田舎の終端駅
以下の文章は、こちらに触発されて書いてみた。
出来の方は↑が断然良く(そりゃそうだ。著述の道にいる人たちが書いているのだから)、自分の文章なんぞ、足許にも及ばないが、とりあえず触発は受けたので。
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ターミナルという言葉の一つに「終端」「末端」という意味がある。島根県にも、いくつかこれに該当する駅が存在する。
県東部の出雲市から松江市を走る一畑電鉄という私鉄の路線がある。JRが乗り入れていないので、末端部にある三ヶ所の駅(電鉄出雲市、出雲大社前、松江しんじ湖温泉)は、いずれも終端としてのターミナル駅ということになる。
その三ヶ所とも知っているのだけど、特に今回はヘッダの写真にも登場する出雲大社前駅を取り上げてみたい。
島根県出雲市大社町にある。かつてのJR大社駅よりは出雲大社にずっと近い場所にある。
週末だけだが、電鉄出雲市から途中の大津町駅とスイッチバック状に折り返す川跡駅を除き、ノンストップで走る特急電車が存在する。特急と言ったって、電車は普通に運行してる電車と同じで、特急料金も必要ない。
これで乗れてしまう。それ用に充てられる電車は一定期間ごとに異なっており、公式サイトで確認することができる。
日によってはこれ(7000系)に当たったり、その他いろいろな車両に当たる可能性があるので、以下と運用表を見て調べてみても良いだろう。
この子(島根県のマスコットとして知られるしまねっこ)に会える電車も存在するらしいし、この子のラッピングトレインすらある(但し、毎週運行しているわけではなく、現在はお休み中らしい)のだ。
ちなみにしまねっこ号Ⅱはこういう電車。少し濃いめのピンクが目印のなかなかかわいらしい電車である。
今は走ってない、別のしまねっこ号も存在するらしい。それがこちら。同じようにピンク色の車体だが、こっちの方がやや色合いは薄め。ただ、運用表に載ってないので、今は運行を休止しているかもしれない。こまめにチェックしておくと良いだろう。
さて、出雲大社前駅とは・・・
外観がこんな感じの駅だ。
中はステンドグラスまであって、まるで教会みたいな雰囲気すらある。これが本当に彼の出雲大社のお膝元かと思いたくなるほどだ。
終端の駅なので、当然線路の末端にはこういう標識が建っている。電鉄出雲市にも松江しんじ湖温泉にもある。これ以上は進めませんよ、という意味の標識である。
ホームにはこういう電車が展示してある。デハニ50形である。中井貴一が主演した映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』にも登場することで知られる。あのデハニ50形だ。
ホームにはこんなことが書いてあるベンチも置いてある。安来節の一節をもじったフレーズだ。
「出雲名物 荷物にならぬ 乗っておかえれ ふるさと電車」
なかなか味わい深いフレーズじゃないか。このフレーズはこの駅でしか見られないので、一度行ってみることをお勧めしたい。
駅の中には売店があるが、こういうものを売っている。
しまねっこ電車の定規。しまねっこが実にかわいらしい。
これが一番目について、こりゃ買わなきゃ、と思ったのが、こちらの「出雲縁結び人生ゲーム」。こういうご当地人生ゲームの類を初めて見たのだが、これはこれで面白いかもしれない。
パッケージにもあるように、最大4人まで遊べるようだ。縁を巡って女性ががっつく、みたいなイメージなんだろうか。よくわからんけど。
しかし、血液型じゃあるまいし、4タイプのどれかに当てはまる女性または男性なんているんだろうか。やや疑問がなくもないんだが。ま、そこは遊びなので、あまり目くじらは立てないでおこうか。
売店はこの出雲大社前と松江しんじ湖温泉の駅にあって、他にもいろいろと売っているのだが、とりあえず目についたものとしてこの辺を挙げておく。但し、在庫切れや商品の入れ替え等の理由で、上記の品物が販売していないこともあるのでご注意あれ。
ともあれ、出雲大社前の駅から、途中駅の川跡でスイッチバックした後に、松江しんじ湖温泉と、電鉄出雲市(通常は出雲大社前~電鉄出雲市間を走る便は週末の特急を含むごく一部の電車以外にはなく、後は必ず川跡で乗り換えるようになっている)の双方を目指すことになる。
乗ってみたい、という方には週末の特急をお勧めしてみたい。これで出雲大社前まで出向いて、出雲大社近辺を散策すると、概ね良い時間に電鉄出雲市に帰れるようにダイヤができているはずなので。
なお、電鉄出雲市~出雲大社前~松江しんじ湖温泉を通しで乗ると、これはこれでなかなか面白い。そんな時間的余裕があるなら、ぜひ経験してみてもらいたい。
宍道湖畔の北岸部(南岸部はJR山陰本線。それでももちろん良いのだが)をガタゴト揺られて走るなんて、なかなかオツな経験ができてしまう。
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本当は電鉄出雲市や
松江しんじ湖温泉も
取り上げるのがスジなのだが、これらの駅は写真をろくに残してないので、出雲大社前だけは結構撮ってるので、それじゃあという感じでご紹介してみたというわけだ。
とはいえ
地元に住んでいるくせに一畑電車にはなかなか乗る機会がない自分にしてみると、JRとは違って、味わいのある電車であることが窺える。もちろん、新しめの車両になっているので、驚くほど古くさい車両は走っておらず、その意味での安心感もあると思うので、島根県東部の松江市~出雲市にかけて観光に来られた際には、ぜひとも一畑電鉄に乗ってみてもらいたい。田舎の私鉄とバカにするようなもんでもないと思うので。