アントニオ・ロペス・ガルシアがMEAM(欧州近代美術館)の正式に発表したコメントの日本語役
2024年1月13日
アントニオ・ロペス・ガルシアがMEAM(ヨーロッパ近代美術館)の正式に発表した動画で大賞を受賞した私の作品にコメントしています。
通訳の方に全文を正確に訳していただきました。
以下ロペスコメント
突出した作品があったわけではありません。明らかに他の作品よりも上だという作品があったわけ ではありません。最終まで残った作品は私達にとって、より優れていると思われたものです。
どうしてかというと、具象にはあまりにもたくさんの表現方法があるからです。技術的に優れたも の、大変細部まで描いたものから、もっと自由に書いたもの、違うやり方で描いたもの。画家とし て、私達は自分たちの好みに任せました。
そして、いや、もちろん好みは異なるのですが、多くの 点で合意に達しました。
写実には二つの形があります。写実的な表現で理想的な写実を描いたものと、スペイン美術に 由来する写実、それは大変客観的で、生活をありのまま描くというものです。そして私はこのコンク ールに大変はっきりとそれが表れていたと考えます。
誠実に取り組むこと。自分を裏切るのは大変簡単です。流行や、鑑賞者が好むような事がある から、と。これは大変危険です。しかしそれぞれが自分の自然なテリトリーに身を置くように取り組 まなければなりません。
自分は具象画家ですが、主流な動き、権力が擁護している動きに少し反しています。物事を扱う 人々の嗜好に由来する優勢な時がありますが、この好みが常に最良なわけではありません。そし ていつもこれに反抗する人々がいて、違う方向へ向かっていきます。
誠実な画家であるというのは誠実な政治家や誠実な科学者であるようなものです。多くの困難 があり、問題が出てきます。
この作品は大変感受性のある人間によって描かれています。私達とは大きく異なる教育を受けて いる人です。なぜなら私が思うに東洋の人は違う文化を持っているからです。
そうです。彼は違う 文化を持っていて、大変洗練されています。
この作品は 技術的に大変高いレベルのもの、極端 な技術レベルの作品です。