HAMILTON PSRにひっそりと新バリエーションが。
HAMILTON.
スウォッチグループのエントリー帯を担うブランドだが、
同様にエントリークラスのTISSOTに対してデザイン面で異なる個性を持つ。
その源流はアメリカにあり、スイスに拠点を移した後もアメリカらしいデザインセンスで
映画界、音楽界などと深い関わりを持つ。
価格こそ手に取りやすいものだが、
個性的でアイコニックなデザインはひと目でハミルトンのそれと分かる抜群の知名度を持っている。
数々の名作がある中でも一番個性的で著名人に愛された時計といえばベンチュラだろうか。
わたしもベンチュラには憧れを持っているが、なんだかんだでまだ手に入れていない。
価格的にはまったく無理のない範囲なのだが、なんというかタイミングを逃がし続けている。
そんなHAMILTONの過去の名作を忠実に復刻したモデルが、パルサー改め今回紹介するPSRだ。
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なぜパルサーがPSRと名を変えたのか、詳しく話すと長くなるので興味がある方は調べてみてほしい。
(過去にも限定復刻でゴールドに赤液晶のモデルが出ていたが、レギュラーとしては以下に紹介するバリエーションとなる。)
で、たしか去年にはブラックのバリエーションが追加された。
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オリジナルにはないブラック。
デザインはまったく同様なのにモダンな印象を受ける。
で、マトリックスの映画公開を記念して限定でブラックに緑液晶のモデルが出たのだが、
速攻で完売になってしまい一切買うチャンスすら与えられなかった。
(わたしはマトリックスの大ファンなのでこれは手に入れたいと思っていた)
そんなPSRに、ひっそりと新しいバリエーションが仲間入りしていたのだ。
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そう、マトリックスモデルの緑液晶を用いたシルバーのバリエーションだ。
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これはかっこいい…!
そもそもオリジナルが誕生した当時は近未来的なデザインというか、
そのSFチックな見た目と最先端技術で大きく話題を呼んだようだが、
2022年の現代にあっては不思議とレトロ感すら感じる。
90年代に想像された未来の2022年には
空飛ぶクルマやピチピチタイツの未来人がいたはずだが、
現実は違う。
PSRはなにかその想像の未来から迷い込んできたような不思議な魅力を感じる。
そこにこの緑色のLCD。
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デザインはまったく同じなのに、
レトロ感とモダンさの両方を感じられるのはわたしだけだろうか。
赤液晶はどうしてもオリジナルのイメージに引っ張られるせいか、
ただ液晶が違うだけなのにこうも印象が変わるものなのか。
ブラックは現代的にカッコいい一本だと思うが、
このレトロモダンなバリエーションは見逃せない。
今年はHAMILTON創業から130周年のアニバーサリーイヤー。
記念モデルが出るかも?とちょくちょく気にして覗いているのだが、
大きな動きはまだ見られない。
今後の動向にも要注目だ。