2024年12月7日(土)京都4R障害オープン
今年の平オープン戦は今週と来週の京都で行われる2レースで終了。
障害数が14ヶと飛越数が多く、なおかつラストの直線がダートというタフなコースレイアウト。
体力豊富な馬と飛越巧者を選択して予想を組み立てていきたい。
パドックメモ
◎11アンクルブラック
昇級戦だった前走の秋陽JSは積極的な競馬で3着に好走と能力の高さを見せてくれた。
メンバーレベル的にもハイレベルだった一戦で
1着サペラヴィ(重賞勝ち馬)
2着サイード(オープン2勝)
4着ヴェイルネビュラ(重賞3着、オープン1勝)
6着ヴァレッタカズマ(オープン1勝)
7着ナリノモンターニュ(オープン1勝)
このメンバー相手に3着は勝ちのある内容。しかも直線スピードがあって東京コースでの好走実績があったヴェイルネビュラに対して直線で前に出られてから差し返したその内容は立派だった。
その内容からスタミナのある所を証明できた点は、より飛越数の増える京都へのコース替わりでも強調できる材料。
元々は体幹の強さに任せた雑な飛越をするシーンが見られたが入障からの4戦全てでコンビを組んできた高田Jの教えが実を結んできて飛越のミスは減ってきたような印象がある。
関西馬でありながら今回が初めての西での障害レース。活気のあるタイプで輸送距離が短くなる点はこの馬にとってプラスと見る。
また今回は初めての競馬場である点を考慮して前週に高田Jを背にスクーリングを消化していてしっかりと準備してきている点は非常に好感。
平地時代の実績から直線がダートとなることもこの馬にとってはプラスに働くはず。
実際に入障してからの4戦で最も速い上がりを記録できたのは直線ダートだった東京での未勝利戦。
コンビを組む高田Jは本場での騎乗を得意としていて京都コースは目下4戦連続連対中と得意な舞台。
考えることが減る大外枠を引けたことも現状のこの馬の事を考えるとマイナス材料にならないように思える。
ここは体力の優位性と飛越への信頼感から同馬を本命に据えたい。
○5インプレス
近2走の成長が著しい同馬を対抗に指名。
入障戦で35.5秒という今年に入ってからの全ての障害戦で最速の上がりを使えたことで先々の活躍を期待された存在。
次走の小倉でのオオキニ戦は上位2頭が強かったことと飛越の安定感がなかったことによって3着に敗戦。
勝ち上がりは3戦目の新潟。置き障害替わりが味方したのか加矢太Jの教育が実を結んできたのか先行して速い上がりを使うという強い内容だった。
続戦した新潟でのオープンではメンバーレベルに恵まれた面はあったがまたしても最速の上がりを繰り出して未勝利戦→オープンと連勝した。
これまで入障してから4戦全てで最速の上がりを使えている点は大きな強み。
今回はコースレベルが大きく上がる点が不安材料となるが直線に障害物がなくなることと天秤にかけた時に大した不安要素にないように思えた。
斤量が61kgとなって他馬より1kg重くなる点は気になる所だが500kg超の大きな馬体の持ち主で斤量増は大して気にならないと判断。
ここで目途を立てることが出来れば来年以降の重賞戦線での活躍が大いに期待できるだけの存在。
追走スピードにはやや不安が残るタイプでその分だけ評価を落として対抗とする。
▲10アスターディゴン
前走の清秋JSではスマイルスルーの作り出したレコード決着に対応することが出来ずに8着に敗れた。
前走は、前目でレースを進めたいと事前に陣営がコメントしていた通りゲートを出していったがそこでガツンと掛かってしまってしばらくの間は頭を上げて折り合いを欠く姿が目に付いた。
また中山のバンケット適性もあまり高かったようには見えずにスピードを落としてバランスを崩しているように見えた。そのリズムが直りきらずにレースの中盤からは飛越が安定せずにそのまま終わってしまったような印象だった。
