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2024年11月2日(土)東京8R秋陽JS

特別登録から3頭減って8頭立てと少頭数で行われることになった一戦。
東京3110mはスタート直後にコーナーに突入して、その後すぐに第1障害があるコースレイアウト上、枠の内外が勝敗にもたらす影響が大きいコースだが少頭数での開催となって果たしてどうか…


東京3110mはコースレイアウト的にその距離以上にスタミナの要求値が高まるコースである点を十分に考慮する必要がある。

そのため体力面で優位に立てない馬は、最終障害飛越後に一気に失速してしまう傾向にある。ただし後方から一気の差しが決まるほどには道中のペースが上がりにくいコースのため先団でレースを進める巡航速度も求められる。

これが東京コースではスピードとスタミナと最後の脚がバランスよく備わっている必要があると言われる所以。

その点を頭に入れて総合力に長けた馬を見つけ出して予想を組み立てていきたい。

パドックメモ

◎4アンクルブラック

昇級馬だが今後の伸びしろに期待したい存在。

前走の未勝利戦は直近2年間の東京開催では唯一3.24.0より速いタイムを記録していて未勝利戦レベルとはいえ十分なスピード性能を示している。

メンバーレベル的にもあるハイレベル戦と言えそうで2着デシマルサーガと3着マイネルコロンブスは次走で勝ち上がり。
4着テイエムマジックと5着トーアモルペウスは未勝利戦で2着の実績があり勝ち上がりを十分に期待できる存在。

そのメンバー相手に終始主導権を握って、直線入り口で脚を使ってセーフティリードを作ったその競馬は何か余裕を感じさせるものに見えた。

今回は絶対にハナを主張したいという馬がおらずゲートを出していけばそれなりのポジションを取ることが出来そうな点はこの馬にとっては追い風。

まだ入障から3戦と経験値の面では他馬と比べて見劣るが脚の使い方は非常に優秀で常にメンバー中上位の上がりを使ってくれる。

これまで3戦とも上がり2位

またキタサンブラック産駒は距離が延びれるほどにその良さが活きてくるタイプという印象。

まだまだサンプル数が少なく、データとしては心もとないが3000m超のレースだと現時点で上記のような好成績を残せている。

この馬についてもいかにもスタミナが豊富なキタサンブラック産駒の障害馬らしい走り方をする馬で将来の出世を期待したくなる存在。

平地時代の実績から直線ダート→芝に変わる点を懸念する声も上がってくるところだろうが、これまで3戦のレースを見ている限りは直線の走路が芝でもダートでも問題ないような印象がある。むしろ前走での最終コーナーでの加速を見ると芝の方が良さが活きそう…

またこの馬にとって最大の強みと言えそうなのは入障以来コンビを継続している高田潤Jの東京成績の素晴らしさだろう。

今年の東京コースでの騎乗成績は4-0-0-0とパーフェクト。
ポジションを取る意識が強いジョッキーである点と最終コーナー→直線入り口のコースの使い方が抜群に上手いことが好成績の要因。

とにかく固定障害コースから平地コースに進入していく角度が毎回美しい。

2024年未勝利のオメガリッチマン戦
2022年オープンのサトノパシュート戦、未勝利のヒルノアローザ戦

この3つは何回でも見ることが出来るのでオススメだ。


話が脱線してしまったがこの馬の先行力をフルに生かすことが出来るのが高田潤Jで昇級戦というだけで人気を落としているならば積極的に狙ってみたい存在で今回は本命に据えたい。

○5ヴェイルネビュラ

前走は東京JSで3着に好走。8枠13番からの好走だったことを考慮するとその価値はかなり高い。

ただしこのレースについてはテン乗りだった五十嵐Jの超好騎乗のおかげで3着を確保することが出来たという側面が大きいのも事実。
1つ目の飛越の前には内ラチを確保してインベタで回ってくるという神騎乗だったのでその再現性は疑問の残る所だが、底を見せてないのは事実。

今回は主戦である草野Jとの再コンビ。草野Jとのコンビの時にだけ先行することが出来ていたように草野Jは手の内に入れている感が強い。
入障2戦目かつ昇級戦だった冬コクのブラックボイス戦でピンク帽からでも先行できたようにオープンクラスでもテンから出していける脚力は十分に兼ね備えている馬。

