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写真を解説・添削する時に大切だと思うこと
おはようございます、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。
北陸の方はまだ梅雨の中ですが、次第に晴れ間が見える日も出てきました。少しずつ夏に向かっている気がします。
さて、今日は「写真を解説・添削する時に大切だと思うこと」というテーマについて、自分の考えをまとめてみようかと思います。
写真教室を開催させていただいていると、生徒さんが撮影した写真の解説や添削を求められる機会が多くあります。
その時にどういう視点で見ているのかという点について、知っていただける機会になればと思います。
記事を書こうと思ったきっかけ
石川県の人気スポット・山中温泉。
— まちゃる@photographer&写真の先生 (@kazuyami77) July 13, 2020
和な雰囲気がとても似合います✨
model:hina#石川県 #山中温泉 #浴衣 #ポートレート pic.twitter.com/y3re7CNAxn
今回記事を書こうと思ったきっかけですが、先日Twitterにアップしたこちらの浴衣ポートレートにいただいたリプが発端です。
現在は見えなくなっていると思いますし、特に改めて掲載はしませんが、「浴衣の裾が短すぎるのではないか」というご指摘でした。
(実際は他にもいろいろと書いてあったので、指摘と言うより批判でしょうが)
この浴衣の裾については僕の方でも事前に承知をしていまして、モデルさんの方にも確認したうえで、あえてこれで撮影を行いました。
(浴衣はご家族に借りたものでもともと少し短い。雨天だったこともあり、あえて歩きやすいように着付けをされたとのこと。北陸のような雨の多いところでは、歩きやすさなどを考えて天気やお客様の慣れ具合を見て着付けをされるお店もあるそうです)
状況説明はこの程度にとどめ、何をお伝えしたかったかと言うと
「写真を批評する際に、状況や条件、撮影者の思いを聞かずに批評するのは不適切ではないか」
ということです。
これは写真に限ったことではなく、昨今のSNSでの批判合戦を見ていても感じることです。
相手の状況や思いを確認せず、一方的に見当違いの批判や中傷を投げつける。
本来であれば批判の前に、相手のことを理解するやり取りがワンクッションあってもいいはずです。
このワンクッションのやり取りが僕が写真を解説・添削させていただく際に大事なことでもあったので、今回それについてまとめてみようと思いました。
写真の良し悪し、正解・不正解とは
みなさんにとって「良い写真」とはどんな写真でしょうか?
人それぞれにその基準があると思いますし、1人1人で違っていて当然だと思います。
写真を仕事にしている僕にとって「良い写真(正解の写真)」とは「依頼者のニーズを満たせる写真」だと考えています。「依頼者が幸せになる写真」と言い換えてもいいかもしれません。
自分が多く受注している雑誌やホームページ制作の企業様にとっては、その写真を使うことで売り上げが伸びたり、デザイン的に見栄えするものになることでしょうし、七五三やウェディングなど個人のお客様だとその写真を見て感動したり、何年も後も記憶として残っていくことです。
そういった「良い写真」「自分が撮りたい写真」の基準がみなさんそれぞれにあると思います。
大切にしたいのは「その写真が撮影者の基準を満たしているか」
上の「写真の良し悪し」のことをふまえた上で僕が写真の解説・添削をする時に大切にしたいのが「その写真が撮影者の撮りたい写真の基準を満たしているか」という点です。
ここで最初の「この記事を書こうと思ったきっかけ」にもつながってきますが、僕が生徒さんに写真の解説・添削を求められた際にはできるだけ「どういう条件で写真を撮ったか」「この写真でどういう思いを表現したかったか」などをまず聞くようにしています。
そのうえでその写真の中に撮影者の表現したかったことが反映されているかを判断し、カメラの設定や構図、光の使い方が適切かを解説するようにしています。
中には漠然と「この写真はいい写真ですか?正解ですか?」と聞いてこられる方もいますが、僕はその写真が良い写真・正解の写真かを判断する基準は撮影者の中にしかないと考えています。
ですので、「その写真が撮影者が事前に設定した基準や思いに照らしてどうか」を技術的な面から判断して、アドバイスしていくのが写真講師やプロのカメラマンの役割なのかなと思っています。
自分の写真を見返すことの大切さ
最後にもう1つ大切だと思っている「自分の写真を見返すこと」についてです。
僕も仕事の空き時間や写真の整理の際に、何年も前に自分が撮影した写真を見返して反省することが多くあります。
自分で自分の写真を添削しているような感じですね。
そういった際も主観的に写真を見るだけでなく、どんなことを表現したくて撮影したのかなどを振り返り、それに対して設定や構図が合っていたのかを判断するようにしています。
他の人に自分の写真の解説・添削をしてもらう際にも、まずは一度自分の中で添削をしてみてから臨むと、「写真を見る力」の訓練にもなっていいと思います。
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![Masaru Nakanishi @石川県金沢市のフォトグラファー&写真講師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7436629/profile_716cbc032f87d5839ec22edb36927f1d.jpg?width=600&crop=1:1,smart)