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時計を買う。pt.1
と、いうことで。
前回の予告どおり、資格試験合格の記念として購入した時計を選ぶまでの過程のはなし。
久しぶりに複数回に分けてお送りする。
そこまで引き延ばすほど期待感を上げるものでもないが、久しぶりの投稿で話がまとまらないかもしれないので。笑
試験が終わってからわたしの頭の中は時計のことで一杯だった。
自分の人生にとってマイルストーンとなるであろう重大なことを成し遂げた。
その記念なんだから、いくとこまでいっていいのでは?と。
冷静になった今は自分の愚かさに気付く。
お前の預金残高より高い時計を買ってはいけない。
仮に無金利ローンを組んだとして、
この先数年時計もカメラもギターも服も買えない生活に耐えられるのか?
…耐えられない。だから諦めた。笑
長いことパートナーがいない代わりにモノに対する浮気性は筋金入りだ。
あまり良くない性格だとわかっているが、好きなものは集めたくなるのが男の性。
今後一切ほかのモノには目もくれず、そのモノひとつと結婚するくらいの決断はわたしにはできない。
いや、そう決断してでも欲しいものでなくては、するべきではない。
悪魔的な囁きから逃れ、現実的な価格での選択という、
29歳平社員らしい価値観を取り戻した。
金額で考えるものではないが、
手持ちの時計での最高額は白樺。
初の100万超えでもある。
しかもなんでもないタイミングで買ってしまった。
言うなれば試験のストレスから逃れるために、自分を鼓舞するために無理やり買った。
そして試験を乗り越えたのだから、暗に100万超えでないと釣り合わないのでは?と。
結論、そんなことはない。
これが投資にもなり得る腕時計の怖い魅力で、
本来語られるべき純粋な時計の良さよりも
「価格」という物差しのほうが注目されることもしばしば。
もちろんその考えを否定するつもりはないが、
わたしは時計を動産としての価値で捉えているのか?違う。
ブランドの歴史に始まり、そのモデルの誕生背景やここに至るまでのストーリー。
ケースの仕上げ、文字盤、針の先にいたるまで。
ただの工業製品ではない魅力に取り憑かれたのだ。
よこしまな気持ちで
まわりに見栄を張りたいとか、
リセールがどうとか、
当然高い買い物なので考えてしまうがそれが本質ではない。
自分が好きなもの、惚れたものを買おうと。
そこに価格は関係ない。
となると、あらかたモデルは絞られてきた。
わたしのコレクションに足りないもの、
·GMT
·クロノグラフ
·パーティードレス
3針時計は何本もあるので今回は検討から除外した。
よっぽど気に入るものが出てきたら、それは手持ちを整理してから考えるべきだ、と。
ただ、3針でもパーティードレスというのは具体的に言うと
·フォーマルシーンに合う
·ビジネスほど堅くならず、パーティーのような華やかな場に映える
·貴金属
くらいの認識。
手持ちのドレスウォッチとしてはノモスのラドウィッグやキングセイコーあたりは
シンプルなデザインでビジネスシーンに良く似合う時計だと思うが、
パーティーに着けていくには堅い印象も受ける。
…パーティーって行ったことなくね?
次回、具体的な候補たち。