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僕がよさこいカメラマンになった理由
石川県金沢市を拠点に北陸周辺で出張撮影専門のフォトグラファーをしていますまちゃる(@kazuyami77)です。
普段は雑誌やホームページのインタビュー、取材の撮影など企業関係の撮影をさせていただくことが多く、もちろん七五三や成人式、ブライダルなどの撮影もお受けしています。
お仕事の方はこんな感じとして、撮影が好きなのでプライベートでもけっこう夜景やポートレートなどを撮っています。
そんな中でけっこう力を入れている、というかドはまりしているのが「よさこい」の撮影です。
あまり遠方には行けないので北陸のよさこいまつりが中心となりますが、「能登よさこいまつり」「よさこいとやま」という2大イベントを中心に、大小のお祭り・イベントに参加して「よさこいカメラマン」をやっています。
これまでよさこいの魅力やよさこいカメラマンになってしまった理由をまとめたことが無かったので、今日は何となくまとめてみようと思います。
よさこいの作品集↓
よさこいを知ったきっかけ
実際のところみなさんの中で、よさこいを生で見たことが無い方も多いんじゃないでしょうか?地域によってはよさこいのチームが参加するようなイベントがほとんど無いところもありますしね。
僕も最初によさこいに出会ったきっかけはほんの偶然からでした。
カメラを本格的に始めたばかりのころに、何かお祭りが撮影したくなって調べていたところ、石川県の能登半島の和倉温泉で開催されている「能登よさこいまつり」というイベントが目に留まり、行ってみたことがきっかけです。
最初はどういう仕組みで行われているのかとか演舞(踊り)の内容などは全く分からなかったのですが、踊るための曲の大迫力の中、数十人が一糸乱れぬ動きで踊る姿に必死でシャッターを切ったのを覚えています。
そして意外だったのが、使われている曲や踊りの内容が多種多彩だったり、かなり近代的(説明が難しいですが、自分が好きなEDMぽかったり、振り付けがダンスのようだった)だったことです。
高知県が発祥で近年では北海道の「YOSAKOIソーラン」が有名なよさこいは、曲や踊りが決まっていてどこか伝統的と思っている人も多い(よさこいを知らない知人はよくそう言います)らしいのですが、最近のよさこいは「鳴子を使う」「曲に少しでもよさこいのリズムを入れる」「トラックで曲を流し、少しずつ前に進む」程度の決まりしかなく、かなり自由です。
よさこいの最大の魅力はその「パワー」と「意外性」
僕は個人的にですが、よさこいの最大の魅力はその「パワー」だと思っています。
祭りというもの自体の多くが力強く、見る人を圧倒するものですが、よさこいには人を魅了し、そばで見ている人を自分たちの側に引き込む魔力のようなものがあると思っています。
またもう1つの魅力が「意外性」です。
先の項でも書いたように、よさこいは形式が最低限しか決められていないため、各チームは伝統を大事にしつつも新たなテーマや時代の流れを取り入れて踊りを組み立てています。
例えば最近で言えば「海賊」「奇兵隊」「ジューンブライド」などがありましたし、その一方で「こきりこ節」などの伝統的なものも融合させて踊りを作っていくチームもあります。
よさこいは、踊りと衣装、曲が一体となった総合芸術とも言えるのでいろんな面から各チームの動きを楽しめるのも大きな魅力です。
毎年撮影に行っていると初めてよさこいを見るようなお子さんだとか、たまたま通りがかった観光客の方の姿を目にしますが、最初は一歩引いて見ていたものが、途中から踊りと曲の迫力でテンションが上がり、前の方で熱く応援している姿などをよく見ます。
踊り手さんたちの連帯感・頑張りがカッコいい
最近読んだ本の中に高知のよさこいまつりをテーマにした小説「夏のくじら」(大崎梢さん)というのがありました。
この中では毎年よさこいまつりに向けて行われるチームのメンバー集めや踊りの練習、まつりの舞台裏などが描かれていました。
僕が主に撮影している北陸の方だと少し違う点もあるかもしれませんが、毎年いろいろと準備をし、本番に備えて練習を重ねる点は同じだと思います。
SNSなどでいろんなチームの練習風景や舞台裏を見せていただくのですが、そこで培われた連帯感や一体感が本番の踊りにも表現されているような気もします。
また、よさこいまつりでは大賞をトップに各賞が決められますし、それによって他の大会に出場できることになったりするので、本来は各チームはライバルなわけです。
ただ舞台裏や本番の様子を見ていても、いいライバル関係を保ちつつ、一緒に祭りやよさこいを盛り上げる仲間として、各チームが他のチームの踊りを盛り上げたり、困っていることがあれば助け合ったりしている姿は素晴らしいと思います。
そういった各チームの熱い関係+清々しい関係は見ていても気持ちがいいので、カメラマンとしていい写真を撮って少しでもお役に立てればと思ってしまいます。
よさこいはこれからの地域活性化の1つのカギになるかもしれない
北陸のチームを見ていると意外だったのが、小さな市や町でも多くのチームがあり、若い人たちがかなりの数参加しているということでした。
地域活性化や地域おこしが言われている昨今ですが、よさこいのつながりの力や人を引き付ける力はこれからの地域を盛り上げていく1つの力になるのではないかと個人的には思っています。
もちろん、各チームのみなさんが頑張ってメンバー集めをしたり、祭りそのものを盛り上げるためにとても苦労されているのだろうと思います。これまでよさこいを見たことが無い方に知ってもらい、祭りやイベントに足を運んでもらうかというのは大きな課題です。
それでも多くの人が関わり、支えているよさこいが地域の人たちを結び付け、地域を元気にしていく力があると僕は信じています。
少しでもよさこいの魅力を多くの人に知ってもらい、イベントに足を運んでみようと思ってもらえるよう、今後もよさこいカメラマンとして少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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![Masaru Nakanishi @石川県金沢市のフォトグラファー&写真講師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7436629/profile_716cbc032f87d5839ec22edb36927f1d.jpg?width=600&crop=1:1,smart)