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独立4年目のフリーランスフォトグラファーの1日を何となくまとめてみた

気が付けば独立してフリーランスのフォトグラファーになってから4年目に突入しています。

自分もフォトグラファーになる前はそうでしたが、普通に暮らしているとあまりフォトグラファーさんと関わる機会って無い気がします。
あっても七五三や成人式、結婚式という人生の節目や記念にという方が多いのではないでしょうか。

特に地方に行くとスタジオや写真館の文化が強いので、出張撮影やフリーランス(会社やお店の社員ではない)のフォトグラファーに撮影を依頼する機会はさらに少ないと思います。

そんなわけで少しでもフリーランスのフォトグラファーのことを知ってもらおうと、需要はあるのかは分からないのですが自分の仕事スタイルをまとめてみます。

撮影がある日

8:00  起床。朝食や準備など。

8:30  メール&SNSチェック(深夜の間にお客様から問い合わせがあることも多いので)

9:00  写真のレタッチ作業。撮影の下調べなど

10:00  撮影がある場合は出発。なければレタッチ作業や自分のホームページやSNSの更新。

*基本的に撮影はお昼前後か午後からが多いです(企業案件が中心のため)

12:00  SNSの投稿など(お昼休みはアクセスが増えるので)

13:00  昼食→出先で食べることやコンビニで買って移動中に食べることが多いです。少し空いている時を狙って時間をずらすことが多いかも。

14:00  撮影やレタッチ作業

18:00  撮影終了。ロケハンや趣味の撮影(夕日など)をしながら帰宅、途中夕食の買い物(基本、夕食は僕が準備するので)

19:00~21:00  食事や休憩など。日によっては打ち合わせなど

21:00  メールやネットのチェック。カメラ・写真に関するニュースや動画をチェック。

24:00~25:00  就寝

*企業案件の場合は昼間に打ち合わせができますが、一般のお客様だと夜の比較的遅い時間帯になることが多いです。

*撮影の移動時間に上手く調整できれば、ロケハンや営業に行くこともあります。

撮影のない日

撮影のある日の「撮影」の部分がレタッチ・ロケハン・営業・打ち合わせ・写真の勉強・ホームページ更新に変わります。

フリーランスだと営業・制作(撮影のこと)・企画立案・経理などを自分で全部こなすので、営業や広報・経理もバランスよく時間を作らないと安定して仕事が入ってこないなんていうことにもなりかねません。

あとフォトグラファーの仕事でちょっと分かりにくいのが、「レタッチ」という作業かもしれないですね。
「写真の納品の目安は約1週間くらいになります」と言うと、「え?すぐにもらえないんですか?」とたまに聞かれますが、これは今の写真の多くがこの「レタッチ」という作業をして渡されていることが多いからです。

簡単に言えば、まず撮った全ての写真からブレている、お客様が目をつぶっているなどの失敗写真を除き、表情やバランスがいいものを選ぶ「セレクト作業」をした後、写真の明るさや色味を調整する「レタッチ作業(RAW現像ともいう)」を行います(髪の毛やお肌の修正、合成なども広い意味でレタッチと言えます)

実はこのレタッチ作業に結構時間がかかる(僕はけっこう早い方らしいですが、それでも撮影時間と同じか倍くらいかかります)ので、実際には「撮影時間+レタッチ作業時間」がフォトグラファーの仕事時間となり、先ほど書いた営業やロケハン、打ち合わせなどの時間を考えると1つの撮影にかかる時間は、お客様の目に見えている時間よりもかなり長くなります。
「プロのフォトグラファーに撮影を頼むと高い」と言われますが、こういう事情があることを分かっていただければと思います。

ある意味24時間365日が仕事ですね

フリーランスと言えば「会社員よりスケジュールに融通が利く」と言われますが、半分正解で半分間違いだと思います。
確かに休もうと思えば長期の休みも取れますが、その間は収入が無くなるのでそれをどう穴埋めするかを考えると実際はなかなか難しいです。
また、お客様次第のところが大きいので休もうと思っていた日に直前に依頼があると断りづらいですね。
(僕もこの4年間で連休を取ったのは実家の用事があった時くらいです)

また、プライベートで撮影に行ったり知り合いのお店に行っても、ロケハンやあいさつ回りのようになることも多いです。いつどこに仕事につながるようなことが待っているか分からないですので。

さらには結構時間を使ってしまうのが、研修というか自分のスキルアップの時間です。僕の場合は写真教室を開催しているのでなおさらですが、最新のスキルや情報を身に着けているかどうかでお客様の信頼も違ってきますし、自信を持って仕事を受けられるかどうかにも関わってきます。

こうやってみると確かに空き時間は普通の会社員の方並みかそれ以上はあるように思いますが、仕事モードに入っている時間はフリーランスの方が圧倒的に長い人が多いのだと思います。

今回はざっと自分の仕事スタイルについて振り返ってみましたが、今後もちょこちょこと詳しいことを掘り下げて、備忘録的にまとめていければいいと思っています。

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Masaru Nakanishi @石川県金沢市のフォトグラファー&写真講師
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