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シルバーステート産駒に期待?

種牡馬の世界は戦国時代を迎えようとしているが、注目されているのが、シルバーステートだ。

現役時代は重賞未勝利ながら、種牡馬入りから毎年100頭以上に種付けし、今年産駒がデビューすると早くも活躍を見せている。

ディープインパクト産駒で「未完の大器」と言われたシルバーステート


「重賞未勝利と言ってもレースを見た人なら、そのポテンシャルの高さは分かる。無事に走っていたらと想像する人は少なくない。重賞未勝利の種牡馬に人気が集まるのは、過去に見たことがないほど異例ですが、最初から期待は大きかった。」

現役時代は、新馬戦こそ敗れたものの、未勝利戦と紫菊賞を圧勝。翌年のクラシックの主役として注目されたが、左前脚の屈腱炎で戦線を離脱。
4歳に復帰後、連勝で改めてスピード能力の高さを証明したが、再び発症した屈腱炎によって引退を余儀なくされた。

 一線級と戦うことなく現役を退いたが、管理した藤原英師は「今までで一番と思っていた馬。とにかく背中が柔らかく、ストライドがよかった」と能力の高さを絶賛。
未完のまま引退したが、種牡馬入りは自然な流れだった。

注目度も高く、初年度から繁殖牝馬は191頭集まった。
産駒は父譲りのあか抜けた馬体に加え、柔らかい背中や高いスピード能力を受け継いでいた。
そして今年、初年度産駒がデビューして、12勝をマークしている。(デビューは現在のところ45頭)

福永いわく「今はまだ繁殖牝馬のレベルが高くないけど、結果が出てくれば繁殖のレベルも上がってくる。あのスピードと絶対能力は産駒にも受け継がれていくと思います」。今は亡きディープインパクトの確固たる後継種牡馬は不在。無冠のシルバーステートへの夢が膨らむ。

優駿スタリオンステーションで種牡馬入りし、初年度種付け料は受胎条件80万円に設定。

2年目の2019年は受胎条件100万円(産駒誕生後150万円)に種付け料が引き上げられたが、近年の種付け料が高騰している中、格安ではないだろうか。

全5戦でコンビを組んだ福永祐一は、過去に騎乗経験のある数多の名馬と比べてもシルバーステートの能力は「ダントツ」であったと、高い評価をしており、夢が広がります。

今週の京王杯2歳ステークスでは、シルバーステートの初年度産駒として、ベルウッドブラボー(牡2)が出走予定。
未勝利とダリア賞を連勝中で、前走は少頭数で相手も比較的楽だったため、重賞のここが試金石となりそう。3連勝を飾り、父に初の重賞タイトルを届けることができるのだろうか?注目したい。

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