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【StabilityMatrix】ついに登場した統合環境【環境構築】

■記事の対象ユーザ

1.StableDiffusion WebUI環境やComfyUI環境を構築してAIイラストを生成している
2.Forgeの登場など、進化が早すぎて付いていけていない
3.生成AI環境のフォルダがごちゃついてきて整理をしたい

この記事を書くまでの

■ようするに?

  • 面倒だったインストールがボタンひとつに

  • 点在してたモデルやLoraも集約できる

  • 何かと便利機能がついてくる

今ならなんと無料、コールセンターのスタッフも増員されない


WebUIやComfyUIを統合管理できる「StabilityMatrix」

 画像生成AIをやっていると次々と新しい環境やアップデートの情報が入ってきて、ちょっと試そうにもCUDAのバージョンや環境変数に悩まされたりで中々思うように進められないことが多いよね。

皆同じ気持ちだったんでしょう、そういったぐぬぬな感情を解決するために作られたのがこの「StabilityMatrix」
ローカルでHTTP環境作ったりするXAMPPや、統合開発環境Eclipseで見たようなオールインワンパックみたいなものが登場しました。

GitHubの説明から抜粋すると

  • サポートされているパッケージのプラグイン/拡張機能を管理

  • 各パッケージの Python 依存関係を簡単にインストールまたは更新

  • Git と Python の依存関係が埋め込まれており、どちらもグローバルにインストールする必要はありません

  • 完全にポータブル - いつでも Stability Matrix のデータ ディレクトリを新しいドライブまたはコンピュータに移動できます

WebUIもComfyUIも大量のプラグインを投入するけど、
それを管理してくれたり(すごい

間違えてpipでグローバル汚染しちゃって、
泣く泣くパッケージ入れ直したりすることもなく(すごい

なにより、完全ポータブルなら別環境へのお引越しも容易に!
(例えば新しいSSD買ったときとか)(すごい

更に各環境で別々に管理するかPathを書き換えて管理していたモデルやLoRAが一元管理できる機能まであってまさに至れり尽くせりなんです

インストール方法

先人が分かりやすくまとめてくれているので私の説明はいらないよ

賢木イオさんの記事はいつも私のやりたいことを先にまとめてくれている
そこに痺れる憧れるぅぅぅ!!

感謝して読んでます

イオさんの記事に従うまでもなく、インストール先を選ぶだけであっというまにインストール完了、すごい!何も悩んでない!

インストール後はパッケージからとりあえず「WebUI Forge」と「ComfyUI」をダウンロード「Launch」ボタンを押すと立ち上がってきていつもの画面が出てくるよ

【2024/6/10追記】
6/8にForgeの開発者であるIllyasvielさんからアナウンスがあり、「WebUI Forgeは今後実験的なリポジトリにするので、今後のアップデートで拡張機能が使えなくなる可能性が高い」
「普段使いする人はWebUI A1111へ戻ってほしい」とのこと。
今から入れようとする人はForgeじゃなくて普通の「Stable Diffusion WebUI By AUTOMATIC1111」を入れましょう。

ふん・・・所要時間たったの10分・・・、神め・・・

既存環境からのお引越し

新しくダウンロードし直しても良いんだけど、折角なら既存環境にダウンロードしてあるものをコピーした方が早いよね

Model / Lora

メニューのCheckpointsタブ

これも簡単で、ファイルのドラッグ&ドロップで出来ちゃうのよね(WebUI環境の場合)以下に入っている.safetensorsファイルを渡すだけでOK

[WebUIインストール先]
\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion
\stable-diffusion-webui\models\Lora
\stable-diffusion-webui\models\VAE
いつものモデルとウチの子のLoraもこの通り

冒頭でも述べた通りここに入れたモデルとかはComfyUIを使う時とかも同じものが参照されるから複数環境使い分けてた人には朗報なの

VAE / Embeddings / ControlNet他

デフォルトでは非表示になっているんだけど、Checkpointsメニューのカテゴリから選択することで、他の項目についてもドラッグ&ドロップで登録できるようになっているよ

必要なものにチェックを入れれば表示されるようになるよ

拡張機能

例えばWebUIでLoraの作成とかによく使うTaggerとかの拡張機能は、流石にUIからの引っ越しはできないので、フォルダ間でコピーすることになるよ。
当然、WebUIから拡張タブ開いて今まで通りに登録もできるよ。

(WebUIの場合)具体的には、extensions以下をMatrix側の同フォルダに
コピーするだけでいいから安心してね。

[WebUIインストール先]
/stable-diffusion-webui\extensions

[Matrixインストール先(※)]
/StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\stable-diffusion-webui-forge\extensions

※私のはwebui-forgeになっているけど普通のwebui使う人は\stable-diffusion-webui\extensionsね

Model Browser

新しいモデルとかLoraを探す時、CivitAIやHugging Faceにアクセスすることが多いけど、この機能で直接検索ができるよ。

ブラウザのお気に入りから消せるね

Output Browser

WebUIには保存先の画像を閲覧・検索できるプラグインがあったけど、
Matrixではその機能もデフォルトで備えていて、閲覧/検索/プロンプトの確認などができるようになっているよ。

このとおり

おわりに

(今回は技術記事というよりただの驚き屋さんになってしまった・・・)

私が1-2か月ほど生成AIから離れてしまっていたので、その間に出たWebUI Forgeの導入も兼ねてMatrixへの引っ越しを行ったんだけど、今後の管理を考えるとこういったオールインワンパッケージの登場は大歓迎よね!

これなら初心者も簡単に導入できるし、画像・動画生成における敷居がさらに下がって跨ぎやすくなったよ


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