チュウブYAJINスタジアムをガイドしてみる
ガイナーレ鳥取は、とりぎんバードスタジアム(4月以降はAxisバードスタジアムへ変更予定)とチュウブYAJINスタジアムで試合を行う。
基本的には規格を満たしたバードスタジアムがメインスタジアムでアリ、チュウブYAJINスタジアムはサブスタジアム、という位置づけだ。
では、そんなチュウブYAJINスタジアムについて、適当にガイドしてみよう。
スタジアムの成り立ち
本来このスタジアムのある場所はゴルフ場だった場所で、2004年には閉鎖されていたのだが、ここにスタジアムや練習拠点を造れないかと思い立ったことに加え、その構想に2009年からガイナーレ鳥取に加入した岡野雅行(現・取締役GM)が賛同し、彼の二つ名「野人」を冠したスタジアムと「強小の森スポーツパーク」を併設した施設を造ろうと考えたことが発端。
建設資金を市民からの寄付によって賄い、その謝礼としてレンガに名前を彫って並べて飾ることでYAJINロードを作っている。
チームがJリーグに参入したあとの2012年秋に完成し、12月にオープン記念試合を行っている。
現在の「チュウブYAJINスタジアム」の名称は、オープン前から株式会社チュウブが2012年11月からの10年契約にて命名権を取得しており、隣接する芝生の広場「養和会YAJINフィールド」についても特定医療法人養和会が2013年3月より同じく10年契約にて命名権を取得している。
YAJINロードに飾られたレンガの数々
Webサイト
一応スタジアム自体のサイトというかWebページもあるにはあるのだが、すっかり休眠状態のようだ。あまりこのページは気にしなくても良いだろう。ガイナーレ鳥取の公式サイトを見るべきだと思う。そちらの方が有益な情報がたくさん載っている。
立地・アクセス
地図で言うとこんな感じの場所だ。
アクセスは以下のルートが考えられる。
1:米子駅からバス
日の丸自動車の内浜線下葭津行きに乗車し、「マルイ安倍店前」というバス停(以前は「ユニサン前」というバス停だったが、その近辺にあったユニサンという店が閉店し、現在はMARUIというスーパーが建っているため、停留所名も変更されている)で降りる。料金は2020年2月現在では260円。
便数は決して多いわけではないし、ルートも結構あっちこっち走るのだが、スタジアムに程近いところでは降ろしてくれる。土休日ダイヤがあり、サッカーがある日は大抵休日だろうから土休日ダイヤで運行されることを念頭に置いておくと良い。
2:米子駅または米子鬼太郎空港・境港駅からバス
日の丸自動車の境線に乗り、米子駅からなら境港駅行きに、境港駅・米子鬼太郎空港からなら米子駅行きに乗り、「浜橋」というバス停で降りる。料金は2020年2月現在では、米子駅からだと280円、米子鬼太郎空港からだと480円、境港駅からだと650円。
境港や米子空港からはそんなに便数は多くないのでご注意あれ。これも同じく土休日ダイヤがあり、サッカーのある日は大抵の場合、土休日ダイヤにて運行されると思って差し支えあるまい。
3:米子駅または米子空港駅・境港駅からJR境線に乗車
河崎口:米子から約15分程度、米子空港からも約15分程度、境港からだと約30分程度。2020年2月現在の運賃は、米子からだと190円、米子空港からでは210円、境港からだと240円。やや距離を歩く必要がある。
三本松口:米子から約10分程度、米子空港から約20分程度、境港から約35分程度。運賃は河崎口までと同じ。河崎口より距離的には歩く。あまりお勧めはしない。
JR境線は、こういう列車が走っている(写真はあくまでも一例)。
こうしたラッピングトレインが走っているばかりか、車内放送も、現在フジテレビ系で放送されている「ゲゲゲの鬼太郎(第6期。2020年3月まで放送予定の様子)」の声による自動音声で為される。
つまり、鬼太郎(沢城みゆき)、ねこ娘(庄司宇芽香)、目玉おやじ(野沢雅子)で為されるというわけだ。但し、ねずみ男(古川登志夫)や砂かけばばあ(田中真弓)などは登場しないので念のため。
これが、放送期間中のみのことか、放送終了後も継続するのかは今のところわからないので、当地に行ってJR境線に乗車の上でお確かめあれ。
4:米子港に車を停めてシャトルバスで
車による自走で来た場合、米子港に車を停めるのがベスト。試合のある日には、そこからシャトルバスが運行している。運賃は片道大人200円、小人100円。所要時間はおよそ10分程度(交通量に左右されるので、念のため)。スタジアムにほぼ横付けされるので、楽だ。
スタジアム横にも駐車スペースはあるが、GGC(ガイナーレ・グリーン・クラブ)のある程度のクラス以上の会員(ガイナ会員またはプレミア会員。販売方法も所定の方法で決まっている)でないとここの駐車券は購入できないので、ご注意願いたい。
5:米子駅・米子鬼太郎空港・境港駅からタクシー
どの駅からでもそうだが、鳥取駅からの場合と異なり、定額タクシーなどという便利なものはないはずなのでご注意あれ。料金は、自分はチュスタに行くのにタクシーなどというものを利用しないので不明なので、あしからず。
米子駅から
米子鬼太郎空港から
境港駅から
6:この他
自分は利用したことがないので確証は持てないが、この辺りの場所に臨時駐車場が設けられる場合があるようだ。ただ、レギュラー的に設置されるわけではなさそうなので、公式サイトの試合情報には注意しておく必要があるだろう。
