カメラマンの集客方法や集客に使えるサービスについてまとめてみました。
こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。
フリーランスで働くものにとって一番重要な業務内容と言えば
「集客」=「お仕事を依頼されること」
特に独立したばかりのころと言えば、しっかりとコネクションや定期的に仕事を依頼してもらえる得意先があればいいですが、安定的に集客していくのはなかなか頭を悩ませる課題だと思います。
自分も独立してからいくつかの集客サービスを使ってきたので、今日はそれらをシステム別に分類したり、僕が感じているメリット・デメリットについてまとめてみようと思います。
*分類やメリット・デメリットは僕が利用してみての感想ですので、特定のサービスを薦めたり、批判するものではありません。あくまで参考としてお読みください。
*実際に自分が使ってみたサービスや利用者に聞いた話をまとめていますので、全てのサービスを網羅はできていません。
*分類の仕方はネット上の分類を参考にしていますが、呼び方など独自のものになっています。
1、自己集客
まずは当然、自分で集客を行う方法です。ホームページやSNSといったネット媒体をはじめ、チラシを配る、雑誌などに掲載してもらうなど紙媒体による集客、広告代理店や見込み客のところに足を運んでの売り込みなどが含まれます。
メリット
・予算や撮影の条件などをクライアントと個別に交渉できる。
・リピーターを作りやすい
デメリット
・安定して仕事を依頼してもらえるかは自分の集客力次第
・予算交渉や撮影の条件が希望通りになるかは交渉力次第
貰える報酬や撮影の条件をクライアントとの交渉次第では自分の希望通りにしやすく、上手くいけばリピーターにもなってもらえるのが自己集客の特徴です。
その反面、ネット媒体を使うにしても紙媒体を使うにしてもそれなりの手間と時間、広告費がかかること、ネット上のフォロワー数やコネクションが集客力に大きな影響を与えるという難しい面もあります。
2、応募時課金型集客サービス(ミツモア、zehitomoなど)
クライアントが書き込んだ撮影案件に対し、数人のカメラマンが見積もりや条件を提示し、その中からクライアントが撮影を依頼するサービスです。
基本的にクライアントが依頼をする際にはお金がかからず、カメラマンがその依頼内容の詳細を見たり、クライアントに見積もりを送る際に課金されることが多いようです(上記2つはそのようなシステム)
案件の成立がスムーズに行くように見積もりを送れるカメラマン数が決まっていることが多いです。
クライアントに選ばれた後は、個別に予算や撮影内容、納品方法などについて自由に交渉できます。
他のサービスは把握してないのですが、上の2つのサービスは同じクライアントから2回目以降の依頼がある場合、サービスを通さなくてもいい(個別に取引してよい)ので、1回目の応募費用だけでリピーターを増やせる可能性があります。
メリット
・クライアント側からすれば気軽に依頼できるので、他のサービスよりも案件数が多い。
・見積もりが通りさえすれば個別に交渉でき、リピーターになってくれる可能性もある。
・サービス利用料が安い(応募費用は数百円~)
デメリット
・クライアントが応募しやすいので、単価や条件が悪いものも多数ある。
・プレゼン力や交渉力、実績が無いと条件のいい案件は受注しにくい
・あくまで案件への応募を保証するサービスなので、案件の受注やクライアントの交渉は自分次第(トラブル処理なども含めて)
クライアント側からすれば無料で利用できるサービスなので、都市部だけでなく地方でも他サービスに比べて案件数は多いようです。
その反面、単価や条件が厳しい案件がかなり多く、応募時や交渉の際にしっかりと見極める必要があります。
サービスの方で保証されているのはクライアントから寄せられた案件に応募するまでなので、それを仕事に結び付けたり、トラブル発生時の対応は自分でやることになります。
多くの案件を受注できるかやリピーターに結び付けられるかは自分の交渉力や実績に大きく左右されるサービスと言えそうです。
詳しくは↓
3、成果報酬課金型集客サービス(ランサーズ、クラウドワークスなど)
クライアントの応募形式や仕事の始め方にはサービスによって差がありますが、報酬を受け取る際に一定額を手数料・利用料としてサービスに収める(差し引かれる)集客サービスです。
報酬の一部が利用料となるので、2回目以降の依頼を同じクライアントから受ける場合も集客サービスを通すよう定められているのが基本のようです。
メリット
・システムの利用料の支払いは報酬が発生したときなので、案件に応募しやすい
・クライアント側にも一部負担を課している案件もあるので、キャンセルなどが比較的少ない
デメリット
・クライアントが無料で応募できる案件については単価や条件は厳しい
・地方での案件はそんなに多くない
クライアントにとっても一部手数料負担が発生する場合もあることがあるため、応募時課金型に比べ、「とりあえず見積もりだけ出してもらおう」というクライアントより、即戦力を求めていることが多い印象です。
単価や条件もやや良くなっていると思います。
仕事が発生し、報酬が発生しないと集客サービス側も利用料が受け取れないので、トラブルなどにも比較的迅速に対応してもらえると思います。
その一方で、サービス利用者の中心が大都市部のクライアントのようで地方では案件数自体が少なくなっているのが難しいところです。
4、カメラマン派遣サービス(ラブグラフ、fotowa、ourphotoなど)
僕もカメラマンとして所属しているLovegraph(ラブグラフ)などがこれにあたります。
登録や提携の形でカメラマンを所属させ、クライアントからの依頼を受けて派遣します。
メリット
・撮影プランや撮影の流れなどが決まっていて、仕事が進めやすい
・研修をサポートを受けたり、カメラマン同士で相談ができる(サービスにより)
デメリット
・登録や提携には一定以上のスキルが必要で、試験・面接がある場合も
サービス側が求めるスキルを持っており、試験・面接などを受けて初めて登録・提携できますが、所属できると一定数の案件が受注できることが多く、カメラマンとしての信用も上がります。
技術やサービス向上のために、サービス内で研修やサポートを受けられることもあり、自身のスキル向上にも役立つかもしれません。
5、まとめ
以上、大雑把にですがカメラマンが利用できそうな集客方法についてまとめてみました。
撮影に対する報酬をなるべく高くしたり、自分が望む案件を受けていくことを考えれば、自力による集客が望ましいのですが、独立直後でコネクションや見込み客が少ない段階では、自己集客のみではなかなか厳しいかもしれません。
その際に少しでも活用できそうなものや自分が実際に使ってきたものについて今回ご紹介させていただきました。
集客サービスに関しては「利用料や手数料が高い」「何回応募しても受注できない」などの批判、「登録を薦めるメールが何回も来る。営業がしつこい」などのトラブルもあるようです。
そういったところはぜひ改善してほしいと思います。
一方で独立して間もないカメラマンのみなさんやこれから独立される方は、集客の1つの方法として検討してみるのもいいかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。