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好きなものを好きだと言えることは、とても幸せなこと
人にはそれぞれ「自分の好きなもの」ってもんがあって、それらがその人の人生の重要な位置を占め、特にその人生を満ち足りたものとする一助になり得ることが多い。
こと俺の場合だと、以下のものが特に好きだ。
サッカー
ガイナーレ鳥取及びSC鳥取ドリームス
湘南ベルマーレ
デッツォーラ島根EC
(フットサルだけど)ポルセイド浜田
音楽
ローリング・ストーンズ
ハナ肇とクレージー・キャッツ
オフコース
笑い
ビートたけしさん
上岡龍太郎さん
時代劇
遠山の金さんシリーズ
桃太郎侍
剣客商売シリーズ
マンガ
小山田いくさん
とり・みきさん
江口寿史さん
その他、四コマ各種
競馬
プロレス
鉄道旅行
蕎麦
優しい女性
他にもたくさんあるけど、今とりあえずはこの程度に留めておきたい。で、これから書く文章はこれらそれぞれを好きになった理由などではない。
これらを好きになったのは、結局のところ、自分自身が人生の中でいろいろ見聞きしてきた結果でしかない。好きなものができるきっかけや経緯などは当然、人それぞれで大いに異なる。中には自分で開拓したものだってあるだろうし、他の誰かから勧められたものだってあるだろう。それらの是非をいちいち問うてみたって始まらない。何しろ人によって様々に異なるものなんだから。良いも悪いもへったくれもない。
むしろ、住んでいる国の法律や地域の条例などの決まり事にハッキリと抵触しない限り、こういうそれぞれの好きなものを、誰からも何ら否定されることなく、明確に「好きだ」と言えることこそ、人生では一番重要なことなんじゃないかと思う。
過去にもnoteで書いたことがあるけど、俺はこれまで2度脳梗塞をやっている。
その結果、いろいろできなくなったことが生じる羽目になった。日常生活や仕事など面、さらに余暇や趣味の面でも制約が出ることが増えたように思えるが、それもこれも元をただせば自業自得なのだから、誰を恨むわけにも行かない。ともあれ、多少人生の幅は狭くなった。
だけど、その狭くなった人生だけど、それまでに好きになった(最初に列記してきたような)物事は一朝一夕に変えられるもんじゃないし、そもそも変える必要がない。最近はそう思ってる。
この際、好きなものについては、多少わがままになっても良いのかなって思うようにしている。
無論、限度は弁えないとダメだし、法律や条例、あるいはその場での決まり事には背いてはいけない、というような条件はつくのだけど、その範囲内であったなら、大丈夫なんじゃないの?とも思うようにしている。
俺の場合、例えばガイナーレ鳥取の試合は、現状では最も優先度を高めているつもりだ。ナイトマッチなど、その日のうちに自宅に帰れないような試合については自粛しているが、そうでなければ、所用がかぶらない限りは行くようにしている。この秋も1試合を除いて(どうしても休めない日に試合があるのだ)見に行こうと思っている。
何故って、それは簡単で「ガイナーレ鳥取が好きだから」に他ならない。あのチームのことが何だかんだで好きなんだからどうにもならない。
俺は湘南ベルマーレも好きだと言ったが、以前、ガイナーレ鳥取がJ2にいた頃に湘南ベルマーレと何度か対戦している。で、とりぎんバードスタジアムでも2度ほど試合をしているが、その時はどちらもガイナーレ鳥取側にいて応援の渦中にいた。湘南ベルマーレ側に行こうとはこれっぽっちも思わなかった。一応、ベルマーレ服だって着てはいた。
でも、その時の俺にできたのはそこまで。この上にしれっとガイナーレ鳥取のユニフォームを着用して、ガイナーレ鳥取のゴール裏でバカでかい声を張り上げて応援していた。熱の入れ具合の違い、と言えばそれまでなんだろうけど、俺の中ではこの時は明確に優先順位がついていた。
だけど、こんな俺でもベルマーレのゴール裏(も含む応援)に混じって一緒に応援させていただいたことは何度もある。
今でも2000年の松江での天皇杯のことは時々思い出すし、2003年の大雪のバードでの天皇杯や、2007年の天皇杯、リーグ戦では2009年の津山でのファジアーノ岡山戦を思い出す。
今、自分の人生の半分近くをサッカーで占めることになってしまったが、何も後悔などしていない。そこで出会った何人かの人たちは確実に自分の財産だと思うし、彼らに出会えたことはやはり有り難いことだ。
冒頭に挙げたいくつかのことの中には、サッカーなんかより確実に長いつきあいのものもある。飽きっぽくどこかしら移り気な面があると思っている自分にしては、長く続いている趣味趣向だなって思う。
ローリング・ストーンズやオフコースなんてのは、その最たるものかもしれない。もちろん彼らの曲の中にも好きなもの、嫌いなものはあるのだが、それらを含めても、何だかんだで愛好している自分がいるのだから不思議だ。
今、この世の中に生きていて改めて感じるのは、好きなものを好きだと言えることは、とても幸せなことなのだ。
ともあれ、冒頭に列挙した「『俺の好きなもの』を、誰憚ることなく『好きだ』と言えるこの幸せな世の中」を俺はこれからも謳歌していきたいし、これから先もずっと、そういう幸せな世の中であってほしいものだと願わずにはいられない。今はそう思っている。
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