ここに駐車場が設けられる場合、ここからは徒歩で行くしかない。シャトルバスはここの臨時駐車場とは往復しない。場所がハッキリしないが、だいたい歩くと20分程度を見当しておくと良いのかもしれない。
スタジアム構造
公式の収容人員は7,390人。ゲートは2ヶ所に設けられる。共に養和会YAJINフィールド方向に設けられるが、1ゲートは、メインスタンド中央部にあるロイヤルAという名のエリア指定席と、メインスタンド自由席、そしてアウェイ側ゴール裏立ち見席という各席の入り口。
5ゲートはもう少し奥側でイベントブースと並立した位置にある。こちらはバックスタンド自由席とホーム側ゴール裏立ち見席の入り口である。
メインスタンドとスタジアム管理棟
バックスタンド
ゴール裏立ち見席(ホーム側を横から)
ゴール裏立ち見席(アウェイ側)
スタジアムに立っているモニュメントの数々
イベント・グルメゾーン(写真奥側にチラッと見える広いスペース)
ここら辺のスペースにスタジアムグルメのG's Deliの店が林立する。他にグッズショップGOGSのブースなどもある。
グルメゾーンに出店するのはこういうお店(但し、このページに載っているのは2019年度の情報なので、ご注意あれ。Facebookページがあるので、そちらもご参照願いたいところ)だ。
近くにあるもの
いくつかご紹介しよう。
WINS米子
場外馬券売り場。競馬をやらない人には面白みがイマイチ沸かない場所とも言えるが、単純に馬券を買いに行くだけの場所でもない。G1レースがある時期には何かしらのイベントもある。
まれにここの駐車場が試合用の駐車場に使われることがある。案内に注意しておこう。
江島大橋
ベタ踏みしないベタ踏み坂である。遠景で見ると垂直に切り立ったような登り坂に見えるが、いざ登ってみると全くそんなことはない。橋の近くにあるコンビニ付近から撮ったらこんな感じの写真。
綾野剛がCM内で言うように全くベタ踏みしない。ちなみに、自分の愛車はタント(CMに登場するタントカスタムではない普通のタント)だが、全くベタ踏みしない。してたまるか。
種明かし(と思しきこと)をしている動画も見たが、皆さんも探してみてほしい。
ちなみにここには自分で車で行かないと行けない。バスなんてものは走っていないのだ。自分はチュウブYAJINスタジアムでなく、弓浜コミュニティ広場に行くために時々ここを渡ることはある。
橋の下を船が通るため、橋が結構高めに作られている、というだけなのだ。ここができる以前は、中浦水門と呼ばれる可動橋のついた水門があって、自分も通ったことがあったが、坂でない分、江島大橋なんかよりもずっと楽だった。
ちなみに余談だが、もう少し松江寄りにある中海大橋というのもなかなか高く作ってある橋で、渡りがいがありそうだ。
位置としてはここ。江島大橋と同じく、ここも自分で車で行くことを推奨したい。
水木しげるロード、妖怪神社、クオッポジョニー
境港市街地にある。水木先生にちなんだものが多数ある道だ。分けても、妖怪神社は小さいが雰囲気は相応にあって、行ってお参りしたらきっと御利益があると思うので行くべきだと思う。
この妖怪神社の向かい側に、米子ガイナックスが手がけるクオッポジョニーというお店(魚介の揚げ物を提供する飲食店)があるらしいので、こちらにも足を運んでみると良いかもしれない。
アクセスとしてはこんな感じ。
この画像の図ではチュスタから行くみたいな感じになっているものの、基本的には米子から列車で行って終点の境港駅から歩いて行く場所だと思う。水木しげるロードの入り口付近にはこういう店もある。
千代みすび岡空本店ではこういうものを売っている。
その名も純米大吟醸ガイナーレ鳥取だ。自分はもう酒をほぼ飲めないので、味わうことはできないが、さぞ美味いんだろうと思う。ぜひお買い上げいただくとチーム強化にもつながるので、大変喜ばしい。
2020年に開催される試合
第10節(5/17、13:00~)アスルクラロ沼津戦
第14節(6/21、15:00~)いわてグルージャ盛岡戦
第25節(9/19、時刻未定)Y.S.C.C.横浜戦
第28節(10/4、時刻未定)SC相模原戦
・・・という4試合が開催予定。
最後に
ざっと駆け足でご紹介してきたが、このスタジアムの最大の売りは、やはりピッチとスタンドが非常に近いことにあると思う。
こんな感じの写真がバカスカ撮れたりする。バードでも可能だが、チュスタはスタンドの高さがバードほどではないので、もう少し近接した写真が撮りやすいだろうと思う。
もし、俯瞰するようなアングルで見たければ、バックスタンド側の座席のない高い部分で見るのが良いのかもしれない。ただ、準備はいろいろ要りそうだが。
コンパクトによくまとまったスタジアムであり、J3レベルなら十分実用に耐えるスタジアムだと思う。ただ、デメリットとしては、何と言っても照明がないので、夏場とかにナイターができないし、屋根もないので風雨とか喰らうとひとたまりもない面はある。
事実、2017年に折悪しく台風に見舞われた試合があったが、この試合の日には、自分史上初めて途中退席をしてしまった。風雨が強すぎて身体にとにかく堪えた。そんなことは今までなかったのに・・・。
・・・が、それらを別にしたら、居心地は決して悪くないスタジアムだと思う。応援している人たちも、その近さと強烈なまでの臨場感を実感しながらだと思う。
近い将来、このスタジアムの施設増強を狙う動きが出るとするならば、いろいろな人々がその趣旨に賛同していろいろな形で支援するかもしれない。そうなることを期待したい。
ともあれ、ぜひ機会があるなら、このスタジアムに来て、臨場感を味わっていただきたいし、試合も楽しんでほしい。