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2024年3月9日(土)阪神8R阪神SJ(J-G2)

実質J-G1と思えるほどの豪華なメンバーが集った。
ここと来週のペガサスJSに出走した馬が順調に中山GJに駒を進めれば間違いなく近年屈指の好メンバーと評される一戦になる。

3月6日(水)に発表されたグリーンチャンネルで放送される【中山グランドジャンプ特番】が盛り上がるためにはこのレースの中身が良いものとなることが必要なファクター。好レースに期待。

阪神3900mという特殊条件で行われる同レース。
スタート直後に阪神の急坂を下ってそのまま角度のキツイコーナーに突入するため先行馬は内枠に入ることがほぼマスト。(もしくは鬼のロケットスタートをキメる)
3900mという字面からスタミナの要求値が高そうに見えるが実はスタミナ以上に重要なものは道中の巡航スピード。

2022年の阪神SJで絶対王者オジュウチョウサンが3着に敗れたのはまさにこのスピードが足りなくなっていたから。
3900mの間に14ヶの障害をクリアする必要があるが、その難易度自体は決して高くなく飛越でスピードを落とす馬があまりいないというのが巡航スピードが必要となる要因。

スタート直後のコーナー角はかなり急

その点を踏まえて巡行スピードを持つ馬かつ先行できるダッシュ力と前で折り合える気性を持った馬をチョイスしていきたい。

パドックメモ

2023年4月~前走まで

◎4マイネルグロン

昨年は4戦して無敗。その4連勝を中山大障害で締め括った新王者。

前走の中山大障害はニシノデイジーとビレッジイーグルが淡々と後続に差をつけて逃げていく展開を早めに追走。最終バンケット手前で射程圏に捉えてあとは突き放す一方。最終的には2着ニシノデイジーに1.7秒もの差を付ける圧勝劇を演じた。

昨年の2022年9月の清秋JSを機に馬が一気に変わってきた印象。ここで超のつく不良馬場を激走。1着のジェミニキングと共に後続をぶっちぎったレースはかなりの強さを感じた。

それ以降半年の休養を経て臨んだ2023年3月の阪神でのオープン競走から快進撃がスタートした。
阪神3110ダ重→福島3380芝良→東京3110芝重→中山4100芝良と全く異なる条件で4連勝しておりその万能性は疑うまでもない。

それも全て先行して押し切るというケチのつけようがない競馬。

今回は前走でJ-G1を制したことにより初めて62kgを背負っての出走となる。

ただこれまで見せてきた520kg前後の大きな馬体を活かしたパワフルな走法であれば問題なくこなせるはず。
実際に3走前に福島で勝利した時は3380mでは圧倒的に不利とされる大外枠からの発走かつ61kgを背負いながらも早め先頭(実質逃げ)に立って押し切るという強い内容を示していたように斤量負けするような馬ではない。

ここまでの調整は報道を見る限りすこぶる順調に進んでいる様子。

石神Jがその背中を知るレジェンドオジュウチョウサンとの比較を口にする機会が度々あるほどの馬。
今後の活躍次第では"怪物"と呼ばれる存在になっていけるだけの器である可能性は十分にある。

勝ち負けは相手関係があってのものであるが大崩れする姿はまず考えづらい。

◯6ニシノデイジー

ニシノデイジーについて昨年の10月にポストした『良馬場専門のスタミナホース』という見解は今も変わらず。なおかつ順回りコースよりは襷掛けコースの方が追い抜くシーンを作りやすいためにベター。

今回は良馬場での開催となりそうで同馬にとっては大きな追い風となる。

巡航スピードについては平地重賞を勝利している脚力があり、障害レースでも好走時は前々で競馬を出来る脚力があるため今さら不問。

昨年の同レース出走は石神Jとのコンビ結成初戦。しかも石神Jが小倉で落馬負傷をした影響によりほとんどコンタクトが取れていない中での実戦だった。レースでは大きな出遅れ、終始折り合いを欠く、飛越が安定しない、初の62kgという絶望的な条件が重なりながらも4着ミッキーメテオ5着ゼノヴァースを退けて3着となった。

