撮ってみたい写真に応じてカメラマンを選ぶと幸せになれるんじゃないでしょうか
こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。
以前書いたこちらの記事ですが、多くの方にお読みいただきありがとうございます。
この中で 「カメラマンが増える中で撮り手の世代や性別、作風でカメラマンが選べる時代になりつつあると思います」 と最後に書きました。
最近は特に強くこのことを感じていて、お客さんは撮ってみたい写真に応じて、年齢層や性別、作風、そのカメラマンのバックグラウンドからカメラマンを選ぶことで、満足感のある撮影体験ができるのではないかと思っています。
僕自身の体験になりますが、数年前に七五三撮影をさせていただいたあるお客様の投稿を目にすることがありました。
撮影直後も写真には満足してくださり、おじいちゃん・おばあちゃんも含めて好評だったそうです。ただ、メインで依頼・打ち合わせをさせていただいたお母様(20代の方)とすれば「もう少しキラキラした映える写真を撮ってほしかった」という希望がその投稿には書かれていました。
写真技術として問題があったわけではなく、おおむねご家族のみなさんから好評をいただいていたので、一定の満足感はあったのだと思います。ただお母様の感性からすれば、より映える写真を求めていたということです。
写真撮影サービスというのは、「安定した写真撮影技術」=「一定のクオリティの写真をお渡しできること」+「クライアントが望む芸術性を表現できていること」から成り立っていると僕は思います。
最初の「安定した写真撮影技術」というのは機材の進歩や学習環境の向上によって、少し前に比べると各カメラマンの差はかなり少なくなってきています。正直なところ、一部の例外を除いてある程度どんなカメラマンに依頼しても一定のクオリティが担保された写真を撮ってもらえる時代になってきました。
一方でもう1つの「芸術性=感性」というのは多様化しているように思います。以前に比べて若いカメラマンや女性カメラマンも増えていますし、逆に年齢層の高いカメラマンも一定数市場には存在します。
以前に比べてお客様サイドからすればカメラマンの選択肢が増え、年齢や性別・バックボーンが異なるカメラマンの中から自分に合った感性を持つ人を指定しやすくなっています。
最初にご紹介した記事の中では、アラフォーという自分の年齢から考えると若い人のようなキラキラした写真がなかなか撮れなくなり、一方で少し落ち着いた未来に残るような写真を僕は撮っていこうと書いています。
おそらくそういった芸術性・感性の方が自分には合っているし、お客様に満足できるレベルで写真が提供できるからです。
全部が全部当てはまるとは言えませんが、ウェディングで新婦さんと同じ目線(友人のような)での写真が希望なら同世代の女性カメラマン、優しく成長を見守るような写真が希望なら年輩の男性カメラマン(おじさんのような)のような探し方もこれからの時代あってもいいのではないでしょうか?
広告や商業分野においても、その製品やサービスをよく理解しているカメラマンやそういった分野に強いバックボーンを持つカメラマン(一種のオタクのような)を選び、より消費者に届くような工夫をする時代になると思います。
カメラマン選びが「安定した写真技術の提供」が根本にありながらも、カメラマンの芸術性・感性の違いによってお客様から選択される時代がやってきていると感じます。