見出し画像

2024年9月21日(土)中山8R清秋JS

秋の中山の名物競走。1年間でこのレースでしか使われない中山3210mという施行条件。
登録12頭中6頭が前走を勝利していて勢いのあるメンバーが揃った。この中から将来の重賞馬が出てくる可能性は十分に考えられる。
過去のレース結果から逃げ先行馬が圧倒的に有利なコース形態。中山コースらしく飛越の上手さとスタミナが問われるのはもちろんだが巡航スピードの高さも問われる。

今回大事にしたいポイント
①昇級馬多し
②逃げ先行が有利なコースレイアウト
③内枠にダッシュが効く馬は少ない
④真ん中より外にヴァリアメンテとブリヨンカズマ
⑤内ラチを取るのはどの馬か

この点をしっかりと検討材料に組み込んで予想を組み立てていきたい。

パドックメモ

◎12スマイルスルー

昇級初戦となるが未勝利戦4戦の内容がいずれも価値のあるものだった同馬を本命に据える。

入障戦となったヴィジュネル戦は4頭が勝ち上がったハイレベル戦。
そんなハイレベル戦で使った37.0秒の上がりはメンバー中最速。早期の勝ち上がりは間違いないと思わせる内容だった。

2戦目のルリアン戦は道中の飛越でミスがあり落馬寸前の状況になった。そこから立て直して猛追、メンバー中最速となる上がり38.5秒の末脚を使うが3着に惜敗。このレースは飛越に雑な面が見えたのが気掛かりだった。結果的に1着馬ルリアン、4着馬サクセスエースだったことを考えるとこのレースもレベルはそれなりに高いものだった。

3戦目のパワータイショウ戦は勝ち馬の驚異的な差し返しに屈して2着。
飛越の精度は決して低くはなかったが、これまでのレースと一転して上がり38.4秒でメンバー中6位の末脚しか発揮できなかったことを考えると惰性で加速していく必要がある福島コースの適性が高くはなかったのではないかと想像がつく。

4戦目は勝ち上がった京都での未勝利戦。このレースから高田潤Jへの乗替。好発から積極的にレースを進めていくことが出来たのは成長の証だった。勝負所では今回も一緒に走るオオキニに綺麗に抜け出されたが直線で勢いに乗ると一気に抜き去る加速力を見せてくれた。オオキニがその次走で圧勝したことを考えるとこのレースのレベルは相当高い水準にあった。

今回は昇級戦ということでペースへの対応が1つポイントとなってくるが過去のレースラップを見ると対応は十分に可能。

今回の出走馬の過去走を上がりまでの平均3Fラップ順に並べたもの

条件は様々で一概に単純比較はできないがスマイルスルーが福島のパワータイショウ戦で記録した39.35秒の平均3Fタイムは3番目に速い。この馬より上位のブリヨンカズマとマイネルコロンブスが記録したのは開幕週、スマイルスルーが記録したのは最終週であったことを考えるとその価値は高い。

今回は上記でポイントとして上げたように昇級馬が多く、内枠にダッシュの効く馬が少ない。
2回の飛越をしてから最初のコーナーに突入するというコースレイアウトを味方にすれば、外枠という枠の不利があれどそれなりのポジションを取れるのではないかと推測できる。

ファルコニアがどれだけのスピードで進んでいくのか?ヴァリアメンテとブリヨンカズマがどの位置から捲っていくのか?が大きなポイントとなるがこの馬の速力も決して遅くはなく十分にペースへの対応は可能なはず。

ローカルより本場のペースの方が落ち着くのはこれまでの成績を見ると明らか。
襷掛けコースよりも順回りコースの方でパフォーマンスを上げることも前走で証明できた。
前走を見るとエンジンの掛かりがやや遅いタイプで直線に障害がない方が向きそうな印象を抱いた。
障害コースからダートコースを抜けて最終直線に進入してくるコース形態は高田潤スペシャルが発動しやすい条件。

好位置につけて直線に向くことが出来れば直線で全馬を交わすことが出来ると信じて。ここを勝って重賞戦線で活躍してくれることに期待して本命に。

○7ヴァリアメンテ

前走の京都HJでは2着に好走。重賞2着の実績はここではかなり輝く。
京都名物の三段跳びで大きくバランスを崩して減速、そこから立て直してラストの直線でもしっかりと加速してメンバー中2位となる38.4秒の上がりを使えたことはしっかりと評価したい。

前々走のオールザワールド戦は活躍馬多数輩出のハイレベル戦。

3走前の自身が勝利した未勝利戦は6頭が勝ち上がり済の今年屈指のハイレベル未勝利戦。

コースを問わず道中で捲っていく機動力は中山コースでは間違いなく武器になる。あまりペースは上がらないはずで今回もどこかでしっかりと捲っていくはず。
4戦全て西谷Jとコンビを組んでいて教育しながらだった初戦を除くとしっかりと捲っているという実績は心の安定剤になる。

