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Bell&Ross BR03-92 RED RADAR
これまでは何かしらのトピックのなかで手持ちの時計に触れることはあったが、
それをメインに取り扱ったことがなかったため紹介したいと思う。
第一弾はこちら、わたしが高級時計として初めて購入した
Bell&RossのBR03-92 RED RADAR CERAMIC
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ケース径42mmの正方形に、丸が際立つレッドサファイアクリスタル。
航空レーダーを模した遊び心溢れるデザインが魅力の一本。
付属のベルクロストラップに付け替えて愛用している。
ともすれば42mmの角形は大きく感じられるかもしれないが、
ラグが短いため細腕でも問題なく付けられる。
デカ厚は細腕に乗せるとチグハグ感というか、違和感が勝る場合もあるが、
これは良い意味でインパクトがあり、ひと目でそれとわかるデザインはさすが。
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時分表示は針ではなく、飛行機の機影がついたディスクが回ることで表している。
そこに秒針が回ることで、さながらレーダーのような見た目となっている。
航空業界勤めとしてグッとくるデザインに、ディスク表示という機構の特徴、
限定999本という希少性で即決。
完全な趣味時計のため、使用シーンはかなり限定的だが、
一本目で個性的すぎるものを手にしたおかげで後のコレクションにも幅が出たと思っている。
(1本目に万能な時計を買っていたらそれで満足していたかもしれない。)
時計は値段が全てではない、と思わせてくれたのもこの時計と出会えたから。
ともすればステータスの誇示にも使われがちな腕時計。
雲上ブランドやうん百万の時計を前にすると、サッと手元を隠したくなる気持ちにもなるが、
この時計だと堂々とできるのだ。
むしろ時計に詳しい人ほど食いついてくる。
腕時計のイベントや販売店に向かう際はこの時計を着けていくことが多く、
すぐに気付いてくれるスタッフさんは分かっているなと、信頼感が生まれる。笑
デパートの高級時計売り場ではこの時計に触れられたことがなく、
ともすればデジタル時計と間違えられていたこともある。
自分の販売するブランドの知識だけでなく、純粋に腕時計が好きで情報を集めている人かどうかを勝手に判断しているのだ。笑
以前、ロイヤルオーク50周年のイベントに行った際に、加工体験のコーナーにも参加させていただいた。
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ロイヤルオークの八角形を模した真鍮性の材料に、
ペルラージュ加工とヘアライン加工を体験できるものだ。
その時担当してくださったスイス人の技士のかたが「いい時計してますね」と気付いてくれたのが印象的だった。
買いたくても買えない時計の代表であるロイヤルオークの記念イベントは、
販促ではなく時計ファンに対しての慈善事業だと思っている。
そのAUDEMARS PIGUETの技士がレッドレーダーを知っているという事実がとても嬉しい。
雲上ブランドの傲りは全くなく、純粋に時計が好きな人が良い時計を作り続けているブランドなのだと。
エピソードトークになってしまったが…
この時計は50万しない価格だし、Bell&Ross自体も1994年創業と歴史も浅い。(わたしと同い年)
伝統的な時計産業が好きな方、名のある高級時計が好きな方にはブランド自体知らないこともあるだろう。
革新的で目立ちたがり屋で、流行に流されないこだわりの強い方には全力でオススメしたいブランドだ。
BR03には他にも航空計器を模したユニークなモデルが出ている。
最近であればこちら。
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VOR/DMEのコンパスを模したデザインがカッコいい…!
旅客機に関して言えば、近年の航空機はデジタル表示がほとんどだ。
現役で主にアナログ計器を使っているボーイング767型機にはこのラジオコンパスが載っている。
ニッチだが好きな人にはたまらないデザイン、航空業界をルーツに持つブランドのアイデンティティー、
伝統より革新的なモノづくりが魅力的なブランドである。
BR05はアーバンスタイル向けとなっており、ラグスポ人気の高い近年ではかなり話題となった。
シンプルな黒白青のダイアルからバリエーションも増え、今ではクロノグラフやGMTまで展開している。
日本限定の赤ダイアルもめちゃくちゃ綺麗で本気で悩んだくらいだ。
ラグ一体型のいわゆるラグスポが好きで、よりスポーティーで男らしい見た目が好きな方はブッ刺さると思う。
今後も魅力的なバリエーションや限定モデルが販売されるだろうし、
価格的にも50~70万ほどでちょうど良い価格帯だと感じる。
BR05 GMTの白、欲しいなぁ~