【color#16】便利ズームNIKKOR Z 24-200mmで撮る子どもと公園スナップ
今回は登山用としてZ8と共に購入した「便利ズーム」と言われるNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRについてですよ!!
便利さの裏で、S LINEレンズ24-120mm F4が神レンズと言われ描写性能の比較対象になりがち。
あえて無印のこっちの24-200mmを買った理由は、、、。
「200mmまで撮れる」
これ一点。
登山での使用を想定しつつ、さらに旅行などでもこれ1本で済むのかという視点で子どもを撮影対象に公園でテスト。
色のりや背景ボケはどうか?
子どもが遊具で遊んでいてこっちをみた瞬間を撮影。明るさはF6.3でもボケ感はしっかり出ている。ピントが少し前目に来てしまった感じもあるが、背景の分離もしっかりしている。
色のりは良好で、コントラストもしっかり。背景のボケが硬くならず、程よい柔らかさが見られた。この描写なら、ポートレート用途にも十分使える印象。
ズームした時の写りは?
滑り台の中で遊ぶ子どもを中心に、鉄製フレームが放射状に広がる構図で撮影。焦点距離125mmの圧縮効果で滑り台のカーブとフレームの重なりの中にいる子どもを撮影した。
ズームした焦点距離でも、フレームの金属感や青空の鮮やかさをしっかり描写出来た。奥行きを感じるような構図で、立体感も十分。こうしたシーンでは200mmまで使える焦点距離が実に効果的。
逆光耐性はどうか?
3枚目は逆光での撮影で、海の見える展望台でピースした子どもを、4枚目では広い構図で逆光下の動きのあるシーンを太陽を画角に入れて撮影。
ゴーストやフレアはほとんど目立たず、逆光耐性は予想以上に優秀。強い日差しの中でも、被写体がくっきりと浮き出ています。
このレンズはアルネオコートというS-lineのレンズなどにしか使われていないコーティングが使われています、無印なのになぜ??とも思いますが嬉しい限り。
画角に太陽を入れてもフレアやゴーストが気にならず、見せたい部分をくっきりと写してくれるので心強いです。
室内ではどうか?
室内で暗いか?をテーマに室内での描写テスト。子どもが机に伏せながらお絵描き中、それなりに自然光の入っている昼間ということもあるがISO320で明るさを十分確保。
暗所性能はF4-6.3というスペックを考えれば妥当。ノイズも許容範囲で、室内撮影でも使えないことはない。背景のお姉さん、手前のクレヨンの程よいボケ感も自然で、ポートレート撮影は十分可能。
まとめ
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、「便利ズーム」代表レンズなので写りはイマイチか?と思っている人も多いかと。
極端なことを言えば、描写性能においてS LINEと比較するのは酷かもしれませんが、200mmまでの焦点距離を1本でカバーする利便性はやはり大きな魅力。
特に登山や旅行といった場面では、荷物を減らす意味でも非常に有用な選択肢です。、
実際の使用感としても、我々一般人のようなものが撮影するならボケ感や色のり、逆光耐性は期待以上。暗所性能は特別優れているわけではないものの、標準的な結果であり、用途を選べば十分活躍するレンズです。
つまり、「これ1本で済ませたい」と思える、真の意味での「便利ズーム」として、私の中で定番化しています。
このレンズで暗いとか、描写がイマイチ、、、っていうのならまずは自分の腕を疑え!
、、、と肝に銘じて撮影しています。