出版できる人は20人中1人を切る…どんな人をお断りすることが多いのか?
よく「本を出したいのですが」というご相談を頂きます。
ただ、実際に出版できる確率は3%くらいでしょうか…確率的に20人に1人は切っていますので。
企画内容や著者性、相性の問題ではなく、「どういう人」をお断りすることが多いのか、けっこう整理できたので書き残しておきます。
①「本を出したいです!」という売り込みだけの方
→「では企画書を送ってください。書式は問いません。拝読した上で検討させて頂きます」と返すと半分はいなくなります。
②「編集者と会えたら本が出せる」と思い込んでいる方
→僕は会う前から、あるいは会っただけで「本が出せる」と言ったことはありません。著者の紹介などで多いタイプで「自分は紹介だから大丈夫」と思っていたのか、お断りしたら怒る人や取り乱す人もいました。
③一方的に意味不明な話をしてくる方
→「何それ? どんな人?」と思われたでしょうか。一例をご紹介すると、何の関係もないのにいきなり某著者の話をし始めて、35分間も1人でずーーーっとその著者のことを喋り続けていた人がいました。35分間! これ実話ですからね…
④僕から知識や情報を盗もうとしている方
→出版に興味があるのはわかりましたが、ブレインピッキングはやめましょう。知識や情報はご自分で得てください。
⑤「自分の書きたいモノが書ける」と思っている方
→商業出版なので、むしろそれは難しいです。以前、本を出したいという大企業の役員と何度かお会いしたのですが、いざ企画書を出すという段階で「実はこの会社のことは書けないんです」と言ってきた人がいました。それが、彼を見た最後でした。
⑥一度OKしたものを簡単に覆す方
→たとえば締め切りはケースバイケースで、もちろん仕方ない場合もあります。みなさんお忙しいですからね。ただ一般的な話として特に何もないのに、双方が合意して決めた約束を落とす人の印象が良くなることはないでしょう。
⑦さんざん文句や悪態を吐いてくる方
→「そんな人いる?」と思われたでしょうが、います。紹介で出会った人なのですが、その紹介者とも距離を置いたほど大変な目に遭いました。その後お会いすることはなかったのですが、しばらくして言い訳じみた弁明と共に、また別の企画を持ち込んできました。彼はなぜ、僕と仕事ができると思ったのでしょうか?
まとめると「相手に対する礼儀がない人はダメだ」という、きわめて当たり前の結論に至ってしまいました…ごめんなさい!
とはいえ「非常識」と「非礼」は違いますので、そこは少し注意しています。常識に欠ける人は面白いことを書ける場合があります。
もっとも「自称・非常識」な人は非礼な場合が多いのですが…
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