フリーランスカメラマンとして撮影技術プラスどんなスキルを身に着けるか
こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。
卒業・入学シーズンが終わり、今年のゴールデンウイークは作品撮りと執筆作業、オンライン写真教室に充てることになりそうですが、比較的ゆったりと過ごすことになりそうです。
時間的余裕ができると記事のネタをふとした瞬間に考えてしまうのですが、今回の「フリーランスカメラマンとして撮影技術プラスどんなスキルを身に着けるか」というのもふと思いついたテーマです。
周りで成功しているカメラマンはそれぞれのスキルを持っていた
周りを見渡してみると、コンスタントに撮影案件を受けられているカメラマンは「撮影技術以外のスキルや得意分野を持っている」ことに気づきます。
例えば、もともとは衣装レンタルを主にされていた方が撮影メインに転向されましたが、「ハイセンスな衣装を借りて撮影してもらえる」ということで、とても人気を集めているそうです。
出張撮影だと「衣装の準備」というのがお客様にとって1つのネックになりやすいのですが、逆のこのカメラマンさんは衣装を自分の強みに変えています。
フリーランスカメラマンで意外と多いパターンがもともと設計や建築関係の仕事をしていたというパターンです。建物の構造や見せ方に精通しているので、他のカメラマンに比べ物件撮影では力を発揮している方も多いです。
このように自分の身の回りを見渡してみると、もともと別の職種で経験を積んだ方がカメラマンに転向するパターンが意外と多く、それぞれの得意分野で着実に撮影案件を受けている印象があります。
自分で言えばライター・ホームページ制作
自分に当てはめて考えると、その「もう1つのスキル」はライターやホームページ制作の経験にあります。
自己紹介でも書いていますが、もともと雑誌の記事を書く仕事や簡単なホームページ制作・運営の業務をしていました。
その経験から「こういった記事の場合、このようなテイスト・構図の写真が必要」「こういう設計のホームページならこのような縦横比の写真が必要。寄り引きもこのくらいのバリエーションが必要」などと事前に想定することができます。
よってクライアントの打ち合わせの負担を減らすことができますし、逆にこちらから「こういったイメージで撮影してはどうでしょう?」と提案することもできます。
実際に今お受けしている撮影案件の多くが雑誌のインタビューや取材、ホームページ制作に関わるものなのですが、そのベースにあるのが「ライターやホームページ制作の経験」という撮影技術にプラスしたスキルにあると思っています。
このほか、もともとカメラの師匠が撮影スポットに詳しく、石川県内を中心に北陸の撮影スポットを多く知っているというのも1つの強みになっています。
カメラマンに求められるスキルは多い。何に特化するか考えていくことが大切かも
カメラマンに求められるスキルは本当に多種多様に渡ります。
多くのカメラマンが請け負っている七五三や成人式、結婚式関係の撮影でも衣装(着物やドレス)のこと、メイクのこと、お客様とのコミュニケーション、ロケ地選び・・・と多様な知識とスキルが求められます。
余談ですが、自分はフリーランスで独立する前に写真スタジオなどでの修行を考えていたのですが、出されていた求人のほとんどが「女性優遇」となっていました。
あとで調べると、衣装やメイクへの理解があり、お子さんとのコミュニケーションも取りやすい女性カメラマンの方が男性カメラマンより即戦力として求められる傾向が強かったようです。
誰もがカメラ機材を揃えられ、カメラマンとして仕事ができるような環境になってきた中、+αのスキルはフリーランスカメラマンとしての必須項目となっています。
自分を振り返ってみると、先述したように雑誌・ホームページ制作の分野に特化した撮影を主軸にしつつ、写真講師との両輪で仕事をしてきました。
ここにさらにどんなスキルを加えていこうか今分岐点にいる状況です。
動画制作のスキルを高めるか、ホームページ制作を増やしていくか、はたまた以前のようにライター関係の方もやっていくのか。
これからのカメラマン業界は「それぞれのクライアントのニーズに合った写真をいかに提供できるか」と同時に、「写真というツールを使ってクライアントに何を提供できるか」というステージに入っていくのは間違いないと思います。
AIが急速に発展する中で、「一定のクオリティーの写真が誰でも撮れる」という時代がすぐそこまで来ているとしたら、よりいっそう+αのスキルとして何を高めていこうか日々悩んでいる今日この頃です。
今回の話題に関連して、以前にこんな記事も書いていますのでよろしければ。