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時計を買う。pt.3

今回こそはおふざけなしの本題に入る。
こういう寄り道話ばかりを書いてしまうから書ききれずに下書きに何十という眠った記事が残るんだよバカちん。

そういう意味ではパートに分けて書くほうが書きやすいという新たな発見もありつつ…
読む側からしたら早く結論いけよってまどろっこしいとは思うが。笑

進撃の巨人のファイナルシーズンもめちゃくちゃ待ったもんなぁ~結果的にめちゃくちゃ感動したけど。

進撃の巨人といえば、…

という寄り道は今回はナシ。

早速、結論から購入時計ドドン!


ファブリックストラップを変更っ
ウミウシちゃん可愛い

Swatch×BLANCPAIN
フィフティファゾムスの白いヤツ~!

ふざけてるのかって?
申し訳ない、今回まではお付き合い願いたい。笑

いまだにその熱を残しているSwatch×OMEGAのコラボレーション。
直近ではスヌーピーまで出てきてしまって、ああこれは永遠に変な感じになるぞと。

わたしは一周回ってもう興味がまるでない。
ムーンスウォッチそのものを否定するわけではない。一応持ってるし…
でもその売り方にはちょっと嫌気が差すというか、そりゃ売れるからなんぼでも擦り倒すだろうね~と。
Swatchのほかのモデルがどれだけ売れているのかも疑問だ。
新規顧客は間違いなく増えただろうが、
彼らの多くはSwatchではなくムーンスウォッチだけが目的、いやもしかしたら時計ではなく僅かな利益だけが目的かも?

それを是とも非ともせず限られた店舗でのみ販売を続けるところが好きになれない。

過去記事でも書いたが、残念ながらムーンスウォッチは価格相応とは思えなかった。
言葉を選ばずに言えばオモチャだ。
買ってしまったものの、とても着けて外を歩こうとは思えない。
そう捉えたくはないが、わたしにとってはファッションウォッチでしかない。

散々こき下ろしてしまい申し訳ない。
着けている人を否定しているわけではない。
むしろ今まではスマホで良くね?って
腕時計を着けてすらいなかった方がこれを機に購入し、
じゃあ本物のスピマスってどうなんだろう?と腕時計の沼にハマってくれたら嬉しい限りだ。

そんな中でのBLANCPAINコラボ。

これはさすがに衝撃が走った。
OMEGA、スピマスは時計にそこまで興味がない人でも認知しているだろうが、
BLANCPAINを知っている人がどれだけいるだろうか。

時計好きにとっては基礎中の基礎、
義務教育の1限目には習うであろう
「現存する最古の時計ブランド」
であるBLANCPAIN。
その最もアイコニックなモデルのひとつ、
フィフティファゾムスとコラボだと!?

しかし、BLANCPAINは機械式しか作らないことを誇りにしているブランド。
…えっ、機械式だと!?

なにげに気になっていた機械式ムーブメント、SYSTEM51を搭載しているのだ。

このムーブメントの面白いところは、
いくつもの特許を取得した
「フルオートメーション化」に成功したムーブメントであるということ。
手作業を介さず、組み上げに至るまでのすべての行程を機械が行う。
これはもう完全なる工業製品だ。
しかしながら面白いのは、ただの工業製品ならクォーツ式でいい。
そもそも時間を知るための時計なんて正確さで言えばクォーツのほうが勝っている。

のに、より多くのコストをかけて不便な機械式をオートメーションで作るという、
なんともちぐはぐした魅力がある。

SYSTEM51という名にもあるように、
わずか51個のパーツで構成されている。

また、スペックとしても90時間パワーリザーブ、ニヴァクロン製ひげぜんまい、
レーザーによる歩度調整で日差-5/+15秒という、
価格からは考えられない高スペック機だ。

ファゾムスコラボの面白い点として、
防水性能が91m防水であるということ。

これには本家フィフティファゾムスの歴史が関係してくる。 

簡単に振り返ると、
1953年、今より70年も前にフィフティファゾムスは世界初のダイバーズウォッチとして誕生した。
(ROLEXのサブマリーナも同年、どちらが早かったかは諸説あり)

その成り立ちはフランス海軍による依頼で製作されたミッション用の時計となる。
軍が求めるスペックを満たせるメーカーとして白羽の矢が立ったのがBLANCPAINで、
それを見事に成し遂げたのだ。

