どうでもいい話①「走れ!四条通り」
大学一年の夏。部活の打ち上げに参加したした日の夜。目的地は四条通りのとある居酒屋。
道が分らない。迷子になった。四条が僕を飲み込んでいる。
大学生のなって初回中の初回のうちあげ。初・初・初の初の打ち上げで遅刻するわけにはいかない。夜の京都を僕は走った。
高校生の頃は、とりあえず地元のイオンにチャリで行っとけば、遊べたので、四条やら烏丸やら河原町やらは未知の場所だった。
だだっ広く、縦横に広がる四条。どっちがどっちなのやら。
これでも僕は京都生まれ・京都出身。ただこういう人が盛んすぎる場に来る機会が少なかった。高校生の頃は、チャリでいける範囲内が遊び場のフィールドだった。京都駅で友達と待ち合わせした時、どっちが八条口で、どっちが中央口なのか分からず迷子になった。友達に爆笑される始末。
「京都人が京都駅で迷子って(笑)」
話を戻そう。時刻は集合時間を過ぎていた。僕は夜の四条世界を独り、爆走している。方向音痴なメロスである。
心配した先輩から電話が掛かってきた。
先輩「今どこ?」
僕「ちょっとわかんないです。」
先輩「近くに何がある?」
この時、僕は提灯がひたすら連なる謎の通りにまで来ていた。
(まじで、どこやここ?)目印になりそうな建物はなかった。
だから僕は真面目に、こう答えた。
僕「提灯あります!」
先輩「は?提灯?」 渾身の「は?」が聞こえた。
先輩の脳内が「?」でいっぱいになる。
このあたりではないことは分かったので、来た道を戻る。
メインの交差点に戻ってきた。
僕「OIOI (おいおい)っていう建物があります。」
先輩「それOIOI (マルイ)な・・・」
そして無時に居酒屋について、先輩方に頭を下げた。
たのしい四年間の幕開けだ。
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