その後の福島ではレコード勝利、東京JSでは後方からメンバー中上位の脚を繰り出してスタミナと脚力があることを証明したように総合力があることを証明出来ている。

スピードに乗った飛越をした時に着地のバランスが崩れるシーンが見られるが、その後の立て直しが早く身体能力の高い馬なのだろうと想像できる。

今回は道悪での開催となりそうで、パワーが問われる馬場になった時に本質的なスタミナ性能で◎に劣る可能性があるとみて対抗評価とする。

▲8ナリノモンターニュ

この馬最大の武器は入障してからの9戦全てで金子Jが騎乗してゆっくり丁寧に競馬を教え込んできた点。

一戦ごとにジョッキーとのコンタクトが取れるようになってきて前走はポジションを取りに行ってもしっかりと折り合いがついたのは大きな収穫。
従来のレコードを大きく更新するアンタッチャブルレコードとも言えるペースに対応できたのは今後のこの馬のキャリアにおいて大きな強みとなりそう。

ここからは前走の記事のコピー
この馬を語る上で評価したいのは昨年の新潟JS。かなりペースが速い展開だったが強気に先行することが出来た。ラストは失速したが昇級戦としてはかなりの好内容だった。
そして前々走のペガサスJSも好内容。勝負所で外めを捲っていく脚は見どころ十分だった。
このレースは直線での進路取りがおもいっきり明暗を分けたレースで外を回らされたのが4着のロスコフと5着の同馬だった。
ロスコフのその後の活躍(東京JS2着→小倉SJ1着)を考えるとこの馬もやれる力は十分にある。

東京コースは東京JSで大敗を喫している舞台だがこの時は道中で他馬との接触で外傷を負っているので度外視可能。
未勝利勝ちのある舞台で適性が低いということはなさそう。

父ヴィクトワールピサ×母父エルコンドルパサー×母母父トニービンという血統構成から道悪がダメということはなさそうでその点も他の馬が苦しむならば相対的にパフォーマンスを上げる要素になりそう。

しっかりと流れに乗れたら頭まで。

△3ヴァレッタカズマ

前走のパーリーブラック戦は後にハイレベル戦と言われることになりそうで、みなしハイレベル戦と判断。

この秋の新潟開催は非常に馬場状態が良く、差しが刺さらない馬場だった。
その中で中段からレースを進めることが出来ていたが2周目向正面の連続障害で前を走るクリノクオンがバランスを崩して落馬競走中止となった。
その煽りを同馬とヤップヤップヤップはモロに受けてしまった。

その後追い上げを見せるが前を捕まえることはできずに4着となった。

61kg、前有利の馬場、道中の不利を考えると"負けて強し"の内容。東京JSの凡走と近走の馬柱で人気を落とすならむしろ狙い目にも思える。

今朝にポストしたように5月に勝利したオープンではあのロスコフに勝利していてその事実は無視できない。

森Jならば好枠を活かして上手く脚を溜める騎乗をすることは十分に可能なはず。

それでも上位3頭と比べるとスタミナ面での不安が拭いきれないため4番手評価とする。

×1サペラヴィ

間違いなく1番強いのはこの馬。

重賞を勝っているという事実もそうだし、これまで戦ってきた相手のレベルがここでは違う。

この馬最大の武器は速い巡航スピードを持続する体力。
そして早めからスパートを仕掛けて後続の脚を削り取る先方が確かであることは今年の2勝で証明している。

新潟や中京でならその戦法は通用するがさらにコースの広い東京だと仕掛けどころに難しさが出てくる。

過去2年の秋陽JSを見ていると正面4つの連続障害で騎手の体勢がやや起き加減になっていて着地のバランスがこの馬本来のものではなかった。それはこの馬の持ち味でもある置き障害向きの低くてスピードのある跨ぐような飛越が出来なかったから。
2年続けてそのような飛越になっているところをみると決して本領発揮できるコースではないのだろう。

充実した今ならこなせる可能性はあるが、過去2年の実績から軸候補としては不向きと判断し相手に留める。

紐①7ニンギルス

固定障害向きの大きな飛越をする馬。
使える脚の短さが課題の馬だが少頭数なので跳びの上手さをより活かせると見る。
良馬場になるのであればサイードとの入れ替えも視野に…

買い目イメージ

単勝4アンクルブラック

馬連流し
4-5.8.3.1.7
馬連BOX
5.8.3

馬単流し
4→5.8.3

3連複フォーメーション
4-5.8.3-5.8.3.1.7

3連単BOX
4.5.8

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