西谷J×G1レーシングという組み合わせは先輩ジャンパーで中山巧者だったブラゾンダムールとかなり被る。
中内田厩舎は西谷Jの所属厩舎で日ごろから馬とのコミュニケーションは十分に取れているはず。
ここで教育に徹してくる可能性はかなり低いはずで勝負に出てくるとみて本命に。

気掛かりな点は京都HJ出走組の次走以降の不振と骨折明け初戦という点。この分だけ◎とは差をつけて対抗評価とする。

▲3ナリノモンターニュ

昇級してから1年ちょっとで5戦を消化しているがハイレベル戦が多い。

特にこの馬を語る上で評価したいのは昨年の新潟JS。かなりペースが速い展開だったが強気に先行することが出来た。ラストは失速したが昇級戦としてはかなりの好内容だった。

そして前々走のペガサスJSも好内容。勝負所で外めを捲っていく脚は見どころ十分だった。

赤が1-3着、青が4.5着

このレースは直線での進路取りがおもいっきり明暗を分けたレースで外を回らされたのが4着のロスコフと5着の同馬だった。

ロスコフのその後の活躍(東京JS2着→小倉SJ1着)を考えるとこの馬もやれる力は十分にある。

今回は内枠を確保できた。
しっかりと競馬を教えてきた金子Jが丁寧にロスなく回してくれば上位争いできても不思議はない。頭まであるとみて単穴評価とする。

△10アスターディゴン

前走は昇級後3戦目にして初めて馬券外となった。要因は置き障害、順回りの新潟コースへの適性差とみて概ね間違いないはず。

今回は固定障害コースへのコース替わり。固定障害コースでは2-1-1-2。で4着以下の経験はない。

前走は決してスタートが遅かったわけではないが、外枠から出していったがポジションを取らなかったために距離ロスを避けるためにポジションを落としたような印象だった。

今回はその時の経験を踏まえて黒岩Jがしっかりと出していくとみる。
固定障害で跳びのアドバンテージが作れるならば上位争いできても不思議ない。2列目として評価。

×6ファルコニア

展開の鍵を握る馬。
おそらくハナを切るのはこの馬。

逃げ先行が有利なコースなだけに前にいけるだけで大きな武器になる。

この馬最大の武器は平地重賞を勝利した脚力。

本来ならもっと上位評価すべき馬だがこの評価としたのは飛越の不安定さと前走レベルを疑問視しているため。

前走でも飛越のミスが何度かあり跳び負けるシーンが目についた。どれだけ改善されてくるか…
前走は小倉2860m戦でテイエムタツマキを差し返して1着。
その後のテイエムタツマキの活躍(中京OP1着→阪神JS2着)を考えると評価したくなるがテイエムタツマキの成績を見ると小倉2860mはどちらかというと適性の高くない舞台に思える。その条件で肉薄されているのをどう見るか…
3着以下の馬からはまだオープンで勝ち負け出来ている馬はいない。

距離延長、前走のレベルと心配な点が多いが人気となることが予想される。ただし、脚質的な優位性はあるためここは2列目評価とする。

パドックでの煩さはよく見ておきたい。
あまり煩いようだと11ブリヨンカズマと変更予定。

紐①11ブリヨンカズマ

2列目評価するか迷った存在。

飛越でアドバンテージを作れる点と中山コース経験の多さは武器になるはず。

ゲートの出が遅い馬が外枠を引いたのはこのコースでは減点材料。

伴Jがゴリゴリ仕掛けてスタミナ比べに持ち込めば…

紐②1オオキニ

前走は非常に好内容。
固定障害でもしっかりこなした点も偉い。

枠番もよく中山の森Jというのはかなりの強調材料。

ただ2走前に直線だけで手応えで劣っていたスマイルスルーにぶっちぎられたのは平地力の違い。

この点はどうしても懸念材料。

紐③5ドンカルロ

昨年末に行われた超ハイレベル未勝利戦の勝ち馬。2.4.5着馬がオープン勝ち。3着馬はオープン好走実績あり。
そんな未勝利戦の勝ち馬が近走は停滞。

ゲートの遅さと追走力のなさが課題。
ただ飛越の上手さはピカイチで前走でも飛越毎に前の馬を交わしていた。
落馬はタイミングが合わずのもので体力面どうこうではないように見えた。

今回は平地時代以来のブリンカー着用。走りに集中して前向きさが出ればやれてもいい。
この人気なら絶対押さえたい。

買い目イメージ
※9/21 8:03修正

単勝12スマイルスルー

馬連流し
12-7.3.10.6.11.1.5
3-7.10.6.11.1.5

3連複はパドックをみて組み立てることにします。

いいなと思ったら応援しよう!