さよならだけが人生か。でもさよならにも言い方がある。(26)

1月13日、配偶者の待機最終日、
自転車で買い物に行く途中で、
主治医から電話。

「容態に変化があったということでは
ないのですが……」
と切り出した彼女の話は、要約すると


1)転院先の第一候補だった療養型病院では、
点滴に薬を入れないポリシーなので、
もしもそこに転院する場合は、
おそらく長くはもたない。
たぶん、1週間ぐらいで命が尽きるが、
本人がいま、かなり苦しい状況なので、
いたずらに命を長引かせないという
考え方をするのなら、
それも選択としてあるのでは。

2)点滴に薬を入れないという選択肢は、
実は、現病院でもできる。
=転院させずに、いまの病院であと1週間の命、
という選択肢もある、ということ。

3)自宅での看取り、という選択も
点滴を管理する訪問医療の手配ができれば可能。
家族がしなければいけないこととしては、
オムツの交換と身体の清拭、痰の吸引など。

転院は選択肢から早々に消えた。
そして、先日から頭のなかをぐるぐるしていた、
自宅での看取り。

母はそれを快く思ってくれるだろうか。

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