旅屋おかえり〜原田マハ(2022年4冊目)
みなさん、おつかれさまです。
本日は、先日読み終わった「旅屋おかえり」について紹介がてら書きたいと思います。
何か面白そうな本でもないものかとぶらぶらと本屋に行った際に、ランキング上位に、原田マハさんの本があったので迷わず購入してしまいました。
原田マハさんといえば、ルソーとピカソが生涯抱えた秘密とは何なのかに迫ったミステリー小説。
絵画に全くの見識のない自分も一気読みしてしまった、第25回山本周五郎賞受賞作「楽園のカンヴァス」の著者です。
あれからもう10年ほど経っていますが、今でもあの衝撃は忘れないですね。
それから、原田マハさんの書いた本は意識する様になりましたし、今まで読んでいた種類とはちょっと路線が違う、アートの世界を教えてくれた方です。ものの見方や考え方にエッセンスを加えてくれたようで世界感が広がりました。
さてさて本題ですが、「旅屋おかえり」の内容を書くより読んでみてくださいと言いたい。
久々に涙、涙でした。
一度はほぐれてばらばらになった家族や仲間との絆や縁を旅を通して主人公のおかえりが再び結び直す。その様が何とも暖かく、笑顔にもなれました。
印象に残った場面を少し紹介すると、「手を振ってもいい?」「いつか、手を振る日がくると思っていた。思い出に」と、新しい旅立ちや新しい人生を始めるために、孤独な心を慰め続けてくれた思い出に手を振る~
また、おかえりは輝く笑顔に会いたくて旅をしており、その楽しむ姿に、旅っていいものだなとも思いますし、「いってらっしゃい」「おかえり」と送り出したり迎えてくれる誰かがいるから旅は完結できるものだと、人との絆の大事さを感じました。
すごくすごく共感できる内容も多く、旅したくても事情があって出来ない依頼人に代わって旅屋として成果物を届ける仕事が本当にあってもおかしくないと思ってしましました。
旅することの魅力が詰まっており、旅したくなること間違いないと思います!
何ともまとまりのない稚拙な文章になってしまいましたが、一読の価値がある1冊であるのは間違いありません。