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すきま風とチャーハン

初めに


みなさんこんにちわ。料理人です。

ときに、みなさんは「チャーハン」というものを知っていますか?

今回は今日、僕がすきま風を使ってチャーハン作った体験をみなさんに共有しようと思います。


10/6(日) 

朝起きると、僕が住んでいるアパートのすきま風が、まるで生き物のように強く吹き込んできました。このすきま風というのは、ほんとうに厄介な存在です。特に寒い季節になると、その冷たさが体の芯まで浸透してきて、思わず身震いしてしまいます。僕のアパートは古く、隙間だらけ。そこで、どうにかして暖を取ろうと思っていたとき、ふとアイデアが浮かびました。「あ、これを利用してチャーハンを作ってみよう!」と。

チャーハンと言えば、一般的にはご飯を炒めて、具材を加えて味付けするシンプルな料理です。しかし、今日はいつもとは違うアプローチを試みることにしました。まず、冷蔵庫を開けてみると、残っている食材がいくつか見つかりました。冷えたチャーシューが一つ、冷蔵庫の隅に半端に残った野菜、そして卵が一つだけ。「これで何とかなるだろう」と思いつつ、すきま風の冷たさに寒さを感じながら、急いで料理の準備を始めました。

ただ、チャーハンを作るには「火」が必要ですが、すきま風が強すぎて、ガスコンロが使えない状況でした。こうなると、どうしても火を起こさなければなりません。しかし、何かいいアイデアはないかと頭をひねっていると、突然のひらめきが訪れました。「そうだ、すきま風を使えばいいんじゃないか!」

そこで、僕は思い切って窓を全開にしました。冷たい風が一気に部屋に吹き込んできて、体が冷えるのを感じますが、チャーハンの材料を炒めるにはぴったりの状況です。そう、すきま風に吹かれた米粒が擦れ合い、それによって100℃以上の摩擦熱が発生するのです。「これだ!」と僕は心の中で叫び、すきま風の勢いでチャーハンを炒めることに決めました。

フライパンを持ち、冷たい風を受けながら、ご飯をフライパンの上に広げていきます。すると、風が強くなりすぎて、なんとご飯が空中に舞い上がってしまったのです!まるで料理ショーの一幕のように、チャーシューや野菜が風に乗ってひらひらと舞い上がっていきます。

周りの住民たちも興味を持ったのか、窓から顔を出して「何やってるの?」と驚いた声を上げました。「すきま風でチャーハンを作ってるんだ!」と答えると、彼らは大笑いしながら見守ってくれました。まるでお祭りのように、アパートの住人たちが集まってきて、僕のチャーハンパフォーマンスを楽しんでいるのです。

チャーハンが出来上がる頃、周りの住民たちは拍手を送り、「もっとやってみて!」と声をかけてくれました。自分のチャーハンを見て、まさに魔法のようだと感じる瞬間でした。しかし、食べるためにはどこで食べるかが問題でした。窓の外には、僕のチャーハンを狙っている猫たちが集まってきて、じっと待っているのです。「これはやばい、すぐに食べないと取られちゃう!」と焦りました。

そこで、またまたひらめきました。「すきま風を利用して、チャーハンを空中に浮かべて食べる!」と決心し、僕は一口ずつつまみあげて、すきま風に乗せて空中に運びました。周りの猫たちは、まるで魔法を見ているかのように目を丸くして驚いていました。そんな光景に思わず笑いが漏れてしまいます。

結局、僕はすきま風とともにチャーハンを完食しました。周りの住民たちもその様子を楽しんでくれたようで、最後には盛大な拍手をもらいました。「すきま風、万歳!」と叫び、その日は僕にとって忘れられない思い出になりました。

それ以来、すきま風が吹く寒い日は、僕の特別なチャーハンの日として定着しました。どんな料理でも、楽しむ心さえあれば、予想もつかない素敵な体験ができるのだと、改めて感じることができたのです。すきま風とチャーハンが結びついたことで、僕のアパート生活はちょっとだけ楽しくなったのでした。何か特別なことが起きるのではないかという期待を胸に、次のすきま風の日を心待ちにする僕がいました。



以上です。ありがとうございました。みなさんもチャーハンを食べてみてはいかがでしょうか。

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