島根から飛び出す全国区スポーツチームの中の、ポルセイド浜田に肩入れする
…と言った場合、皆さんが真っ先に思い浮かぶのは島根スサノオマジックでしょうね。Bリーグでも名を成しているチームですし、そりゃ誰でも知っているはずです。
以前なら、続いてサッカーのFC神楽しまねの名が挙がるところでしたが、ご存知のようにこのチームはもはや影も形もありません。
で、そうなると、現状で次に名前が挙がってくるのが今回の主役であるところの「ポルセイド浜田」のはずなんです。
なお、他にも全国に打って出ているチームはあります。
例えばホッケーのセルリオ島根は島根県に於けるホッケーどころである奥出雲町を中心に比較的よく知られている方だと思います。
あるいは、山陰合同銀行(ごうぎん)女子バドミントン部もごうぎんの主要店でたまに告知がしてあるので、知られている方ではないでしょうか。
ただ、この2つは実業団チームであり、その上、競技自体の盛り上げがなかなか大きくなく、故にあまり大きな声では言えませんが、日陰の立場にいると推測されます。
じゃあ、ポルセイド浜田はどうなのか。
地元マスコミ、特に新聞社の扱いは決して良いとは言えません。
最も顕著な例としては、試合翌日に新聞に結果が載るんですが…
無味乾燥な文字で試合結果と(いれば)双方の得点者だけ記載して終わりです。
本当は写真載っけたいところですが、著作権法上大変にマズいので、それは厳に慎んでおきます。
一方、テレビはどうかというと、こちらは「KICK OFF SANIN」という番組で何度か取り上げていただいています。
上記の回で言えば19'25"辺りから登場します。
この中で村松裕樹監督も述べているように、フットサルは本来、スピード感やサッカーとはまた一味違う巧みさが堪能できると思っています。
ところで、2018年からF2リーグに参加しているポルセイド浜田ですが…
上記のように一度だけ最下位でなかったことがありますが、それ以外は最下位が定位置と言っても良い状態です。
無論、チームはこれでいいとは思っておらず、日々向上のための鍛錬を続けています。
まあ、そうは言っても天下のGoogle先生は、検索サジェストに「ポルセイド浜田 弱い」と堂々と並べてくるんです。
この事実に抗うためには、そしてマスメディア、分けても新聞の扱いをもっと良くするためには、ポルセイド浜田が可能な限りたくさんの勝利を観衆に届けるという至極当然の結果を出すしかないのです。
確かに、ポルセイド浜田が本拠を構える浜田市は、県西部に堂々と存立する島根県第三の都市であり、活きの良い港町…というか漁師町とは言え、取り巻く環境は決してリッチなものでもありません。
現在は中国サッカーリーグに籍を置くベルガロッソいわみというチームが浜田では名を知られたチームです。
ただ、今彼らは浜田で試合をすることが圧倒的に多いんですが、いわみと名乗っているように、石見地域全体に軸足を置いています。
その前にはデッツォーラ島根ECというチームがありました(2020年を最後にトップチームが活動停止)。
そこで浜田に軸足を置いて全国で戦うチームとなると、これはもうポルセイド浜田以外にありません。
前にも書いてるんですが、浜田市は個人的な生まれ故郷なので、浜田市についてのシンパシーはそれなりに抱いています。
ポルセイド浜田の登場により、再び浜田に行く機会が増えました。
昔に比べて、浜田の街も好きになりました。
今季も浜田に行くなら、いろんな場所に行ってみたいものです。
さて、そんな2024-2025シーズンのポルセイド浜田。
いろいろあったデウソン神戸がF2に戻ってきたので、全10チームで争うことになりました。
魂のキャプテン・久保研二選手と守護神・後藤駿介選手が引退なさって、幾人か選手も加入するなどしました。
監督は村松さんが続投ですし、極端なメンバーの入れ替わりがあったわけでもなく、むしろ多くの選手が継続しているので、戦術的な継続性や連携の強化は見込めるものと思います。
「5位(つまり今年のリーグ戦なら中位)を目指したい」という目標を口にした人もいるようにこれまでよりはずっと上を目指している、と見て間違いないでしょう。
昨季の最終戦、ミラクルスマイル新居浜戦のように、何もかも上手く行った場合には、目標の達成が一気に近づきますが、他の9チームも、そんなに簡単にポルセイド浜田の思うようにはさせてくれないと思います。
ただ、前季から見ていて思いましたが、あれが熟成したら確実にフットサルの質が上がりそう、とは思っていました。
ほんの小さなきっかけで、流れを持ってこられなかっただけで、どっちに転ばせることも可能な強かさが、今季のポルセイド浜田にはあるような気がしています。
もちろん、フットサルの技術的な深淵など私にわかるはずもないので、タダの直感に過ぎないのですが、今までとはちょっと違うぞ、というのは随所に見えていました。
今まで以上に強い姿を見られるかどうかは、今の段階でも私にはわかりかねますが、向上心は見て取れると思っています。
そんなポルセイド浜田の今季リーグ戦の初陣は、6/2のマルバ水戸戦(アダストリア、水戸市)です。これをやったら、6/9にはホームアリーナの島根県立体育館(浜田市)で、強豪のボアルース長野との一戦を迎えます。
去年、死闘をやってあと少しのところまで追い詰めた相手だけに、今年は金星を狙いたいものですね。
これらの試合からシーズンは動いていきますが、一つでも多くの勝利を見られたら良いですね。それができるチームだと私は思っています。
最後に、届いたばかりの今季ユニフォームをご披露しつつ、本稿を締めたいと思います。