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挑戦者による挑戦者のための学びの祭典【LOCAL VENTURE FES 2024 レポート】

11月9日(土)ローカルベンチャーシップseason1 中間成果発表会を兼ねたイベントとして、LOCAL VENTURE FES 2024を開催しました。

沢山の方とともに作り上げた1日限りの学びの祭典でしたが、イベント当日の様子をレポートします。

ローカルベンチャーシップについては以下をご覧ください。

なお、昨年12月に開催したLOCAL VENTURE SUMMIT in NIIGATAレポートでも事業概要とイベントの様子を書いていますので、合わせてこちらもご覧ください。


●オープニング

主催者である山本よりイベントの趣旨とグランドルール、開催の経緯などを説明。今回はZoomウェビナーを活用したハイブリッド形式で開催し、オンラインと会場合わせて総勢50名ほどの方に参加していただきました。

ローカルベンチャーシップはあくまで手段であり、全国の先進地で見てきた挑戦を起点とした学びの生態系を新潟で実現することが目的であること。

LVFはそのきっかけの一つであり、年齢・立場を超えて互いの挑戦に敬意を表し、実践から学び合う場。そして参加者が触発され、新たに挑戦への一歩を踏み出してもらうことをねらいとして開催しています。

オープニング 進行スライド
オープニング 進行スライド

昨年のイベント参加者やローカルベンチャーシップSeason0の関係者もいたことで、参加者同士の自己紹介も兼ねたチェックインは早速盛り上がっている様子が見られました。久しぶりの再会を喜びあう一面もあり、昨年より構想していたアルムナイの可能性を感じました。

●第1部ゲストプレゼン&トークセッション

第1部では2つのテーマで各2名、計4名のゲストに登壇いただきました。

テーマ①キャリア視点で考える地域×起業という選択ローカルベンチャーの先駆者と考える

ゲスト:坂井俊さん(株式会社DERTA)
ゲスト:伊藤綾さん(きら星株式会社)


坂井さんは新潟大学を卒業後、県内の製造業で経理の仕事を経験。その後、IT業界で創業し、合併によりweb制作や産地直送をテーマにしたECサイトを手掛けるクーネルワークスを創業。その後、株式会社DERTAを設立し、UPDATE LOCALを掲げ地域におけるクリエイターの価値に着目し、地域クリエイタープラットフォーム「Swiing」や様々な立場が交わる「DERTA community」を運営しています。

伊藤さんは大学卒業後に複数の会社で営業職を経験後、商業ディベロッパーでショッピングモールの開発を通じ、地方都市の現状を目の当たりにしたことをきっかけに独立。ソフト中心のまちづくりを志しきら星株式会社を設立。誰もが住みたいまちで暮らせる未来をつくるをビジョンに、移住転職サービス「ロカキャリ」をはじめ、人の暮らしや仕事を起点とした地域の開発に取り組んでいます。

トークセッションではお二人の起業経緯を踏まえ、何が起業という選択を後押したのか…その当時の感情や思い。起業を決意後の第一歩、地域における起業することの可能性や課題、今後地域で起業していく上で大事な考え方やあり方をお二人の体験を交えてお話いただきました。


テーマ②ローカルベンチャーシップ経験者と語る越境の意義

ゲスト:小林紘大さん(株式会社家守舎)
ゲスト:横田孝優さん(ザツダン株式会社)

小林さんは新潟大学を卒業後、県内の工務店で設計や営業を経験。独立後に工務店の広報企画やマーケティングなどの支援を手掛け、株式会社新潟家守舎を設立。建築設計業務に留まらず、県内各地でエリアリノベーションやまちづくり等のプロジェクトを多数手がけるパラレルキャリアを体現しています。
Season0ではそのユニークな働き方の限界を打破し、既成概念に囚われない組織を実現する新潟初となるであろう複業社員制度の作成をめざしました。

横田さんは、新潟でも珍しいコピーライターの会社・ザツダン株式会社の経営者。新潟の人なら誰もが一度は聞いたことがあるような有名商品やサービスのネーミング、制作物のライティングなど言葉に関する仕事を幅広く手掛ける言語化カンパニーとして多方面で活躍しています。
Season0では、企業の理念を端的に表すメッセージ・タグラインづくりを通じてインナーブランディングを支援する「タグライズ」サービス開発に挑戦。バディの働きぶりもあり、期間終了後に4社のサービスを受注に至っています。

トークセッションでは、ローカルベンチャーシップseason0を経験し、自身のキャリアにおいても越境を活かしてきたお二人より越境学習の意義、越境をはじめる際に意識したいポイント、地域企業にとって越境の重要性…生存戦略やブランディングなどの可能性について触れ深めていきました。

ローカルベンチャーとしてそれぞれの分野で活躍する4名の先駆者からのお話は試行錯誤を繰り返してきた実践者だからこそ語れるものばかりで、ローカルベンチャーシップSeason1の参加者・バディの皆さんにとっても刺激になったようでした。

休憩中のオフショット📷

●ローカルベンチャーシップSeason1中間成果発表会

昼休憩をはさみ、Season1にエントリーし活動した皆さんの発表を行いました。今回発表に臨んだのは以下4チームです。

[発表者]
会社の今とこれからを伝えるコンテンツをつくり、ビジョンの理解者を増やしたい

長谷川葵さん・島田奏大さん(株式会社島田組)


1911年創業の専門書店の挑戦。まちの未来を拓く新たなビジネスモデルを立ち上げたい!

