リーチ者順位とあがり率の関係
はじめましての方ははじめまして。
いっとうと言います。
これから、最近始めた天鳳の対局データ分析を気が向いたままに投稿していこうと思います。
初めての投稿は、タイトルの通りリーチ者順位とあがり率の関係について。
いきさつ
僕が主戦場としている雀魂でなかなか勝てない中(現在豪1)、どうも終盤の押し引きに大きな課題がありそうだということは感じていた。
そこで始めたのがゆうせーさんの対局動画の南3, 4局だけ見まくるというもの。
以前の自分はとにかく押していたのだが、このおかげで少しは点数状況を加味して引くべきときに引くことが少しはできるようになったように思う。
ゆうせーさんの動画を見る中で気付いたことが一つ。
それは「ラス目を徹底的にマークしている」ということだ。
ラス目の親番が来ると「ここはさっと流したいですねー」と言い、
ラス目のリーチが来ると「ラス目のリーチは流石にオリですね」と言い、
といった具合でことあるごとにラス目を意識した発言が出てくるのだ。
ラス回避が重要なルールの中では当たり前じゃんと思う人がほとんどかも知れないが、自分には目からウロコだった。
そこで浮かんだ仮説が「これだけマークされてるなら、ラス目になったらそれだけであがり率下がるんじゃね?」というものだった。
調べてみてもそれを分析した結果がぱっとは見つからなかったので、ならばということで天鳳の対局データをかき集めて調べてみたといういきさつである。
結果
前置きが長くなったが以下が結果である。
なお、対象としたのは2020年の鳳南4人喰いタン有・赤ドラ有の対局データで、全218,858半荘分のデータで、成立したリーチは全1,642,442件だった。
また、ラス目は逆転を狙って愚形でのリーチも増えるであろうことを加味して、両面以上の待ち(あがり牌を手牌で使っている枚数が2枚までの両面・変則2面待ち or 純粋ノベタン or 純粋亜両面 or 待ち牌3種以上)のリーチに限定して集計した。
また、統計的優位性は未検証のため現時点では参考程度に見てください。今後検証したら更新します。
見ての通り、ラス目(4位者)のリーチのあがり率は他の順位のものに比べて明らかに低い。
特に南場に入ると顕著で、南2局以降は実に5%以上の開きがある。
驚きなのが東場でもそれなりに低いということで、平均すると約2%も低い。
少し別物かも知れないが参考として述べておくと、雀魂で玉の間のリーチあがり率平均(49.75%)と雀聖3のリーチあがり率平均(51.87%)の差が約2%である。決して馬鹿にできない数字ではないだろうか。
さて、その理由となるであろうグラフが以下だ。
あがれたリーチのうちのツモあがり率を表したものだ。
既にご推察の方も多かったかも知れないが、ラス目のリーチは圧倒的にツモ率が高い。
やはりゆうせーさんの動画を見て感じたとおり、ラス目は徹底的にマークされ、ベタ降りにより全力でリーチをスカしにかかられていた(結果、ツモアガリ率が高まった)のである。
あとがき
どうやらラス回避が重要なルールでは、落ちたものをとことん沈める鬼が勝ち上がる構造になっているようだ。とんでもない修羅のゲームにはまってしまったものである。
皆さんも、まだ東4だからと安易に押してラス目に落ちないようくれぐれもご注意を。。
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