あなたの一票を私に投資してください
高校3年生の1年間を生徒会活動に捧げたきっかけ。
あなたの一票を私に投資してください。
体育館の壇上で言い放った。
今考えるとすごくビックマウスな発言をしたと思う。
そう、絶対に逃げられない環境を作りたかった。
以前投稿したnoteにも書いたが
アメリカ留学の影響が大きい。
制服も頭髪に関する縛りもない、授業中の飲食も自由で、ピアスやメイクも許可されている環境に身を置くと、常識の概念から解き放たれ、私が日本で信じていた常識というものが崩れ去っていく気がした。
今の日本では、自分で国や社会を変えられると思う人は約20%だという調査結果が出ている。
また日本若者協議会が実施したアンケートにおいても、「生徒が声を上げて学校が変わると思いますか」という問いに対し、約70%の生徒が、「そうは思わない」と回答している。
実際に声をあげたが取りあってもらえなかったという苦い経験が、日本の学生をこの感覚に陥らせ、それによって社会に対する参加意欲は減退し、自分は無力なのだと思い込み、抵抗することをやめてしまっているのだ。
この現状を改善するためには、話を聞いてもらえる、社会の一員として認められた経験を積み重ねることが必要であり、校則などの学校運営への生徒の参加が、私たちの将来を大きく左右していくと考えた。
だから私は、高校3年生ながら生徒会副会長に立候補し、校則改善のために行動を起こすことを決意したのだ。
注力したのは、スマートフォンの持ち込みの原則禁止を可能にするための活動。
学校と戦いつづけた。
無力さを感じ、泣きじゃくった。
何も変わらない現実に私が生徒会役員である理由がわからなくなった。
私を信じ、大切な一票を投資してくれた人に申し訳なかった。
冬。
生徒会の先生に言った。
私、生徒会副会長を辞任します。
私は校則改革のためだけに立候補したのに、何も変わらないのなら私がいる意味がないと、
泣きながらそう伝えた。
まあ結局は先生に止められたんだけどね(笑)
自分の無力さと戦いながらも全力でもがいた1年間だった。
それから一年後。
私の頑張りが報われた。
スマートフォンの持ち込みがokになったのだ。
一年後こうした形で実った。
私の後輩は今、どんな高校生活を送っているだろうか。
当たり前に携帯を片手に過ごしてくれていると私は嬉しい。
あなたの大切な一票を私に投資してください。
ひとつの高校の歴史を変えた物語。