山城瞳さん×柳本和貴さん(株式会社考古堂書店)


業界の当たり前を見直し、持続可能な歯科業界を実現する働き方を検討したい!

水野愛梨さん(大通り歯科)×笹川涼介さん

強みを活かし合うチームをデザインし、得意分野に特化した成長システムを作りたい!

信田絵里香さん×渡部桃香さん×小林美果さん(ゆめのき学園)

各プロジェクト概要については、リンク先をご覧ください。ここまでの活動の様子は以下にまとめています。

▼4組の発表動画は以下よりご視聴ください▼


1部ゲストの話で会場は盛り上がっていたこともあり、終始熱量の高い時間となりました。

プレゼンはそれぞれのチームの色が出ており、緊張感と熱量、そして新潟の未来の可能性が伝わってくるもので、多くの拍手が送られました。個人的には成果以上にその学びの深さに感慨無量でした。

発表後の参加者同士の意見交換・対話タイムも話が尽きない様子でした。参加者からの温かいフィードバックは活動やプロジェクトも客観的に意味づけられ、発表者側にとっても今後の励みになったのではないでしょうか。
発表したチームも他のチームの3か月のアクションと学びに刺激を受けたはず。

プレゼン後は参加者からの応援コメントやアドバイスを書いた付箋紙を渡してもらいました。3か月の成果とは思えないものが形になっているチームもあり、改めてローカルベンチャーシップの可能性を実感できました。


●第3部挑戦の連鎖を生み出すネットワーキング

一日の締めくくりとして、最後に参加者と登壇者が同じ立場で参加するワークショップを行いました。

これから挑戦したいことがあるプレイヤーに対して参加者がサポーターとして集まり、対話と質問・フィードバックを通じてプレイヤーの考えを深め、次なるアクションに繋げていきます。

11時からはじまったイベントもいよいよクロージング。終わってみればあっという間の6時間…会場からの感想やメッセージをいただき、今後のローカルベンチャーシップについて考えていることをお話しました。

皆さん最後まで積極的に参加して下さったお陰で、集まった人の心に火を灯し、挑戦者の背中を押すような熱帯びたイベントとして終えることができました。ありがとうございました!

●スペシャルサンクス

今回もイベントのグラフィックレコーディングをNIIGATA GRAPHIC LANDのグラフィッカー・まっちさんにお願いしました。一日がかりのイベントをまとめていただきありがとうございました!!


●イベントを振り返って

イベント終了後の帰り際、ある方から「この取り組みに参加して人生が変わりました」といった思いもよらぬ言葉をかけていただきました。まだまだ社会的インパクトには至ってませんが、2年目にして心底やってよかったと感じています。

恐らく普通に会社でサラリーマンをしていたら、こんな風に自分の仕事は誰かの人生を変え得る仕事である、という認識や手応えも持てていなかったかもしれません。

参加人数や企業の売上など定量的成果も大事ですが、今後も一人ひとりが持つ願いや想いの発露、社会を創り上げる原動力となるエネルギーの創発を第一にしたいです。

様々な方から本事業の可能性や取り組みの先にある新潟の変化の兆しを価値づけしていただけたので、今後も自信を持って継続していきたいと思います。改めてローカルベンチャーシップに関わってくださった皆様、そして私たちの仕事に自信と誇りを持たせてくれる全ての皆さんに心から感謝しています。

各プロジェクトの成果については活動レポートやインタビュー記事でも紹介する予定ですのでお待ちください。

ローカルベンチャーフェスは来年も開催します。

LVSアルムナイ、ローカルベンチャーとして各地で挑戦している皆さんが1年を振り返り、またエネルギーを受け取って各々の現場の挑戦に帰っていくような、地域の挑戦者の集合場所になることを願って継続していきたいと思います。

●お知らせ

今後の活動はWEBページの他、LINEオープンチャット「ローカルベンチャーシップサポーター」を使って今後のローカルベンチャーシップの取り組みに関する情報をお伝えしていきます。
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山本 一輝
数多あるnoteのなか、お読みいただきありがとうございました。いただいたご支援を糧に、皆さんの生き方や働き方を見直すヒントになるような記事を書いていきたいと思います。