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タツコン超20位受賞「21g」解説

お久しぶりです。
noteをサボりすぎておりました。

作家のKazuho.k/楠田和穂です。

最近はVTuberの活動もしているので「かじゅさん」と呼ぶ人も増えてきました。

今回は出展中のアートコンペタツコン超の私の作品「21g」についての作品解説とお礼になります。

タツコン超とはギャラリー龍屋にて開催される全国から200名の作家が集まりお客様の投票にて順位の決まるアートコンペになります。

早速ですが

タツコン超「20位ランクイン」致しました!
応援ありがとうございました!

タツコンは本当に精神的に疲れるコンペです。
いつも会期中は胃が痛くて、終わるとぐったりしております。
アートに順位がないのは理解しているのですが、それでも順位がつくので上を目指したいのです。

そして、いつも自分との戦いです。
悔しい思いも当然します。
タツコンにはライバルはいるのですが敵はいない。
とても優しい世界です。

それでも胃はキリキリしています。

私は2015年からタツコンに出ていますが最初は本当に全く見られない作家でした。
投票数が片手ほどもない……
全く見られなくてもコツコツやってきて、初受賞が2017年のはずです。

受賞できなくて悔しい気持ちは私も体験しています。
でも自分を信じてやっていけば見つけてくれる人は現れます。

今回は200人の作家が集まっていました。
200人の中の1票が入っただけでもとても凄いことです。

前の自分よりも成長していたらそれでいいと思っています。
コツコツ努力をしていけば見てくれる人も少しづつ増えていくと思います。
私は挫けそうになる時もありましたが、自分を信じて頑張ってきました。
結果が出せなくて力不足を感じて泣いた日も沢山あります。

それでも、自分を信じるしかないと思います。

ランクイン出来たこと、本当に嬉しく思います。
同時にここにたちたかった作家さんが沢山いることもわかっています。
ランクイン作家の集まる展示が開催されるので、そこでも絶対に良い作品を出します。

この期間、一緒にタツコン超を走って下さった作家の皆様も、本当にお疲れ様でした。

タツコンは本気度が高いほどびっくりするほど疲れますよね……

色んな感情があると思いますが、タツコンの本番はここからだと思っています。
ここからどう動くかが大切だと思っています。
昔はそれが本当の意味でわかっていませんでした。

私も頑張ります。
お互い、頑張りましょうね。

そして、ギャラリー龍屋20周年本当におめでとうございます!
私を発掘してくださったギャラリーさんのひとつだと思っています。
なので、30周年もお祝いしたいです。


本当に、応援ありがとうございました!


長くなりましたがここから「21g」の解説です。

「21g/楠田和穂」

【「21g」解説 】

「魂の重さは21g(グラム)」

皆さんはこの言葉は知っておりますか?

人が死ぬと、魂の分だけ体重が軽くなる、という説があります。

それも比較的最近である20世紀のことで、アメリカの医師であるDuncan MacDougallによって人がまさに亡くなる瞬間に測定が行われ、約21gという結果を得たそうです。

そして、この重量の変化は人が死に魂が抜けたことに起因し、よって魂の重さは約21gである、と彼は唱えました。

信じる信じないは別として、その考え方がとても素敵だなと思っています。

私は今回この「魂の重さ」をテーマに作品を制作しています。

私は現在VTuberとして活動もしております。
VTuberには「魂」という文化も存在しています。
キャラクターの中の人の事ですね。

VTuberは架空のキャラクターなのですが、きちんと生きているという考え。

アニメのキャラクターについてもそうなのですが、本当に生きている人間として扱われ、尊重され、お誕生日を祝われたりしています。

そこには「魂」があるのです。

私はオタク文化が大好きです。

私は普段から自分の作ったキャラクターをモチーフに作品を制作することが多いです。

性格等もきちんと決まっています。

今回はその私の作ったキャラクター達の特長を組み合わせたキャラクターを描いています。

そのキャラクターは現実には存在していない私の作り出したものです。
人間では無い、画面の向こうにしか存在しない、触れる事も出来ないのできっと重さもないと思います。

でも、私の魂が入っています。
私の魂が入っている、むしろ私の魂しか入っていないので「21g」

針が21gをしっかりさしていないのはふわっとさせたかったからです。
魂の重さはもしかしたら皆に愛される事で増えるのではないか……と思ったので、あえてわかりづらくしています。

私の作品は、そこに存在している、作り上げた、それだけでも魂が籠った大切なもの。

そして、キャラクター達は皆に愛されることによって、いつまでも魂を宿し続け、私がいなくなっても生き続けていけます。

21gの少しの魂を、これからも愛し続けて欲しいです。
そして、私がいなくなってしまっても、魂だけは残り生き続けて欲しいです。

そしてこの作品はインクや絵の具は一切使っておりません。

ウッドバーニングという技法で木を焦がして制作しております。

電熱ペンで描いています

木には年輪があり、生きてきた証をその身に刻みつけています。

その生きてきた証に、私は自分の想いを焦がしつけ作品にしております。

ウッドバーニングはまだまだ知名度は低いのですが、技法についても知っていただけると嬉しいです。

タツコン超
参加作家一覧

#タツコン超
■2023/12/9(土)〜2023/12/23(土)
■GALLERY龍屋
愛知県尾張旭市柏井町公園通542
https://www.t2y.info/aichi

「21g」
No.174 楠田和穂

数年前まではただただ漠然と有名になりたい、上に行きたいとばかり思っていました。
でも今は気持ちが変わってきています。

支えてくれている皆、応援してくれている人に恩返しがしたい。
その為に上に行きたい。有名になりたい。

トゲトゲしていた気持ちが少し丸くなったと思っています。

私はひとりで頑張ってここにいるんじゃない、色んな人に助けられてここにいる。

こういう事を言っていると「偽善者」だと言われることもあります。
でも本当に私はお客さんがいないと生きていけません。
お仕事を頂けるのでご飯が食べられます。
娘を1人で育てられます。

恩返しがしたい。
私に出来ることは、全力でやりたい。
少しでも笑顔になって欲しい。
助けて貰ってばかりではなく一緒に生きていきたい。

綺麗事でもなんでもない。
生きていけるのはお仕事を頂けるから、応援してくれる人がいるから、お世話になっているギャラリーさんがいるから。

数年前も思っていましたが、まだまだ本質が理解が出来ていなかったと思います。
今はより強く、本当にそう思っています。
私の力が足りず、本当に悔しい時もあります…。

私の事や創作を一番にしたい気持ちはあるのですが、やはり私には娘が1番で、1人親なので私がまもらなければいけなくて、会場になかなか足を運べなかったりもして、忘れられてしまわないか不安になる事もあります。

でも、守らなければいけないからこそ、本気になりました。
気持ちが変わりました。

本当に、いつもありがとうございます。

私はこれからも、強く優しく、大切な人を守りながら創り、生きていきます。

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