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不妊治療と仕事の両立 個人事業主やフリーランスへの転向はあり?なし?

働きながら不妊治療をしている人にとって、仕事と治療の両立は大きな課題です。

通院時の、休暇や遅刻・早退が発生するたびに謝罪を繰り返しながら、通院と仕事をやり繰りする日々にうんざりしている人も多いのではないでしょうか?

思い切って仕事をやめて、不妊治療に専念したい…そう考えるも、ここで収入が途絶えてしまうのは厳しいと思い立ち止まる、そんな思考を繰り返されているかもしれません。

そんな時にふと頭によぎる、フリーランスや個人事業主という選択肢。最近は、不妊治療と仕事の両立に悩んでいる人をターゲットとしたデザインスクールなどの広告をSNSでみかけることがあります。

個人事業主になれば時間の融通が効き、不妊治療と仕事が両立しやすくなると謳う広告もあり、不妊治療と仕事の両立に悩んでいる人にとって心が揺らぐ広告だろうなと眺めています。

ただ個人的にはよほどの条件を満たさない限り、不妊治療中に個人事業主やフリーランスになることはお勧めしません

不妊治療中に個人事業主になることのメリットやリスク、個人事業主に転向するなら必要なことは何かをこの記事では考えていきたいと思います。

*記事に関する注意点
有料範囲の内容は引用、リライトを含め転載をお断りいたします。
無料部分に関しても、無断転載やリライトはご遠慮ください。引用に関しては、記事リンクを必ず記載ください

この記事の内容
・不妊治療中に個人事業主やフリーランスになるメリットとは?
・不妊治療のために個人事業主やフリーランスになるリスク
・それでも個人事業主やフリーランスとして独立したいなら

不妊治療中に個人事業主やフリーランスになるメリットとは?

まずは、不妊治療中に個人事業主やフリーランスになるメリットについてあげていきます。

時間の調整がしやすくなる

個人で働く最大のメリットがこの時間調整にあると思います。
基本的にはいつ働いても、納期等の約束さえ守れれば問題ありません。最近は、駅等に個室ブースもあるため、通院の間に打ち合わせ等をいれることも可能です。

不妊治療を最優先でき、通院時間の確保に頭を悩ませる必要がなくなります。

会社で周りや上司の目を気にしなくてもいい

会社に勤めていると、連日の通院や、突然の通院に関して、周りから冷ややかな目を向けられることもあるでしょう。周りはさほど気にしていなくても、何か陰で言われているのではないか?と不安に感じる人もいます。

シフト勤務などの場合は、急なシフト変更を申し入れることがストレスになるという話もよく耳にします。

個人で働いている場合は、不妊治療の通院に関して周りの目を気にする必要がなくなります。

クリニックの待ち時間でも仕事ができる

会社員の場合、外に持ち出して仕事が出来るという職種は限られています。ただ個人事業主やフリーランスの場合は、常識の範囲であればどこで仕事をしても自由です。

クリニックによっては個室ブースやデスクが待合に用意されているところもあります。そのため、クリニックの待ち時間を仕事にあてることも可能です。

遠方のクリニックにも転院しやすくなる

仕事との兼ね合いで、通院に1時間以上かかるクリニックは諦めているという人も少なくありません。ただ個人事業主やフリーランスであれば、時間の融通が効くため、遠方のクリニックへ転院することも可能になります。


不妊治療のために個人事業主やフリーランスになるリスク

メリットだけをみると、個人事業主やフリーランスの方がやはり不妊治療を続けやすい…そう思うかもしれません。ただあまり語る人はいませんが、長い目でみれば、個人事業主やフリーランスの方がデメリットが大きいと私は感じています。

ここからは個人事業主になるリスクについて語っていきます

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