今回は勝手知ったる五十嵐Jとのコンビ。今さら何かを確かめるは特にないと思えるほどに成熟したコンビ。

同じ相手に3度も負けられないという思いも強そう。前哨戦という位置づけのレースだが同馬については本気度が高そう。

馬場が渋るようであれば一気に評価を落としたい。

▲10エコロデュエル

信じられないほどのスタミナと激しすぎる気性が持ち味。

昨年の5月に入障して僅か6ヶ月で重賞制覇。その翌月にはJ-G1で3着に好走。ポテンシャルの高さは計り知れない。
計り知れないポテンシャルの側面として危うすぎる気性が邪魔をする。

前走の中山大障害では好スタートを切って内の2列目をガッチリキープしたにも関わらず折り合いを付けながらの飛越が安定せずにポジションを落とした。
結局勝ち負けグループから離れた場所での追走を余儀なくされて最後に猛追するも3着を確保するのが精一杯になってしまった。

重賞制覇した前々走の京都JSではバンケット障害であわや落馬というほどの大きくバランスを崩した。

3走前の阪神JSは生垣障害でバランスを崩してその後は飛越が終始安定せず惨敗。

そんな危うさをはらむが脅威的なスタミナとガッツで追い込んでくるのが定番になりつつある。

今回は先行馬が強力なだけにこの馬の得意な流れに持ち込めるか怪しいが展開がハマった時は末脚一閃というシーンがあっても驚けない。

また気性面で落ち着きが見れるようであれば案外好位追走が叶うかも?

気性を爆発力に繋げれる程度の状態にあるのかは直前気配でしっかりと確かめたい。

△8ロックユー

3連勝でここに臨んでくるこのレース最大の上がり馬。
ゲートは遅いが道中の巡航スピードと飛越力で先行することができるタイプ。

今回は対戦するメンバーがこれまでのメンバーと比べると1.2枚上手。
そして距離は3900mといわゆる超長距離戦ともいえる距離。
距離が延びることに不安がないわけではなさそう。

記憶が確かならイルミネーションJSを勝って割と間も無くで中山GJを大目標にすると言ってたはず。
賞金は十分にあってローテーションを考えるとここを使うには理由がありそう。
①距離を試す
②相手関係を試す
③戦法を試す
のいずれかか?

ここで逃げて勝ったとしても距離が延びてコースレイアウトも替わる中山GJに繋がらない気がするのでここは控えてこの距離でどれだけ脚を使えるのかを試してくる予感。

その結果として次走で逃げてくる可能性はかなり高いとみる。

色々試す時の西谷Jは上がり最速だが5.6着みたいなイメージがあるがさてどうなる?

あまり評価をしたくないが過去走で下げる理由はないため4番手評価とする。

×1ジェミニキング

前年覇者。カッコいい響き。

ハマった時の爆発力はここでも上位。

復帰戦だったイルミネーションJSは大した見せ場なく大敗。

今回は平地を叩いて復帰2戦目。
前走の平地でラストに使った脚は見るものがあった。

状態が戻っていてメンタル面に問題がなければ上位進出できる可能性は十分にある。

紐①7ネビーイーム

阪神巧者。前走は中山大障害に挑戦。
メンバー中2位となる上がり39.2秒を記録。それはマイネルグロン、ニシノデイジー、エコロデュエルといった上位入選組より優秀で価値が高い。
得意コースで一発はないか?

紐②5トライフォーリアル

元々は東京JSで先行して3着に雪崩こめるほどのスピードの持ち主。
内で器用に立ち回れるコーナリング性能もあるタイプ。
3900m超の距離は京都HJで2着になった実績がある。
穴ならこれか。

紐③8マッスルビーチ

阪神巧者。叩き2走目。上積みがあれば。

買い目

オッズが大変辛いので直前気配を見て判断したいです。

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