The Monochrome set.
B&W。モノクロが好き。みんな一回は森山大道になりきるでしょ。
でもRAWで撮ってるから、データはカラー。
モノクロで設定してファインダーをモノクロにして撮影する時がある。その時は考え方がモノクロになるからたのしいよね。物の見方がカラーと随分変わる。
モノクロは想像の余地がある。たまに小説を読むと同じ感覚になる。想像することの心地よさがある。
冬とモノクロは非常に相性がいい。土手の向こうにガラスのピラミッドがちょこんと見えた
何かの装置。イサム・ノグチ設計だからいちいちかっこいい。雪とそれ以外になる冬は撮影が楽しい
山を登る観光客。地元民かどうかは振る舞いでわかる。モノクロは形状を浮かび上がらせる
音楽、色、動き、声、ストーリー、人物……。全部整えて揃ってお膳立てされた動画ばっかり見てるからこそ、削ぎ落とされたモノクロ写真が心地よい。きっと情報が多い生活に僕たちはうんざりしてるのだと思う。
別の年の冬の入り口。これらは全部雪の中に埋もれていく
東京から深夜に帰ってきた。霧が出てて、俺以外誰も車を走らせていなかった。いいリズム
モノクロで撮るって決めてた日。光にさらに敏感になる
深夜に散歩する。閉店した店の窓際に可愛い花。これは色写ってるかな
桜満開の金曜日。週末に来たら混雑して多分入れなかった。
珍しくガラガラ。ドル箱路線なのだよこの航路は
空から見るおやすみ中の飛行機。かわいい
シンボルの灯台。赤と白のシマシマ
夜の街はモノクロが似合う。新宿と同じように
雑多な色と光と影がモノクロに収まっていくのが心地よい。ここはお土産で有名な肉まん屋。手前の白Tシャツは東京から来た友達
デジタルだから、カラーで撮るのが当たり前になっていて、そんな中、モノクロで撮る理由が必要になるのであれば、逆にカラーで撮る理由ってなんだろう。
デフォルトでカラーだからという何も考えていない人はいるだろうし、写真を記録として考えると正確なのはカラーなのだけれど、表現方法と意識してカラーを選んでいる人ってあんまりいないよねきっと。カラーグレーディングの一つとしてモノクロを選ぶのも考えが浅くて安易で抵抗がある。最初っからモノクロを意識して撮らないとうまくいかないと思う。
昔は気取ってアクロスをカメラに詰めて撮ってたけど、今はもっとしっかりとモノクロと向かいあうことができていると思う。もう一回現像したいなあ自分で。
これだけモノクロが好きだと、モノクロ専用機が欲しい。ニッチな商品だから高いんだろうね。ライカもペンタも高いなあ。そして腹を括る必要がある。美しい色に出会えても撮れない。でも、達人はモノクロの中に色彩を写し込めるんだろうな。