発達は大人の動きも変えてくれる
人の発育・発達は何が正解なのだろうと考える事がよくあります。
僕の場合、人が発達する事は「より自身の身体のコントロールが取れる様になる事」と定義して関わる様にしています。
動きの発達はジグソーパズルのピースの大きさの様なものだとイメージしています。
ピース数が少ないものは、パズルの大きさが大きくなります。大きいのでパズルを作るのは簡単です。しかしピースが少ないので簡単な形しかできません。
ピース数が多くなると、操作するピースは増えます。いろいろな形のピースを組み合わせる必要があるため形のバリエーションが増え、かなり細かい数のピースの組み立て、調整が必要になります。
発達の場合、赤ちゃんの頃は簡単で粗大な運動になります。ピースの大きいパズルの様に簡単な動きならそれで問題ないのですが、発達するに従って細かい神経や筋肉の調整が必要になってきます。
そのため、複雑で細かい運動が自然にできる様に発達する必要があるのです。
小さいパズルの余白に大きなパズルを入れようとしてもうまく入りません。無理やり入れようとすると最悪パズルが壊れてしまいます。
発達も同様に、細かい操作が必要な動きの時に粗大な動きしかできないと身体が無理してしまい、最悪身体を壊してしまう結果になるのです
子どもだけでなく、大人も発達の過程でうまく調整されていない動きを整える事で嘘の様に痛みや動きが変化する事が往々にあるのです。
発達を知る事は子供だけでなく大人の動きの質を向上するためにも必要になるのです。