今回は好走実績のある京都へのコース替わり。
京都で走ったのはハイレベルだったネビーイーム戦。飛越は安定したように見えたので今回のコース替わりは同馬にとってプラスに働くはず。
また陣営から緩い流れになってほしいというコメントがあり今回のメンバー構成だと前が行ったとしても極端に追いかけていく馬はいなさそうである程度ペースは落ち着くはず。そうなるとこの馬向きの流れになりそう。
これまでのオープンクラスでの実績を考えると十分に勝ち負けできるだけの位置にはいるように思える。
△6トーセンオリジン
昇級初戦だった前走は見せ場十分の5着。
勝ち馬のアランデルが異常に強かっただけで2着のローディアマントとは0.3秒しか離されておらず昇級初戦としては十分すぎる内容だった。
平地力に不安のあるタイプで飛越力がある馬であることから福島→京都へのコース替わりはプラスに働く。
前走でハイレベル戦を経験したことも今回に活きてくると見たい。
実績の残せていない直線ダートコースになることは心配材料ではあるが太地なのは体力と飛越力という点から4番手として評価したい。
✕2ナリノモンターニュ
これまでしっかりと馬を作ってきた金子J→五十嵐Jへの乗替自体は残念ではあるが、やや天井が見えた感があった前走だったのでこの乗替はポジティブにもなりえるように思う。
金子Jが教えてきた前に行って折り合う競馬を今回も出来るのであれば枠の利を大きく活かせるはず。
これまで直線ダートコースでは2-0-0-0と良績を残していてコース替わりはプラスに働くはず。
清秋JSで61kgを背負って3着に好走していることからも斤量に対する心配もそこまでない。
もっと上位評価をしてもいいところだがやっぱり乗替に対する不安が残るため今回は5番手評価に留める。手が合えば十分に勝ち負けする力はある。
紐①9デシマルサーガ
夏負けしていたという前走はパドックで明らかに分かるほどに出来落ちしていた。本来の滑らかな脚捌きには程遠く、硬さが目立ち発汗量も相当だった。
そこから立て直しての今回なのでまずパドックは注視したい。
平地時代の実績や血統を見ると直線ダートコースが向くようには思えないが単純にこれまで障害戦で使ってきた脚を考えると直線ダートコースだった東京で使った上がりが図抜けて速くダート替わりはプラスに作用すると見たい。
伴Jに手戻りする点、直線ダートに替わる点、夏バテからの回復が見込める点とプラス要素が多く紐として必ず押さえておきたい存在。
紐②3ブリエヴェール
これまでの障害戦での成績は1-1-0-6だが本場での成績に限ると1-1-0-3。
逃げることが出来た時に限定すると1-1-0-0と好走条件が明らかになってくる。
前走は新潟2850m戦で後方からのレースだったがレース後コメントを見るとしっかりと最後まで走らせることに主軸を置いたレースだったので馬に走る気を注入することが目的だったはず。
今回は好走歴もある京都へのコース替わりであり枠も良いところが取れたのでしっかりと主張して欲しいところ。
主張すれば好走は可能。包まれたらそこで試合終了。まさにピンかパーだろう。
紐③4スヴァルナ
去勢明け初戦だった前走は馬体重マイナス22kgで見た目にも身体が萎んでいた。それでも勝ち馬から1.5秒差の4着にまとめたのは力の証。
今回はその身体をどこまでふっくらさせてくるかに尽きる。
置き障害がベストな馬かもしれないが本場の固定障害コースでも大崩れはしておらず評価を無理に下げる必要はない。
馬体が戻るかに尽きる。戻らなかったら好走は難しいとみて紐扱いに留める。
買い目イメージ
単勝11アンクルブラック(3.5倍以上付けば…)
枠連流し
8-5.8.6.2.7.3
3連複フォーメーション
11-5.10.6.2-5.10.6.2.9.3.4