そこには当時のCEOであるジャンジャックフィスター自身がダイバーであり、
潜水病で危険な状態に陥った自身の経験が反映されている点もヒストリーとして非常に面白い。

興味がある方はその辺の歴史もぜひ調べてみて欲しい。

で、fifty fathomsという名前の由来は、
1953年に生まれたそのモデルの防水性をそのまま名前にしている。
ファゾムは水深の単位で
1 fathom = 6 feet
50 fmで300feet、およそ91mとなる。
当時の計測では100mがせいぜいで、実際にはそれ以上の防水性能を持っていた~なんて話もどこかで聞いた気がする。
(おそらく今回のコラボモデルもスペック的には100mは持っているだろうが、
あえて 91m/300ft と記されている。)

その後も改良を重ね、様々なモデルが誕生した。
前述の通りフィフティファゾムスは軍用が起源であり、
一般ダイバー向けにはバチスカーフという、よりスタイリッシュなモデルが発売されている。

実はわたしもフィフティファゾムスを検討した時期がある。
割と単純な理由で、親父がサブマリーナを持っているなら
わたしはフィフティファゾムス、という。

そのアイコニックなデザインにはとても魅了されたが、
大事な要素である装着感がわたしには合わなかった。
さらにはとなりにあったバチスカーフがめちゃくちゃフィットするという、
まさにないものねだりな状況に陥り、結果的に諦めた。

ファゾムスのデザインでバチスカーフの装着感だったらきっと購入していただろう。

そんな憧れつつもシンデレラになれなかったわたしの前に現れた、
ガラスではなくプラスチック製の靴こそスウォッチファゾムス。

軽いノリで履いちゃえよ、ちょっとブカブカだけど。

完全に寄り道に誘われたわたしは、あれだけムーンスウォッチをこき下ろしていた癖にまたなびいてしまった。

試験が終わって初の休日。
古い友人と会うために横浜に向かった。
結果友人が大遅刻してわたしが怒って帰った話はおいておいて、
暇なので散策しつつ、VIVREにあるSwatchへ足を運んだ。

ファゾムスコラボ自体は試験中である昨年から知ってはいたが、
キツイ試験の合間を縫って買いに行こうというほど惹かれていたわけでもなく。
ただ、ちょうど新作の黒いやつが発表されたばかりだったため、
黒いのあれば買おっかな~的なノリだった。

で、やはり黒は無し。
たぶん一番人気はド定番に黒だろうな、唯一チープ感を多少は隠せてるし。
現行に一番近いのも黒。

しかし、リリース記事を見た昨年に買うならどれかな~と吟味していた白は在庫ありとのこと。

黒も追加され6タイプの展開となったスウォッチファゾムスだが、
細部の仕様はモノにより異なっている。

白は特に分かりやすく、6時位置にモイスチャーインジケーターを搭載している。
これは1957年頃、アメリカ海軍による依頼で製作されたfifty fathoms MIL SPECに見られる仕様で、
時計内部への水分の侵入を知らせるためのもの。

昨年はフィフティファゾムス70周年ということで、記念モデルがいくつか発表されたが、そのうちのひとつにも。

70周年 Act.3

文字盤のBLANCPAINロゴも旧ロゴを使用しており、フィフティファゾムスの歴史を知っている方ならニヤリとするデザインだ。

で、購入。
ちなみに1ヶ月たった現在もやはり一度も外に着けてはいないのだが、
例えばウィンタースポーツの時なんかは雪山に映えそうで連れていきたい。

時計壊れるんじゃないかって?

モイスチャーインジケーターがあるから!!笑

冗談はさておき、ムーンスウォッチとは違う決定的な要素
機械式であること。
これがわたしにとっては大事なことだと再認識した。

やはりクォーツよりも機械式が好きなのだ。
耳を近づければ小刻みに心地よく響くこの音が好きなのだ。
クォーツの正確無比に1秒1秒をチッ、チッ、と刻むあれはずっと聴いていると気が狂いそうになるくらい嫌いなのだ。笑
特にスウォッチのクォーツってうるさいんだよねぇ…

ということで、本命を選ぶ前に寄り道してしまった話でした。

次回…やっと真面目に候補モデルの選定編!

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