勝ち抜け順や○数に応じたポイント加算により順位やクラスが入れ替わる。最終セット終了時のポイントでクラスが決まり、Cクラスの優勝者が勝ち上がりBクラスの4人と戦い、Bクラスの優勝者が勝ち上がりAクラスの4人と最終決戦を行い総合優勝者が決まる、という形式だった。

最初の組分けクイズで1✕失格→順位最下位からスタートと言われ、縮み上がってしまった。1✕のプレッシャーに耐えられそうになかった。しかも最終順位の確定に勝ち抜け順位が影響するので、余計に縮み上がったかもしれない。それでもエンドレスチャンスが味方をして、何とか4抜けでAクラス入りを果たせた。初めて参加するクイズ大会は緊張感が凄かったけど、最初の○で少し落ち着く事ができた。ここからAクラスをキープしようと気を入れた。しかしCクラス1セット目の1問目が自分では全く分からないスラッシュで正解をしたので、とんでもないところに来てしまったと思った(最後まで聞けば答えは分かった)。これが普通なら勝つのは無理だ、とその時点で半分以上諦めの気持ちが私を支配した。顔を知っている人が数名いたが、いつもと違うスラッシュに「普段は実力を隠してるのか?」と思ったりさえした。

そして私の出番が来た。ギリギリAクラスに入れたので、組分け早押しでは全員私より早く抜けた方だし、自分が1番格下と思い望んだ。8問しかないので、特に作戦も立てずに分かる問題を押そうと考えていた。結果は問題の相性が良くて2抜けをする事ができた。組分け早押し1位の方がそのまま1抜けだったので、勝手にライバル意識を持って次のセットに向かった。

自分のセットが終わってから改めて作戦を考えた。前述の通りポイント加算制になっていたが、1抜けから7ポイント、6ポイントと下がっていき、勝ち抜けられなかったら○の数がそのままポイントになる(つまり1ポイントか0ポイント)ので、勝ち抜けないとポイントに大差がついて順位が落ちてしまう。各クラス1セット目が終わった段階でそれを痛感したので、勝ち抜けの順番よりも勝ち抜け自体を重要視するようにした。セットの数は決まっていない(この日は合計4セット行われた)ので、余計にそれを感じた。

8問限定2○1休の私の結果は、2抜け-2抜け-1○-1抜けだった。最初の諦めの気持ちに反して正解を重ねられ、途中からは楽しみながらボタンを押せた。その気持ちのチェンジが功を奏したのか、最終成績は3位でA決勝進出を決めた。私と予選1位の方で1抜けと2抜けを分け合った(1○のセットも同成績)。4セット目で初めて押し勝てたので、「もしかしたら」という気が出てきた(これは大失敗だった)。他のクラスから1抜け7ポイントをしっかり取ってきた方がいたので、最終成績で順位を1つ落とした。1○のセットで勝ち抜けていたら1位突破ができたので、やはり勝ち抜けそのものが重要という認識は合っていたと思う。最初に入ったAクラスを維持できた事にほっとしながら決勝戦を待った。

C決勝、B決勝と同じ方が勝ち上がってきて、いよいよ私の出番が来た。決勝は伝統の7○3✕で行われた。4セット目で僅かに出た気の緩みがそのままプレイングにも反映され、結果的には1度もリードをする事なく準優勝で終わった。やはり慢心するとろくな事がない。優勝された方は冷静沈着に1○ずつ積んでいき、隣にいて恐怖さえ感じた。それと同時に「これが強者の戦い方か」と試合終了後には素直に負けを認められた。悔しいというより清々しい気持ちの方が大きく、優勝が決まった瞬間に自分から握手を求めた。私も食らいついて5○を積んで2○差ではあったが、実力的にはそれ以上に離されていた。優勝が決まってのスピーチを聞いたが、言葉1つ1つに人格が滲み出ている、負けて納得の素晴らしい方だった。こうして私の人生初クイズ大会は、準優勝という出来すぎた結果で幕を閉じた。

私は自分の性格上、他のクイズ大会には参加しないと思う。前回の投稿でボウリングを趣味と書いたが、競技会の参加はホームのセンターのみで、他のボウリング場や各ボウリング協会主催の大きな大会には参加しない(子供と出れる大会には親子で稀に参加)。ホームでスコアを打てれば良いし、競技志向がないので好きなスタッフの周りで投げたいと思う気持ちが強い。私は「どこで」よりも「誰と」を重要視している。ボウリングのボールを買う時も、同じボールなら「値段」よりも「買う場所(人)」で決める。スアールはそれと同じく居心地が良くて、クイズをしたいのはもちろん、スタッフの方と話したいという気持ちが大きい(実際にこさんからはTV番組出場時の裏話等を聞かせて貰った)。クイズに関してはもしかしたら競技志向が出てくるかもしれないが、実力がまだまだなのでそこまで行くには時間がかかると思う。まずは基礎力アップを目指して、スアールに行っての早押しや座学に勤しむ。もう強仕をとうに越えた私にそんな事を思わせるのだから、クイズやスアールスタッフの魅力は凄いと思う(恐らくスタッフの方々の半分以上が、私より20歳以上年下)。周りのぴよぴよ仲間からは有り難い事に「貴方はチャレンジカップではなくもっと上の大会に行くべき」との声をいただくが、私は段飛ばしをせずに1つずつ階段を上がる人間なので、まずはチャレンジカップの優勝を目指す。

結果負けたとはいえ凄く楽しい時間を過ごせたのは間違いないし、また挑戦したいという気持ちにもなった。私をそんな気持ちにさせてくれた当日対戦をされた方々、問読みのにこさん、ホールの鶏皮さんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。またスアールでお会いしたら、こんなおっさんを構ってやって下さい。今後も宜しくお願いします。


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